6月28日(水)
昨日に続き、箕面市議会、6月議会の意見書案の採択の情報です。
今回は、採択された意見書です。
日本共産党は、6と8に反対し、7に賛成しました。
8の「『2025日本万国博覧会』の大阪誘致に対する決議」に
神田議員が反対討論をおこないました。最後にご紹介します。
6、公明党提案
「ギャンブル等依存症対策の抜本的強化を求める意見書案」
維新 ○ IRに伴う課題。
自民 ○ 競艇事業にも対応できる。
政友 ○ ギャンブル、競艇対策にも。
共産 × カジノ推進を前提とした対策は反対。
賛成、公明、維新、自民、政友。反対、日本共産党のみで採択。
7、大阪維新の会箕面、箕面政友会提案
「国民健康保険事業費納付金の算定に医療費実績割を付加することを求める意見書案」
自民 ○ 全面的に賛成、国保運営協議会でも決議、市長も推進。
公明 ○ 賛成。
共産 〇 不十分だが賛成。
賛成、全会一致で採択。
8、大阪維新の会箕面提案
「『2025日本万国博覧会』の大阪誘致に対する決議」
自民 ○
政友 ○
公明 〇
共産 × カジノ推進と一体の万博誘致。
賛成、公明党、維新、自民、政友、反対日本共産党のみで採択。
日本共産党の神田隆生です。私は、議員提出議案第3号「2025日本万国博覧会」の大阪誘致に対する決議に反対し討論を行います。
日本共産党は「万国博覧会」がもつ「産業や技術の進歩・展望」を示し、広く教育的に広げようという理念そのものに反対しているわけではありません。しかし、私は、「夢洲万博」には、次の3つの大問題があると考えるものです。
その第1は、「万博」とともに「IR=カジノ」をセットで「夢洲」に誘致しようとしていることです。そして、それには府民合意はありません。
カジノは刑法で禁じられる賭博です。また「成長戦略」どころか、ギャンブルが何の財を生み出すものでないことは明瞭です。それがもたらすものはギャンブル依存症の拡大、不法集団の暗躍、まともな産業・経済の衰退などであり、「人類の進歩・展望」とも、あいいれないものです。
「読売」世論調査(11月16日付)でも、「万博会場の予定地の近くに、カジノを含む統合型リゾートを誘致する」ことへの賛否を問うと、「反対」が過半数の52%で、「賛成」を20ポイント近く上回っています。それもあり、「万博」開催そのものにも「反対」と「答えない」が4割を占めており、「府民合意」からは遠い現状にあります。
第2は、「万博」を大阪湾の埋め立て途中の人工島・「夢洲」で開催することによって、この地で破たんした巨大開発をまたまたもくろんでいることです。
関西財界を先頭にしてすすめてきた「大阪湾ベイエリア開発計画」は、この間大きな破たんをきたしました。
この間の「大阪湾ベイエリア開発計画」破たんの真剣な検証と総括なしに、過大見積もりを重ねても、それはいつか来た破たんの道の二の舞になるだけです。
まして近い将来「南海トラフ地震」は確実と言われているのに、大地震・大津波に耐えられない夢洲に半年にわたって人を集中させようという計画はあまりにも無謀といわなくてはなりません。
第3は、「夢洲万博」が巨大な財政負担を大阪府と大阪市、府民に強いることへの懸念です。
大阪府の基本構想案によれば、「会場建設費は1200億円~1300億円」「運営費は690億円~740億円」などとし、会場建設費は国と自治体、関西財界が3分の1ずつ負担するといいます。これ以外に万博会場に不可欠な用地や鉄道等を整備する関連事業費が730億円とされています。これらは大阪府・市にとって巨額の負担となります。加えて、入場料収入を「3000万人」と見込むなど、現実に可能な積算根拠は明瞭にされておらず、東京オリンピック同様に、事業計画を明らかにするごとに膨れ上がる懸念があります。
また建設費の負担について、民間企業で支出に前向きなのは18%(大阪府アンケート)となっており、ツケが大阪府・市、府民・市民に回される危険もはらみます。
以上、反対討論といたします。
