日本共産党箕面市会議員 名手ひろきのブログ

日本共産党箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

あす、箕面市議会、議運で、「『慰安婦問題』の意見書」をめぐり、「見直し」と「堅持」の2つの請願を審議

2014年11月30日 23時50分00秒 | 市議会
11月30日(日)

あす、12月1日、箕面市議会で、箕面市議会平成21年(2009年)6月定例会において可決した「『慰安婦問題』に対する国の誠実な対応を求める意見書」をめぐって、「見直しを求める請願」と「堅持を求める請願」の2つの請願を審議

 あす、12月1日、午後1時から市議会運営委員会で、日本会議大阪顧問が提出し、自民党市民クラブ6人、維新の会箕面4人の10人が紹介議員となった「『慰安婦』問題に対する国の誠実な対応を求める意見書の見直しを求める請願」と新日本婦人の会箕面支部が提出し、日本共産党、神田・名手の2人と無所属の中西・増田議員の4人が紹介議員となった 「「『慰安婦問題』に対する国の誠実な対応を求める意見書」に関する(堅持をもとめる)請願」 の二つの請願が同時に審議されます。

 午前の市議会本会議では、名手宏樹が、「「『慰安婦問題』に対する国の誠実な対応を求める意見書」に関する(堅持をもとめる)請願」の紹介議員を代表して、提案と理由の説明をおこないます。提案する請願文をご紹介します。
                                                          
                     2014年12月1日
 日本共産党の名手宏樹でございます。ただ今上程されました、請願  号、「『慰安婦問題』に対する国の誠実な対応を求める意見書」に関する請願 につきまして、提案者を代表して、提案の理由とその内容についてご説明をいたします。

 本請願は、11月25日、新日本婦人の会箕面支部より提出されたものです。
請願の趣旨につきまして本文を読み上げ、ご説明いたします。

 箕面市議会平成21年(2009年)6月定例会において「「慰安婦問題」に対する国の誠実な対応を求める意見書」が採択されました。
 本意見書は、河野談話に矛盾しないよう「慰安婦」問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め、誠実な対応をされるよう要望することを旨としています。
一部に「朝日新聞」が「吉田証言」を取り消したことによって、「河野談話」を否定し、市議会意見書の取り消しをせまる動きがあります。私たちはこのことを心から憂慮しています。
御承知のように「河野談話」は、「吉田証言」なるものを全く根拠にしてないことは、周知の事実です。
 「吉田証言」に疑義のあることや、「慰安婦」の実名での告発や政府関係資料の公開などにより、「慰安婦」問題の実態が次々明らかになるなかで、日本軍「慰安婦」問題の真相究明のうえで「吉田証言」自身が問題にされない状況がうまれてきました。
 「河野談話」の作成に直接かかわった官房副長官が、「吉田証言」を根拠にしていなことを明らかにしています。
 本意見書でしめされた2007年7月に米下院で採択された「日本軍が女性を強制的に性奴隷にしたことを公式に認め、謝罪するよう日本政府に求める決議」にあるように、「朝日新聞」の「吉田証言」に乗じて「河野談話」を否定することは国際社会にも通用しないものです。
 箕面市議会が、女性の尊厳、人間の尊厳が守られる日本社会をつくるうえでも、「河野談話」見直しや否定の動きに対して毅然とした態度をとられることを心から願い、箕面市議会が「「慰安婦問題」に対する国の誠実な対応を求める意見書」を堅持されることを強く求めます。

 請願の趣旨は、以上です。続いて、請願項目につきましては、

1、箕面市議会が、「『慰安婦問題』に対する国の誠実な対応を求める意見書」を堅持し、撤回しないこと。  であります。
 
 以上、本請願につきましての提案理由のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。


文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察

2014年11月14日 22時38分00秒 | 市議会
11月14日(金)

箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察
 13日木曜日~14日金曜日と箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察にいってきました。由利本荘市は、箕面市が昨年から先発で30人、7月に150人の教職員を派遣したのに続き、現在も1年間の教員の派遣などをおこない、由利本庄市からも教育長をはじめ教育専門監など授業実践の交流がすすめられています。



教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み
 「全国学力テスト5年連続日本一」の学力テストのための授業実践をすすめることについては、私は、問題点を指摘し、予算措置にも反対してきました。今回の文教常任委員会視察では、教員がいかに授業実践に力を発揮できる教育条件づくりをつくる体制をつくっているかをテーマに2日にわたって視察をおこなってきました。「教頭をはじめとする教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み及び予算について」が視察のテーマでした。

教頭先生も授業をもつ 校務員の複数配置
 箕面では教頭の仕事は学校の総務的な雑務が多く、教育実践から遠ざかってしまう。子どもたちの向きあえないにくくなってしまう。ところが由利本庄市では、教頭先生も数時間の授業をもって教育実践をされている。その仕事をカバーするのが、学校・校務員の複数配置(箕面市では1人)です。市の身分では非常勤職員ですが、週5日、1日7時澗45分の勤務時間だということでした。子どもが400人程度の鶴舞小学校(箕面の豊川北小と同規模)では4人の校務員が配置され、教頭先生は週6時間、6年生の社会科の授業をもっているとのことでした。西目中の教頭先生も週3時間保健体育、鳥海中の教頭先生も週4時間の家庭科の授業を担当されるとのことでした。

秋田県の少人数教育
 また、秋田県は、小1~小4および中1~3年生で30人程度学級の少人数教育を実施していて、小学校では33人以上、中学校34人以上の学級をもつ学年には1人の加配がつくのです。視察させていただいた鶴舞小学校では小学校1年生が70人、支援が必要な子は1人でしたが、35人学級の2クラスでした。学級が増えるのではないようですが少人数教育をおこなうためにテームチーチングとして加配されているようです。学力向上には少人数指導が基本との発言もお聞きできました。
その他、県費で市に3人の教育専門監(算数・数学・理科)が配置されています。学校の授業以外に熟に通う児童生徒はほとんどいなく、学校が学力と学習の向上を担う体制で、家庭も協力体制があついようすでした。



授業スタイルの確立、学ぶ姿勢つくり
 このもとで、学習課題を明確にした授業スタイルの確立、教員の型にはまった板書と子どものノート作りの確立、授業中の子どもたちの発言の型の確立、常に発言者を向く学ぶ姿勢づくり、意見を出し合い、学び合う学習の確立、そして家庭での自主学習のノート「ひとべん(1人で勉強)」などが見事なまでに形作られていました。そのうえで、4月の全国学力テスト・12月の県の学力テスト・3月の高校入試で、どの単元が遅れているかなど検証改善が貫かれています。これが、学力テストの評価をあげて、「学力格差」を少なくして、学力の遅れた子どもたちをなくしてゆく取り組みになっているようです。
1年生など低学年でこの教育手法の確立をするためには、家庭と連携したやっぱりしっかりとした取り組みをされているようでした。それだけの安定した協力体制のある地域状況も存在しているようでした。

教育の条件づくりこそ教育行政の役割
 今回の、視察は教員が授業づくりに力をつくし、専念できる教育条件づくりをどうつくるのかを学ぶのが目的でした。地域の状況の違いは大阪と大きいものがあるように感じましたが、教員が子どもに向きあい、授業で子どもたちをひきつける取り組みをしてゆく、またそう出来るような条件づくりが重要であること、それこそ教育行政の役割であることが改めて感じるところでした。
 現地の学校、教育委員会関係者をはじめ、視察にご協力いただいたすべての方々に改めて感謝いたします。