日本共産党 前箕面市会議員 名手ひろきのブログ

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前箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑨ 船場には小学校を予定通りつくり、第五中学校は現地で存続すべき

2023年10月27日 19時53分21秒 | 市議会

10月28日(土)

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑨

小中一貫校の方針を中止、船場には小学校を予定通りつくり、

第五中学校は現地で存続すべき

 10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑨

⑨ 今後の箕面市での小中一貫校建設の考え方について 

 今回の船場小中一貫校の建設が進めば、箕面市ではじめて、中学校の統廃合がなされる、小中一貫校建設になります。「小中一貫教育をすすめるならば小中一貫校が望ましい」ということが説明資料でも述べられてきました。そうであるなら、今後も、他の校区で学校統廃合を伴った小中一貫校建設をすすめようとするのでしょうか?

                                                                           

市教育委員会の答弁;

 施設形態にかかわらず小中一貫教育の成果が行き渡るよう推進する。

「今後の箕面市での小中一貫校建設の考え方」について、 ご答弁いたします。 先に桃山議員のご質問に対してご答弁したとおりです。

(小中一貫校の建設の考え方) 今後も、施設一体型と施設分離型の両方の小中一貫教育の取組について、施設形態にかかわらず、市内すべての子どもたちに小中一貫教育の成果が行き渡るよう、 推進してまいります。

 

 (名手)「全市的な一貫校建設の構想は今はない」との答弁でしたが、

 市民説明会でも「そんなにいい一貫校なら市内のすべての学校で行うべきではないか?逆に船場にだけつくるのは公平性にかける」などの市民の声に、「財源が必要なのですぐは無理で、ゆくゆく整備してゆきたい」旨の答えもなされていました。

 国のすすめる「小中一貫校」構想は、教育予算削減のために、例えば「2つの小学校と1つの中学校を1つの小中一貫校へ」と学校統廃合をすすめることが最大のねらいです。

 小学校高学年の自覚などこれまであった子どもの成長に有益なものが失われます、学校がマンモス化し、中学のテスト体制や厳しい管理が小学校に拡大するなど子どもの成長・発達にとって多くの問題をかかえています。統廃合された学校の子どもたちから「大人の都合で、私たちを振り回わさないで」との声もあることが,現場の教員が聞かれています。

 箕面でも五中校区、地元の多くの声は、「中小校区で意見交換をすべき」「中小が追いやられている印象がある」「答えありきですすめないでほしい」、かつてワークショップを繰り返して決めたように「船場には現状の小学校建設でいいのではないか」、「船場には小学校を予定通りつくり、第五中学校は現地で存続すべき」との声です。

 現在の「行財政改革」ですすめようとしている小中一貫校建設の方針を中止し、五中や中小の保護者、子どもたちの声をしっかり聞き、生かすこと、そして、市内すべての小学校・中学校の教育条件の向上をもとめて一般質問を終わります。


箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑧ 「今年度中に校種(小中一貫校)の決定」と

2023年10月27日 19時10分02秒 | 市議会

10月27日(金)

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑧

「今年度中に校種(小中一貫校)の決定」と

 あくまでも一貫校建設へ計画通りすすめようとしている。

 10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑧

 

⑧通学区域審議会など今後の決定までのスケジュールについて

 出されていたスケジュールは「8月に、新施設の方向性を決め、通学区域審議会を立ち上げる」としていましたが、通学区域審議会の立ち上げはどうなったのか?また、計画通り今年度中に新設校の校種の決定を行おうとするのでしょうか?

