コラム*「指差呼称も工夫がいる」********
指差呼称に関する論文は多数あります。下に紹介するのは、インターネットで検索したものです。(一部、省略)
JR西日本では,過去の車両故障および手直し原因を分析した結果,7割程度が作業者のヒューマンエラーであり,確認の不徹底であることが判明した。
そこで,このようなヒューマンエラーによる車両故障や手直しの撲滅のため,新たな確認方法として指差呼称確認による検修を検討することにした。
指差呼称確認の導入を考えた大きな理由は,チェックシートによる二重チェックをしていたにもかかわらず,検修作業に対する意識不足や,チェックシートがあったものの形式だけのチェックになっていたことである。
具体例としては,作業者が結線,ボルトの締付け等,作業を行った箇所について,検査ハンマーで打検をし,指を差して大きな声で呼称する。その後,主回路はマジックで印をする。この指差呼称確認による検修を導入してヒューマンエラーの撲滅に取り組んできた結果,導入後現在まで,手直し354日,車両故障402日間0件を継続中であり,効果が顕著に現れている。
著者 山下 正幸ら 1989 「指差呼称による検修」車両と電気
2月号より(内容要約は、電力中央研究所による)