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コミュニケーション力をつけるための心理技法

2007-03-11 | わかりやすい表現
04/5/31海保
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ひと味違った
コミュニケーション力をつけるための心理技法 

海保博之


はじめに
 2003年に、厚生労働省がおこなった日本の企業へのアンケート結果によると、新入社員に期待する能力は、一番がコミュニケーション力でした。
 大学で演習の授業をしていると、この結果は、納得がいきます。くどいほど、疑問や意見を口に出すように言わないと、学生は貝のごとく、口を閉じたままですから。もっともこれは、コミュニケーション力以前の問題ですが。
 ただ、学生にも同情すべき点があります。15年間も、学校という場でのコミュニケーションに慣れ親しんできています。授業という場での沈黙も、それはそれで素直に先生の話をきけるということならば、コミュニケーション力の一つです。それを、就職したとたん、職場コミュニケーションがうまくできないから、といってとやかく言ってもはじまりません。
 もう一つ、おもしろいデータを紹介しておきます。
 日本の大学生に723名に「社会での頭が良い」とはどういうことから尋ねると、次のような項目を挙げます(石田・藤永による)。
 ・話し上手 ・積極的  ・皆の話しをうまくまとめる  ・話題が豊富
 ・リーダーシップがある ・臨機応変  ・決断力がある
 「リーダーシップがある」「決断力がある」以外は、コミュニケーション力に関係しているのがわかります。学生も、コミュニケーション力の大切さをよく知っているのです。ただ、それの身につけ方、発揮の仕方を知らないということだと思います。本書はそんな大学生にも、役立つようにと思ってかかれました。


写真 浜離宮恩賜庭園よりみたビル街

 
 さて、コミュニケーションは、その場にふさわしいものであることが大事です。そこで、本書では、コミュニケーションが重要視されるビジネス現場の「場」として、「接客」「営業」「企画プレゼン」「会議」「会話」「電子メール」を想定してみました。
 そして、それぞれの場で、最適なコミュニケーションをするための指針やスキル(技能)を心理学の立場から考えてみました。
 コミュニケーションには、はからずも自分が出てしまうようなところと、舞台(場)で演技するようなところとがあります。前者が自己表現としてのコミュニケーション、後者がスキルとしてのコミュニケーションです。
 本書では、もっぱら後者のほうに重点を置くことになりますが、「自己と一体になったコミュニケーション・スキル」を身につけるのが理想であることは、言うまでもありません。それに少しでも近づけるために、本書がお役に立てれば幸いです。

平成16年8月末日

トップは何でもできる!?

2007-03-11 | 心の体験的日記
ブッシュ、ノーはイラク、ノーだったと思うのだが、
大統領はそれを無視して増派ができてしまう。
議会決議に拒否権を発動してしまえば、それまで。
この暴走は止められない。
民主主義国家での独裁を止めることは、かなり難しい。

日本の首相でも、似たようなことができてしまう。
次の選挙を考えなければ、かなり国を危うくする選択も可能。
これって、民主的ではないのだが、どうにもならないのか。

次を考えなくともよいトップが一番危ない。

不信 用語解説

2007-03-11 | Weblog
現代用語の基礎知識より 海保執筆分
●不信(distrust)の形成
組織や人に対する信頼の形成には膨大な時間と努力がかかるが、不信のほうはごく短期間で形成されてしまう怖さがある。
不信の形成と増幅にかかわるのは、事故や違反行為などのネガティブ事象の報道が主であるが、マスコミ対応のまずさも不信を増幅する。たとえば、不充分な情報公開、情報の小出し、改ざん記録の開示、言い逃れ、嘘の発覚など。

写真 浜離宮にあったカラス捕獲箱

高リスク社会

2007-03-11 | Weblog
「安全・安心の心理学」 新曜社 刊行

高リスク社会
           危険だが便利、便利だが危険
● リスク(risk )とは
 リスクとは、「生命の安全や健康、資産や環境に、危険や傷害など望ましくない事象を発生させる確率、ないし期待損失」である(日本リスク研究学会)。数学的な表現をするなら、リスクは、危険の発生確率と損失の大きさの積の期待値として定義される。注1***
 リスクは、個人の生活はもとより、社会や国家の至るところで問題となる。
 リスクゼロは理想としてはありうるが、科学技術の進歩は、ハイリスク・ハイリターン社会を作り出し、多彩なリスクを受容しながら万が一のリスクに対処することを余儀なくさせる。

認知的体験 再掲

2007-03-11 | Weblog

●認知的体験「スパムメールと思い削除しそうだった」06/8/10海保
「おひさしぶり」「お礼」「失礼します」などなど、スパムが使うタイトルと似たタイトルは、使わないほうがよい。うっかり、混同して、削除してしまうことがある。
●今日の一言06/9/11
「往々にして、アイデアは別の人の頭に移植されたときのほうが、アイデアが生まれた場所にとどまるよりもよく育つものだ」オリバー・ウェンデル・ホームズ(木下晃伸のメルマガより)
●認知的体験「テキストと講義」06/9/10
テキストだけの講義は不評。では、テキストをまとめて、それに追加説明をするような講義はどうであろうか。2学期、テキストのまとめは、パワーポイントで、そして、随所で追加の説明をするという形式でやってみようと思っている。テキストはよんでおけ、講義はそれを踏まえて、というようなものもある。
テキストなしの講義が一番ある意味では講義する側からすると楽かも。 テキストあり、テキスト準拠の講義は本当に難しい。
テキストを買わない学生も多いし。


写真、浜離宮