昨日に続き、箕面市議会、6月議会の意見書案の採択の情報です。
今回は、採択された意見書です。
日本共産党は、6と8に反対し、7に賛成しました。
8の「『2025日本万国博覧会』の大阪誘致に対する決議」に
神田議員が反対討論をおこないました。最後にご紹介します。
6、公明党提案
「ギャンブル等依存症対策の抜本的強化を求める意見書案」
維新 ○ IRに伴う課題。
自民 ○ 競艇事業にも対応できる。
政友 ○ ギャンブル、競艇対策にも。
共産 × カジノ推進を前提とした対策は反対。
賛成、公明、維新、自民、政友。反対、日本共産党のみで採択。
7、大阪維新の会箕面、箕面政友会提案
「国民健康保険事業費納付金の算定に医療費実績割を付加することを求める意見書案」
自民 ○ 全面的に賛成、国保運営協議会でも決議、市長も推進。
公明 ○ 賛成。
共産 〇 不十分だが賛成。
賛成、全会一致で採択。
8、大阪維新の会箕面提案
「『2025日本万国博覧会』の大阪誘致に対する決議」
自民 ○
政友 ○
公明 〇
共産 × カジノ推進と一体の万博誘致。
賛成、公明党、維新、自民、政友、反対日本共産党のみで採択。
日本共産党の神田隆生です。私は、議員提出議案第3号「2025日本万国博覧会」の大阪誘致に対する決議に反対し討論を行います。
日本共産党は「万国博覧会」がもつ「産業や技術の進歩・展望」を示し、広く教育的に広げようという理念そのものに反対しているわけではありません。しかし、私は、「夢洲万博」には、次の3つの大問題があると考えるものです。
その第1は、「万博」とともに「IR=カジノ」をセットで「夢洲」に誘致しようとしていることです。そして、それには府民合意はありません。
カジノは刑法で禁じられる賭博です。また「成長戦略」どころか、ギャンブルが何の財を生み出すものでないことは明瞭です。それがもたらすものはギャンブル依存症の拡大、不法集団の暗躍、まともな産業・経済の衰退などであり、「人類の進歩・展望」とも、あいいれないものです。
「読売」世論調査(11月16日付)でも、「万博会場の予定地の近くに、カジノを含む統合型リゾートを誘致する」ことへの賛否を問うと、「反対」が過半数の52%で、「賛成」を20ポイント近く上回っています。それもあり、「万博」開催そのものにも「反対」と「答えない」が4割を占めており、「府民合意」からは遠い現状にあります。
第2は、「万博」を大阪湾の埋め立て途中の人工島・「夢洲」で開催することによって、この地で破たんした巨大開発をまたまたもくろんでいることです。
関西財界を先頭にしてすすめてきた「大阪湾ベイエリア開発計画」は、この間大きな破たんをきたしました。
この間の「大阪湾ベイエリア開発計画」破たんの真剣な検証と総括なしに、過大見積もりを重ねても、それはいつか来た破たんの道の二の舞になるだけです。
まして近い将来「南海トラフ地震」は確実と言われているのに、大地震・大津波に耐えられない夢洲に半年にわたって人を集中させようという計画はあまりにも無謀といわなくてはなりません。
第3は、「夢洲万博」が巨大な財政負担を大阪府と大阪市、府民に強いることへの懸念です。
大阪府の基本構想案によれば、「会場建設費は1200億円~1300億円」「運営費は690億円~740億円」などとし、会場建設費は国と自治体、関西財界が3分の1ずつ負担するといいます。これ以外に万博会場に不可欠な用地や鉄道等を整備する関連事業費が730億円とされています。これらは大阪府・市にとって巨額の負担となります。加えて、入場料収入を「3000万人」と見込むなど、現実に可能な積算根拠は明瞭にされておらず、東京オリンピック同様に、事業計画を明らかにするごとに膨れ上がる懸念があります。
また建設費の負担について、民間企業で支出に前向きなのは18%(大阪府アンケート)となっており、ツケが大阪府・市、府民・市民に回される危険もはらみます。
以上、反対討論といたします。