心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

なんと自著の古本が、18000円

2007-03-02 | 心の体験的日記
アマゾンをみていて見つけた。

わかりやすいマニュアルをつくる―企画から評価まで 海保 博之 (単行本 - 1991/3)
1 新品/ユーズド価格 ¥ 18,000から

もう古くて使い物にならない本だと思うが、これほどの値段がつくとはねー
自分でも売り出そうかナー

どっこへいく心理学

2007-03-02 | 認知心理学
00/7/6海保 現代用語の基礎知識
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32文字 1行
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990字 冒頭  32行
心理学はどこから来てどこへ行くのか
●人類はいつ頃から「心」を持つようになったのであろうか。多分、数万年前とされる言語の誕生あたりだとは思うが定説はない。しかし、多くの学問の誕生と同じで、存在はしていても、それに目を向けて学問として体系化するのは、存在そのものよりもはるか後になる。
●心の誕生時期は不明でも、心理学の祖型の誕生ははっきりしている。ギリシャ哲学者アリストテレス(紀元前384-322)の「霊魂論(De Anima)」に始まる。しかし、その後、近代まで、心理学の進歩は微々たるものであった。心についての思索は、宗教にゆだねられていて思考放棄の状態だったからである。「哲学者による」心理学が再び出現するのは17世紀からである。自我の存在が認められるようになってようやく、心(me)をみずからの心(I)で思索してみる試みがなされるようになってきた。ちなみに、2000年間で最大の「発明」として、自我を挙げている人もいる。
●しかし、現在ある心理学の膨大な知見は、ここ100年の間に蓄積されたものである。哲学者の思索から踏み出して実験という方法論を採用したこと、さらに、自我の存在が一般化してI(主体としての--観察する--自我)とme(客体としての--観察される--自我)とが織りなすさまざまな心の世界が見えてきたこととが、心理学の発展を促してきたと言える。
●さて、世紀の変わり目のこの時期、心理学の今はどうなっているのか、そして、これからどうなろうとしているのであろうか。
 今の日本の心理学は、端的に言うなら、「基礎医学的」心理学から「臨床医学的」心理学へと重点を移しつつある。基礎医学的心理学とは、心を知ることそれ自体を目的とする心理学、臨床医学的心理学とは、心の病を癒しさらに心の健康を作り上げていく営みに積極的に関与していくことを目的とする心理学をここでは意味している。心理学部の創設、カウンセリング学科の設置、あるいは、臨床心理士や学校心理士などの資格制度の整備に、この重点移動の一端を垣間見ることができる。この背景には、あらゆることを心の問題に還元してとらえようとする心理主義の高まりがある。
 さらに、基礎医学的心理学には、脳科学と遺伝子科学の波が押し寄せつある。心の何をどのように解明するかについての新たなパラダイム構築が必要とされるようになってくるはずである。そのとき、人と人とのつながりの中で心をとらえる社会的構成主義の視点が重要になってくるであろう。

認知の発達と教育

2007-03-02 | 教育
11.10海保
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30文字x34行 
   
  「認知の発達と教育ムムム認知の科学の視点からの 
  1省察」

     東京成徳大学人文学部 海保博之

概要*********************************
 ここ50年余の認知の科学の隆盛には目を見はるものがある。その成果は、教育にも多大の影響を及ぼしてきた。
本稿では、認知の科学の4つのキーワード、「表象(知識)」「認知方略」「メタ認知」「身体性」を選び、認知心理学が教育にどのように役立ってきたか、さらに役立ちうるかを考えてみる。
 なお、本稿では、人工知能を射程に置いた認知科学と、実証を旨とする認知心理学とを包括して認知の科学と呼ぶが、必要に応じて、両者を分けることもある。話の主体は認知心理学になる。
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はじめに
 20世紀前半、行動主義全盛の頃は、その教育への影響は、周辺的なところに限定されていた。たとえば、条件づけの原理を応用したスキナーのティーチング・マシーンとプログラム学習も、指導形態へのその影響の大きさと時間的なスパンには驚くべきものがあるが、教科の内容、さらには子どもの知性への効果となると、どうしても表層的なところにとどまらざるをえなかった。
20世紀後半になり、認知科学が発展するにつれて、認知心理学は、急速にその形を整えだし、一方では、人口知能研究との連携、他方では、教育・学習研究との連携をとりながら、知の特性とその形成を解明する科学としての中心的な役割を果たすまでになってきた。
 行動主義の教育への影響が周辺的で表層的であったのに対して、認知の科学のそれは、子ども一人ひとりの知性の深層にまで立ち入って、そこで何が起こっているか、どうすればそこに教育的な介入ができるかを深く考察するようになった。
もっとも、そこには、大きな弱点もあった。行動主義の教育に与えた影響は周辺的で表層的ではあっても、一つひとつの影響は、きわめて頑健であった。誰もがそおすればそれなりの効果を期待できるものであった。それに対して、認知の科学の教育への影響は、しばしば、理論志向、実用性欠如という批判にさらされてきた。その批判は甘んじて受けなければならないが、しかし、教育や子どもをとらえる視点の多様さや深さには大きく貢献してきたことは間違いない。
本稿では、こうした背景を踏まえて、認知の科学のキーワードを4つ取り上げ、それぞれにまつわる教育上の課題を論じてみたい。

