10月28日(土)
箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑨
小中一貫校の方針を中止、船場には小学校を予定通りつくり、
第五中学校は現地で存続すべき
10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑨
⑨ 今後の箕面市での小中一貫校建設の考え方について
今回の船場小中一貫校の建設が進めば、箕面市ではじめて、中学校の統廃合がなされる、小中一貫校建設になります。「小中一貫教育をすすめるならば小中一貫校が望ましい」ということが説明資料でも述べられてきました。そうであるなら、今後も、他の校区で学校統廃合を伴った小中一貫校建設をすすめようとするのでしょうか?
市教育委員会の答弁;
施設形態にかかわらず小中一貫教育の成果が行き渡るよう推進する。
「今後の箕面市での小中一貫校建設の考え方」について、 ご答弁いたします。 先に桃山議員のご質問に対してご答弁したとおりです。
(小中一貫校の建設の考え方) 今後も、施設一体型と施設分離型の両方の小中一貫教育の取組について、施設形態にかかわらず、市内すべての子どもたちに小中一貫教育の成果が行き渡るよう、 推進してまいります。
(名手)「全市的な一貫校建設の構想は今はない」との答弁でしたが、
市民説明会でも「そんなにいい一貫校なら市内のすべての学校で行うべきではないか?逆に船場にだけつくるのは公平性にかける」などの市民の声に、「財源が必要なのですぐは無理で、ゆくゆく整備してゆきたい」旨の答えもなされていました。
国のすすめる「小中一貫校」構想は、教育予算削減のために、例えば「2つの小学校と1つの中学校を1つの小中一貫校へ」と学校統廃合をすすめることが最大のねらいです。
小学校高学年の自覚などこれまであった子どもの成長に有益なものが失われます、学校がマンモス化し、中学のテスト体制や厳しい管理が小学校に拡大するなど子どもの成長・発達にとって多くの問題をかかえています。統廃合された学校の子どもたちから「大人の都合で、私たちを振り回わさないで」との声もあることが,現場の教員が聞かれています。
箕面でも五中校区、地元の多くの声は、「中小校区で意見交換をすべき」「中小が追いやられている印象がある」「答えありきですすめないでほしい」、かつてワークショップを繰り返して決めたように「船場には現状の小学校建設でいいのではないか」、「船場には小学校を予定通りつくり、第五中学校は現地で存続すべき」との声です。
現在の「行財政改革」ですすめようとしている小中一貫校建設の方針を中止し、五中や中小の保護者、子どもたちの声をしっかり聞き、生かすこと、そして、市内すべての小学校・中学校の教育条件の向上をもとめて一般質問を終わります。