2月22日(月)
箕面での橋下知事との「空港問題について意見交換会」が終わりました。500人会場に約300から400人。行政関係者半分、地元市民半分でした。市民の中には主婦層の応援団的な人が10人くらいでした。
日本共産党は、名手が予定の原稿で4分、羽藤議員が1分30秒、神田議員が30秒発言しました。
知事の「伊丹空港の利用人数が減る。1000万人を割る」というのは、リニア開通を前提としたものなのに、リニア開通の確証そのものを問われても「それはJR東海が考えること」はっきり答えらませんでした。
日本共産党に対しては「地域活性化の対案がない。」「共産党は伊丹空港の騒音公害に反対してきた。」と攻撃してきました。「知事選挙で共産党の梅田さんと争って私が勝った」と切り捨てました。
「伊丹は黒字は間違い」、伊丹は騒音対策費で50億~70億も出ている。これを考えると「赤字」といわんばかりの論理を展開した。2時間10分ころからは最後の言いたい放題。「市議会が伊丹空港廃港の決議を上げるなら、北大阪急行の延伸を進めるようはたらきかける」とまで言ってのけました。さらに知事の「伊丹廃港」の本質は「関西活性化のための道州制論」、「国に頼らない生き残り自治体競争論だ。」ということを赤裸々にのべました。
橋下知事との 空港問題での意見交換会 名手宏樹 発言 2010.2.22
なぜ、伊丹空港を廃港にするのかよくわかりません。
伊丹空港は年間1500万人の旅客を運ぶ大阪の空の玄関。西日本の空の要です。08年の旅客人数でも 伊丹空港 1563万人 関空 556万人 神戸空港 270万人です。
伊丹空港での年40数億円の地元騒音対策費も、乗客が払う特別着陸料で賄われています。それでも伊丹空港は最大の黒字空港です。
「なぜ便利な伊丹空港を廃止するのか」「周辺地域の景気、経済はどうなるのか」不安、懸念があがるのは当然です。知事の発言は、府民に根拠のない不安をばらまいているだけではないでしょうか?
伊丹空港は1958年米軍基地から返還され、50年をこえ、地元と折り合いをつけ、地元の理解のもとで騒音、安全対策などひとつひとつ進めてきたからこそ、便利で身近な空港として発展してきたのです。1987年、関空の工事がはじまったときも、伊丹空港廃止論はおこりませんでした。90年には、国と地元などの協定で、「国が管理する基幹空港」として存続することになってきたのです。
知事は、「伊丹は廃港の運命」といいますが、国の長期戦略会議の検討の中で「地元の協力が得がたければ中期的には廃港もありうる」といっているにすぎないのです。知事のこの間の行動は地元で廃港の世論づくりをとしているといわざるを得ません。
現状で仮に伊丹空港が廃港になれば、関空へのアクセスが不十分で、東京への集中と大阪のポテンシャルがさがるのです。
なにわ筋線をつくるには3000億円、リニア中央新幹線も東京―大阪で8兆4千億円。できても東海道新幹線より運賃は4割アップ、そもそも純利益1200億円のJR東海にそのコストが負担できるのでしょうか?しかもJR東海は2045年(H57年)、35年も先の開業の想定なのです。仮にリニアが走るなら新幹線がどうなるのか?高速道路がどうなるのか?国の総合的な交通体系が大きく問われる問題なのです。現時点でどれだけ現実味があるものなのでしょうか?
どこの空港も旅客数がへっています。それは不況と景気低迷が大きな原因なのです。そして「12月の旅客数が過去最低に」と報道されるように関空のほうがもっと減っています。
関空会社の会計が急速悪化しているなかで、伊丹を縮小・廃港し関空に振り返ることが目的ではないでしょうか?
私は、関空救済のために伊丹廃港は、間違いだと思います。
関空の問題は、国が関空会社に1兆1千億円もの多額の負債を背負わせたこと。
過大な需要予測で、沈み続ける2期工事事業をてがけたこと、府も莫大な負債を負ってきたのではないですか?私たちは一貫して反対してきました。無駄遣いの大型公共事業をストップし、国による解決策がもとめられるのでないでしょうか?
1兆円の関空の借金の救済のために こんどは、8兆4千億円ものリニア構想への投資でしょうか?跡地の「英語特区」なる構想が25年後の大阪に本当に役立つのでしょうか?
