●知識をきちんと管理していなかったから----知識管理不全
行為をしてしまってから、それが違反行為であったことを知った、というケースは多い。失敗の言い訳にもよく使われる。犯罪か失敗かの分かれ目になることもある。 知識は大切である。だからこそ、研修会や朝会などを通していろいろの形で、知識の伝達がなされる。さらには、マニュアルの形で必要に応じて参照することができるようにもなっている。
ところが、知識は子どものようなところがある。ミルクを飲んで日々成長するし、疲れれば寝る。むずかることもある。
知識を仕込んで、頭が一杯になれば休む。すでに知っている知識と矛盾するような情報が入ってくれば、あれっどうしたのか、となる。
子育てと同じような配慮が知識に対しても必要である。言葉を変えれば、知識はメインテナンス(維持・更新)が必要なのである。そのポイントは2つ。
(1)良質の情報を絶えず仕込み、知識を豊潤にすること
世の中はどんどん変わる。それに応じて知識も変わらなければならない。世の中から引退したくないなら、勉強しなければならない。世の中の変化のスピードが激しいほど、勉強が必要である。生涯学習である。
(2)知識を高度化すること
知識は単なる物知りになるためではない。クイズ王になるために知識を仕込むのではない。世の中でよりよく生きるために知識を仕込むのである。そのためには、知識を高度化しておかなければならない。ただ知っているだけから、縦横無尽に使いこなせなければならない。それが知識の高度化である。具体的には、次のクイズに挑戦してみることでわかってもらえるはずである。