12月8日(金)
箕面市で来年2学期から全市立小学校4~6年生の児童にタブレットを1人1台配備について
債務負担行為(議案可決後、来年1月から契約行為を行うためのいわば「前予算」です)
教育ICT環境整備事業 6億5496万円
箕面市は、ITC教育を推進し、来年度から、全校の小学生4年生から6年生の全員にタブレットパソコン配備するとしています。すでに、H29年度は、モデルとして箕面小学校の4年生から6年生で実施してきたとしています。年間約1億6千万円のコストの内、約1億4千万円が国の補助金が6年間、入るとしています。
(報道資料)全市立小学校4~6年生の児童にタブレットを1人1台配備へ~タブレット約6,000台分の補正予算を12月議会に提案します~
http://www.city.minoh.lg.jp/edu-center/zyouhou/houdouteikyoutablet.html
ICT教育推進には、教育委員会がいうような、メリットもある以上にデメリットもあります。モデルになった学校をはじめ、教育現場からは、様々な懸念の声、反対の声が出ています。委員会で問題点を質問し、ただしました。「 」は市教育委員会の答弁です。
Q、機種はどんなものを検討しているのか?
Q、使うことへの弊害 眼への影響 ブルーライト軽減などの対策がとれているか?
「今後、機種、ブルーライト対策がされた機種を含め、検討する。」
Q、学力向上の根拠は? 「市の学力テストで結果がでた。数量や図形を書く、表やグラフに表すことの技能が高まった。」
Q、学力が向上を強調するのは、学力テストの成績上げるためか?
Q、タブレットの画面を見ながら児童への指導、操作するだけで子どもの顔を見ない教育になってはいなか? 「モデル校では、話し合いの時間をふやした。」
Q,板書を写す作業が学びに繋がるのでは? 「板書は、従来通り行う。」
字を手で書くことが減る、検索で終わり、自分で考え問題解決ることが、読書量が減少との指摘がある。
Q、タブレットの使い方や授業への集中などチエックするには教職員の個々の対応が必要で、支援員の配置はするのか?「1年半くらい支援員を配置することを考えているが、体制人数は不明。」
Q,維持管理 休憩時間なども自由に使えるというが、落としたり、ぶつけたり壊れた壊した時はどうする 保守サービスは?維持管理費がはいっているのか?
「交換できる予備の機械の配備や一定の修理代は入っているが、普通の使用以外の修理代は未定。」
Q、子どもたちがゲームなど遊びに使うことにならないか? 「インストールできない規制が入っている。」
Q,ランニングコストにはいっているのか?国の交付金は6年でいくら?「年間1.6億円の内1.4億円が国の交付金で入る。」
Q、職員の声 集約聞いたか? 授業をして活用する教職員が必要性を感じているのか?
「全ての学校から1名の代表による情報教育研究部会を立ち上げて研究してきた。」
意見 名手
メリットと合わせて同じくらいデメリットへの対応、対策をとっておくことが必要です。ゲーム、スマホ操作で家では一日中端末をいじっている子もいます、スマホ依存症として指摘されています。その使い方に学校では指導されてきました。その上、学校でまで、タブレット電子機器を使わせる必要があるのでしょう?
いま学校現場では小学校2年3年生でも学級でアレだすケースが増えているときいていると言われています。幼児からの体を使っての遊びが充分できていない、発達障害とまで言わなくても、発達をおさえた子育てが困難な状況で育つ子も増えているともいわれます。親とのトラブル抱える若い教員も増えているといわれています。
タブレット、パソコン、電子機器の普及で使うことに慣れてゆくことは必要かもしれないが、機械ではなく、子どもたち一人ひとりの顔をみて、声をかけ、手をかけ指導する生の教育を進めることこそもっと必要ではないか?ICT教育推進の予算は、35人学級など少人数教育こそ必要ではないか?