私たち箕面市議会では、「伊丹空港を活性化させよ」と国に「利便性確保に関する意見書」決議を昨年6月にあげました。地域の活性化の向上、機能の維持、安全安心の確保をもとめているのです。知事も、あてのない構想をぶち上げ、地域住民に不安をあおるのでなく、不況であえぐ地域住民や地域経済を救済するために力を尽くしていただきたいと要望して私の発言といたします。
箕面での橋下知事との「空港問題について意見交換会」が終わりました。500人会場に約300から400人。行政関係者半分、地元市民半分でした。市民の中には主婦層の応援団的な人が10人くらいでした。
日本共産党は、名手が予定の原稿で4分、羽藤議員が1分30秒、神田議員が30秒発言しました。
知事の「伊丹空港の利用人数が減る。1000万人を割る」というのは、リニア開通を前提としたものなのに、リニア開通の確証そのものを問われても「それはJR東海が考えること」はっきり答えらませんでした。
日本共産党に対しては「地域活性化の対案がない。」「共産党は伊丹空港の騒音公害に反対してきた。」と攻撃してきました。「知事選挙で共産党の梅田さんと争って私が勝った」と切り捨てました。
「伊丹は黒字は間違い」、伊丹は騒音対策費で50億~70億も出ている。これを考えると「赤字」といわんばかりの論理を展開した。2時間10分ころからは最後の言いたい放題。「市議会が伊丹空港廃港の決議を上げるなら、北大阪急行の延伸を進めるようはたらきかける」とまで言ってのけました。さらに知事の「伊丹廃港」の本質は「関西活性化のための道州制論」、「国に頼らない生き残り自治体競争論だ。」ということを赤裸々にのべました。
橋下知事との 空港問題での意見交換会 名手宏樹 発言 2010.2.22
なぜ、伊丹空港を廃港にするのかよくわかりません。
伊丹空港は年間1500万人の旅客を運ぶ大阪の空の玄関。西日本の空の要です。08年の旅客人数でも 伊丹空港 1563万人 関空 556万人 神戸空港 270万人です。
伊丹空港での年40数億円の地元騒音対策費も、乗客が払う特別着陸料で賄われています。それでも伊丹空港は最大の黒字空港です。
「なぜ便利な伊丹空港を廃止するのか」「周辺地域の景気、経済はどうなるのか」不安、懸念があがるのは当然です。知事の発言は、府民に根拠のない不安をばらまいているだけではないでしょうか?
伊丹空港は1958年米軍基地から返還され、50年をこえ、地元と折り合いをつけ、地元の理解のもとで騒音、安全対策などひとつひとつ進めてきたからこそ、便利で身近な空港として発展してきたのです。1987年、関空の工事がはじまったときも、伊丹空港廃止論はおこりませんでした。90年には、国と地元などの協定で、「国が管理する基幹空港」として存続することになってきたのです。
知事は、「伊丹は廃港の運命」といいますが、国の長期戦略会議の検討の中で「地元の協力が得がたければ中期的には廃港もありうる」といっているにすぎないのです。知事のこの間の行動は地元で廃港の世論づくりをとしているといわざるを得ません。
現状で仮に伊丹空港が廃港になれば、関空へのアクセスが不十分で、東京への集中と大阪のポテンシャルがさがるのです。
なにわ筋線をつくるには3000億円、リニア中央新幹線も東京―大阪で8兆4千億円。できても東海道新幹線より運賃は4割アップ、そもそも純利益1200億円のJR東海にそのコストが負担できるのでしょうか?しかもJR東海は2045年(H57年)、35年も先の開業の想定なのです。仮にリニアが走るなら新幹線がどうなるのか?高速道路がどうなるのか?国の総合的な交通体系が大きく問われる問題なのです。現時点でどれだけ現実味があるものなのでしょうか?
どこの空港も旅客数がへっています。それは不況と景気低迷が大きな原因なのです。そして「12月の旅客数が過去最低に」と報道されるように関空のほうがもっと減っています。
関空会社の会計が急速悪化しているなかで、伊丹を縮小・廃港し関空に振り返ることが目的ではないでしょうか?
私は、関空救済のために伊丹廃港は、間違いだと思います。
関空の問題は、国が関空会社に1兆1千億円もの多額の負債を背負わせたこと。
過大な需要予測で、沈み続ける2期工事事業をてがけたこと、府も莫大な負債を負ってきたのではないですか?私たちは一貫して反対してきました。無駄遣いの大型公共事業をストップし、国による解決策がもとめられるのでないでしょうか?
1兆円の関空の借金の救済のために こんどは、8兆4千億円ものリニア構想への投資でしょうか?跡地の「英語特区」なる構想が25年後の大阪に本当に役立つのでしょうか?
私たち箕面市議会では、「伊丹空港を活性化させよ」と国に「利便性確保に関する意見書」決議を昨年6月にあげました。地域の活性化の向上、機能の維持、安全安心の確保をもとめているのです。知事も、あてのない構想をぶち上げ、地域住民に不安をあおるのでなく、不況であえぐ地域住民や地域経済を救済するために力を尽くしていただきたいと要望して私の発言といたします。