 市教育委員会の答弁;

 「今後のスケジュール」について、ご答弁いたします。 通学区域審議会については、諮問事項を議論いただくに あたっての論点整理等に時間を要したことから、8月の開 催予定を変更し、今月に予定しています。 校種の決定時期は変更せず、今年度中を予定しています。

 (名手)あくまで、「今年度中に校種の決定と、船場に小中一貫校建設を計画どおりすすめよう」としています。  続く・・・次回で最終回です。


箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑦ 教育への財政削減をやめて、 施設一体でなく、小学校と中学校を確保すべき

2023年10月26日 01時04分34秒 | 市議会

10月25日(水)

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑦

教育への財政削減をやめて、

施設一体でなく、小学校と中学校を確保すべき

 10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑦

 

⑦小中一貫校建設での財源削減について

 説明会では、船場小中一貫校をつくるのに207億円、船場小学校をつくるのに316億円の費用を見込み、「一貫校建設には、100億円も安く済む」ような説明が繰り返され、「なぜそうなるのか」の明確な説明はなされませんでした。総合教育会議では、「100億円の財源は教育予算に活用すべし」との意見も出されていました。「40年間の関係する学校施設の維持管理費を試算した結果だ」とはお聞きしてますが、船場に小中一貫校をつくる目的は、五中の土地の約40億円を財源し、さらに今後発生する五中の大規模改修予算約110億円を削減し子どもたちへの教育の予算を削減することが目的でしょうか?

           

市教育委員会の答弁;

 新設校の校種案を検討するために行った、学校の設置及 び運営に係る総コストの試算によると、船場地区に小学校 を建設することと比べて、施設一体型小中一貫校の場合、 令和 45 年までの間で約 109 億円の経費を圧縮することが できると見込んでいます。その大きな要因として、開校か ら 40 年を経過する第五中学校を船場に移転することにより、移転後の跡地を市の資産とできることや、同校の大規 模改修にかかる費用を削減できることがあります。市民向け説明会においても、同様のご質問がありましたので、その旨を説明しました。

 当然に、経費の削減を第一の目的に するものではありませんが、限られた予算の中で、本市の 児童生徒のためによりよい教育環境を整えていくよう、取り組みを進めています。

 (名手)「限られた予算の中で、よりよい教育環境を整えていく」といいますが、よりよい教育環境をつくるためには、施設一体でなく、小学校と中学校をしっかり現状で確保すべきです。そして、少人数学級などさらに推進すべきです。それが将来の子どもたちのためだと考えます。


箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑥ 「大阪一」「教育効果」は何で図られるのか? 学力テスト!?

2023年10月24日 22時27分31秒 | 市議会

10月24日(火)

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑥

「大阪一」「教育効果」は何で図られるのか?学力テスト!?

 10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑥

⑥「大阪一」の小中一貫校や「教育効果」について 質問します。

 上島市長は「大阪一の小中一貫校を船場につくる」と述べられました。説明会の資料でも「教育効果の高い」小中一貫校をつくると述べられています。この「大阪一」や「教育効果」は何で図られるのでしょうか?

                           

市教育委員会の答弁;

 船場に新設する学校を「大阪でナンバーワンの施設一体 型小中一貫校」とするよう目指すということは、市長が折 に触れご答弁しているところであり、教育委員会としても、 同様の気概で取り組んでいます。 なお、新設校の教育効果については、箕面子どもステッ プアップ調査や学校教育自己診断などを通じて確認して います。

(名手)「大阪でナンバーワン」の学力などを結局、ステップアップなど学力テストでいっそう競いあうことになることが明らかです。

 

 


箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑤ 小中一貫校の実態とデメリットにもしっかり目を向けるべき!

2023年10月24日 21時35分07秒 | 市議会

10月23日(月)

箕面市船場での小中一貫校建設と小中一貫教育について 質問その⑤

施設一体型の小中一貫校の実態とデメリットにもしっかり目を向けるべき!

 10月10日、箕面市議会本会議で「小中一貫校建設と小中一貫教育について」一般質問を行いました。質問と市教育委員会の答弁をご報告します。その⑤

⑤小中一貫校と小中一貫教育への問題点について 質問します。

 「中一ギャップの克服」「9年を一貫した教育」など小中一貫校と小中一貫教育のメリットが述べられてきましたが、「一貫校と一貫教育で不登校やいじめが減った」という明確なデータはあるのでしょうか?