認知的体験 再掲

2007-03-02 | 心の体験的日記

●認知的体験「ここ数日、仕事への意欲が低下」06/9/17海保
朝3時起きは習慣。しかし、おきてから仕事をするのは、半習慣なので、時折、せっかく朝起きても、仕事をせずにまた寝てしまったり、このブログを書いてしまったり、麻雀をしてしまったり、ということもしばしばある。
ここ数日は、それまでがあまりに快調に仕事が進んだことの反動か、やる気が起こらない。まーいいか。60年がんばり続けてきたのだからーーー最近、この言い訳をよく使う。効果抜群ムムム。でもあまりこんな状態が続くと地獄をみるからなー。まもなく初稿原稿が2冊分、どっとくる予感もあるし。あと2日すると、後期の授業が始まるから、否が応でも気力を振り絞らなくては!!
●認知的体験「テニス倶楽部」06/9/16
ふらっといっても相手がいることは、3回に1回くらい。そんな時はサーブだけ売って20分くらいで帰ってくる。散歩に色をつけるくらいの気持ちであるが、なかなかこうした倶楽部の活用の仕方は難しい。グループを組んで練習をがっちりとやっている人々がいるが、そんな中には入れないし。

認知と学習の心理学――知の現場からの学びのガイド

2007-03-02 | 認知心理学
06・7.30海保
海保著「認知と学習の心理学――知の現場からの学びのガイド」
培風館より07年2月発売


はじめに

1章 早起きするーー自己コントロール力

1.1 早起き
●だんだん起きるのが早くなる
●どうして早起きになったのか

1.2 早起きして何をする
●向かっていく仕事をする
●朝型の仕事の特徴

1.3 早起きのすすめ
●自分で自分をコントロールできるのは気持ちがよい
●時間を自分でコントロールする
●外からの邪魔が入らない
●だんだん外が明るくなるのは気分が良い
●午後の活用


2章 記憶の衰えと馴染むーー記憶力

2.1 講義中の記憶障害に悩まされる
●一部しか思い出せない
● 名前が思い出せない

2.2 ぼけに対応する
●認知症にはなりたくない
● ぼけに対応する

2.3 高齢者は結晶性知能で勝負する
● 2つの知能
●一度覚えたことは忘れない
●高齢者の持っている暗黙知を活用する
●処理速度が落ちるので要注意
● 高齢者は抑制が効かない

2.4 覚えられない
●覚える力も低下する
●さらにこんな記銘力の低下がある
● マクロ情報は大丈夫

3章 ミスとともに歩むーーミス耐性力 11p

3.1 ミスだらけの毎日
● ドジ日誌
●ドジ日誌を書いてよかったこと

3.2 ミスしながらいきいき生きる
●ミスは成功のもと
●ミスが成功をもたらす
●失敗についての知識を豊富に
●強すぎる正解志向は要注意
●失敗と共存する」
●失敗体験を通して失敗に強くなる」
●失敗を”まあ、いいかにする”心の訓練をする
●失敗に強い人、弱い人
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4章 書くーー情報生成力

4.1 書くのが大好き
●書けなくて七転八倒
●書くのが大好き人間に変身

4.2 書くのがつらいのはどうして
●書くのは面倒
●思いの世界と表現の世界とのギャップが大きい
●書く時の頭の中で起こっていること
●書くことを制約するリテラシーが面倒
● あらたまったお膳立てが必要

4.3 書くことが好きになるために
●書けなくとも困らない?
●ともかく書くこと
●自分を出す
●読み手を意識すること
●外的制約を課す

4.4 文章作成環境が格段に良くなった
●「原稿用紙」はまもなく死語
●ワープロがもたらしてくれたこと
● 自己表現の場が広がった

5章 コンピュータで仕事をするーー知的道具活用力

5.1 コンピュータとともに40年
●ドッグイヤで進歩するコンピュータとともに
●コンピュータにはまる
●何が何やらわけがわからない

5.2 インタフェースの世界に足を踏み入れる
●コンピュータのインタフェース
●インタフェースにおけるわかりやすさとは
●具体的な設計指針のいくつか

5.3 メールで仕事をする
●60歳代の今
●まずはメールを開ける
●メールのメンタルモデル
●ボーダレス性
●瞬時性と応答性
●ビジュアル性
●保存・検索性

6章 研究するーー研究力

6.1 こんな研究をしてきた
●基礎研究からスタート
●基礎研究はなぜ大事なのか
●基礎研究から実践研究へ
● 実践研究だけではだめ

6.2 知の生産をする力
● 発想力
●企画力
●実行力
●解析力
●表現力
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7章 本を作るーー情報編集力

7.1 43冊の本を作ってきた
●本作りの内容
●本ができるまで

7.2 本作りは楽しい
●論文を書くのとの違い
●表現上の工夫をするのが一番楽しい
●あれこれ構想をめぐらすのも楽しい

7.3 本つくりも苦労はある
●原稿が集まらない
●バグが消えない

7.4 本が読まれない
●本が読まれない
●知識の体系度が低下する
●本を読まないと頭が馬鹿になる

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8章 大学で教えるーープレゼン力   p11

8.1 大学で教えて40年
●授業遍歴
● 大学の授業

8.2 講義をする

●講義はしんどい
●内容と方法と熱意
●授業の技術
●熱意

8.3 授業を評価する
●授業評価花盛り
●授業評価をしてもらってわかったこと
●教員管理用の授業評価は危険
●生徒の反応を絶えずモニターする

8.4 演習と実習で鍛える
●演習で発想力とプレゼン力と討論力を鍛える
● 実習で「社会」を体験する

8.5 大学生の学習状況
●大学に入ると大学生の学習習慣が激変する
●学習への動機づけの低さ

9章 コンピュータ・ゲームで楽しむーー知的娯楽力

9.1 ひそかな楽しみ
●一人こっそりマージャンゲーム
●昔覚えた遊びの復活

9.2 手軽さ
●遊ぶのに努力がいる
●遊びの面倒さこそ大事
●コンピュータゲームは子供にさせるな

9.3 即応性
●反応があるのはうれしい
● 人間になじむ即応


9.4 上達する
●仕掛けを知る
● 頭の使い方の上達

9.5 まだあるコンピュータ・ゲームに熱中させるもの
●達成感
● 挑戦心
● 集中性
● コントロール感


10章 テニスをするーーー運動技能力

10.1 テニス歴40年
●職住近接がテニスをする余裕を
●楽しむだけのテニス

10.2 練習嫌い
●上達しない
●うまい人ほど練習する

10.3 なぜ練習が嫌いなのか
●練習すれば上達する
●競争のほうが楽しい
●練習そのものが嫌い

10.4 それでもうまくなりたい
●知は力なり
●見よう見まね
●ずるさで勝負

11章 ドライブするーー安全保持力

11.1 三大趣味の最後はドライブ

●中年になってはじめてマイカー
●ドライブが趣味
●行動範囲が広がるのは楽しい

11.2 人と車と道路は三位一体
●これほど道路が整備されているとは
●車の安全装置もすばらしい

11.3 ドライブで事故をしないコツ
●魔の一瞬
●危険を予知する
●スピードを出さない
●注意を自分で管理する
●注意特性から人を分類してみる












 




高齢者を集めた商法

2007-03-02 | 心の体験的日記
本屋が廃業。
そこに、たくさんの高齢者を集めた健康食品販売の集いが
しばしば開かれている。写真は始まる前の光景。
不思議なのは、全員が、実に楽しそうに開場を待っている。
悪徳商法の雰囲気ではない。
しかし、壁中に張り出されている効能書きを覗くと
あまりまっとうな感じはしない。
それにしても、これほどの高齢者をどうやって集めるのだろう。
それもノウハウがあるのだろうな。