 これまでの施設一体型の小中一貫校では、「小学校、中学校での授業時間や学習スタイルの違いからチヤイムの音をはじめ教育活動でもお互いに配慮や遠慮をしあわなくなる場面が多くあり、小学生も中学生ものびのびとした学校生活や教育活動ができない」との指摘があります。

 千人以上の規模の大規模な一貫校をつくれば、船場小中一貫校も千人を超える計画になっていますが、「小学校と中学校のそれぞれに応じたこれまでの子どもたちの教育活動を十分保証することができない。」との指摘があります。

 箕面市での施設一体型の小中一貫校では、中学校のテスト中心の学習のやり方を小学校に持ち込む定期テストや教科担任制などすすめられ「本当に小学校教育の子どもたちの発達の段階を踏まえてものか?」疑問の声が上がっています。「学力競争の一層の低年齢化につながる。」「小学校5,6年生の成長や発達が果たせず、結局、中学生への飛躍も果たせない」との教育的な観点からも指摘されています。

 しかも、「一貫校で一度、人間関係が崩れれば9年間の教育全体にも影響し、取り返すに多大の年月と労力がかかる」との指摘があります。こうしたこれまで指摘されているデメリットがないと言えるのでしょうか?

 市教育委員会の答弁;

 まず、「不登校やいじめが減ったという明確なデータ」に ついてですが、先ほど中西議員にご答弁したとおり、文部科学省が小中一貫教育の成果として不登校といじめが減 少したデータを示しています。次に、「チャイム」についてですが、先ほど中西議員のご質問に対してご答弁したとおりです。(チャイム) チャイムの運用については、1時間目、3時間目、5時間目などに鳴らし、その他の時 間はチャイムを鳴らさなくても児童生徒が自主的に行動できるようにしています。

 次に、「小学校高学年への定期試験や教科担任制の導入」 についてですが、国の実態調査において、小学校高学年で の専門的な指導を充実させる点が小中一貫教育の成果と して示されているとともに、国は令和4年度から4年かけ て小学校高学年の教科担任制を推進するため、教科担任教 員を増員していくことを計画していることから、デメリッ トとの認識はありません。なお、今年度、小学校高学年の 定期試験は、実施しておりませんが、中学校への円滑な移 行が目的で、実施しているもので、学力競争の低年齢化に つながるとは考えていません。

 次に、「人間関係の固定化」についてですが、先に桃山議員のご質問に対してご答弁したとおりです。(人間関係の固定化) 一方、課題としては、9年の間に人間関係が固定化しやすいのではという点が挙げ られますが、施設一体型の特徴を生かして、児童生徒の情報の引継ぎを密に行うこ とで、丁寧な見守りと指導を行って対応しています。また、施設一体型の大規模校で はクラス替えがしやすく、豊かな人間形成を図りやすいというメリットがあります。

 (名手)地域説明会でも「一般校とくらべて不登校やいじめが減少したという明確なデータはない」と答えていました。またR4年度、「不登校担当者連絡会資料」では「箕面の場合、すでに小学生5年から6年生にかけて不登校が増えている」結果が出ています。小中一貫教育教員アンケート結果分析 (2).pdf   P16

 チャイムも「小学生は時計で自主的に動くことは難しい」と言われ、施設一体では小学生、中学生がお互いが遠慮しながら学校生活を過ごすことになります。

 人間関係もクラス替えだけで済む話ではありません。また、小学生にとって「毎日目にする、中学生が憧れでなく、中学生になったらもっと勉強やテストで大変な実態も早くから小学生の時から見せられ、中学生になるのが嫌になった」という例や声もあります。施設一体型の小中一貫校の実態とデメリットにもしっかり目を向けるべきです。