心の風景 認知的体験

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集中力を高めるトレーニング

2007-09-13 | 認知心理学
海保著「集中力を高めるトレーニング」あさ出版より

2 失敗しそうなところでは、そのことをわからせる  
幼児のいる家庭では危険一杯である。保護者の注意にも限度がある。そこで、家中、至る所に、冊を設けたり、鍵をつけたりして、子供が危険に近づかないように配慮しているはずである。  

これは、ロックアウト(閉め出し)による安全対策である。状況を理解する力のない幼児では、こうするしかない。  

危険度の高いところでは、ロックアウトの他に、次のような仕掛けをあらかじめ環境の中に作り込んでおく。  うっかりミスは、自分では意識しないでやってしまうところに一つの特徴がある。そこで、ミスにつながりやすい行為は、そのことを意識せざるをえないようにする。あるいは、その行為をしてしまっても、ただちに事故にはつながらないようにする。これは、フールプルーフと呼ばれる。たとえば、  
・「解除ボタン」を押さないと、お湯が出ない  
・スイッチを2つオンにしないと、火がつかない  

さらに、インターロックという仕掛けもある。決まった順序通りやらないで起るミスや事故を防ぐための仕掛けである。車では、エンジンキーと同じカギでドアーを開け閉めするようになっているのは、この例である。、  

それほど危険度が高くない時には、目立つ表示によって、危険であること、注意してほしいことを知らせる方策がとられる。たとえば、  
・ 階段であることを色テープを張り付けて注意を喚起する  
・「近づくな」「止まれ」などの表示をする  

この場合、大事なことは、周囲との対比(コントラスト)のある表示にすることである。周囲が暗ければ明るく、周囲が明るければ暗くする。この対比が否が応でも注意を引き付ける。 

声かけと安全

2007-09-13 | 安全、安心、
-04-17 04:53:07

2人の共同作業は声をかけあう
テーマ:安全、安心 03/1/14海保
海保著「ミスに強くなる!」中央労働災害防止協会 新書

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30字 20行 600字 イラストを除いて
ヒヤリハットの心理学(3) 中央労働災害防止協会 
             「安全衛生のひろば」
「2人の共同作業は声をかけあう」
1
2事例「鋼材運搬中、足の上に鋼材を落としそうになった」
3 絵と文章 データベースからそのままを使う
4 (中災防HPデータベースN0.28より)
5
「解説」
 当然のことですが、一人よりも2人のほうが、仕事の効率はあがります。一人ではできないこともできます。ところが、事例のように2人でやったがためのヒヤリハットもよく起こります。
 一人なら仕事全体を自分でコントロールできます。何に気をつければよいかもわかっています。それが、2人作業になりますと、分業に伴う新たな段取りや手順が発生してきます。
 この段取りや手順の内容は仕事によって異なりますが、その手順を適切にこなすためには、2人の間での頻繁なコミュニケーションが必須となります。
 ・自分がしようとすること
 ・相手にしてほしいこと
 ・作業が今どうなっているか
を、お互いが頻繁に声に出しあい、声をかけ合いながら作業をする必要があります。
 相手の姿が見えると、相手も自分のほうをよく見ているはず、あえて声を出すまでもないとの思い込みや、自分の仕事にのみ集中してしまい、つい声かけを怠ってしまうことがあります。
「類似ケース」
○2人で机を運んでいた。相手が衝立にぶつかりそうになったので、いきなり止まったら、相手の手がはずれて机が床に落ちてしまった。
○助手席に乗って前方を見ていたら、自転車が走っていた。運転手も当然知っているものと思い黙っていたら、気づくのがおくれて急ブレーキをかけた。
****本文 22行 イラストを除く

03/1/14海保
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30字 23行 700字 海保博之
第3回「ヒヤリハットの心理学」背景解説
「2人で仕事をするときに声かけをしないのは、なぜでしょうか」
 
 2人で協力して仕事をするケースには、2つのタイプがあります。
 一つには、事例のように、2人が空間的に接近して一緒に同じ仕事をするような場合(接近共同作業)です。
 もう一つは、一人はクレーン操作、もう一人は遠くの運搬物の設置場所にいるような場合(遠隔共同作業)です。
 遠隔共同作業の場合は声かけはできませんから、無線か手振り身振りでのコミュニケーションになります。音声やジエスチャーの伝達精度が問題になりますが、ここでは、確実にコミュニケーションが発生します。
 接近共同作業では、相手の顔、仕事が見えるにもかかわらず、意外にコミュニケーション不全が発生してしまいます。
 その理由の一つは、人間関係です。たとえば、相手が先輩であれば、声かけの遠慮が起こります。
 2つは、自分に割り当てられた仕事にのみ集中してしまうからです。とりわけ、それが処理負荷の高いものであれば、相手の仕事に配慮する余裕はありません。
 3つは、油断や横着心です。相手が目の前にいる安心感からか、言うまでもないだろうと思い込んで油断してしまいがちです。

チェック「あなたの声かけ傾向はどれくらい?」***************
自分へのあてはまりの程度を3段階で答えてください。
1)人と気楽に話すほうだ(  )
2)人からあれこれ言われるのはあまり気にならない(  )
3)2人で仕事をするほうが好き(  )
4)人の仕事が気になるほうだ(  )
5)人と一緒にいると自分から話をするほうだ(  )
*10点以上なら、発信量の多いほうです。

安倍首相の辞任を支持する

2007-09-13 | 心の体験的日記
よくこの悪タイミングで辞任したもの。
しかし、その決断は、自分の心身を守るという
観点からは、模範的である。
絶対やめられないと思ったところでも、こうしてやめることが
できることを国民に示したのは、皮肉ではなく、
多くの多忙さで心身を壊してしまうビジネスマンも
学ぶべきだ。
この1線を越えてしまう人があまりに多すぎる。
一国の首相でさえ、こういうやめ方ができるのだ。
あなたができないはずはない。
周囲の人々も、この点を理解するべきだ。
健康で生きていれば、必ず、いいことがある。
でもいつかはる。

ばかげたこと2題

2007-09-13 | 心の体験的日記
その1 アマゾンで1円の本を買った。4重の包装がしてあり、
その1円本にたどり着くまで悪戦苦闘
その2 郵便局から封書を出そうとした
半分しか封をしてないので、さらにガムテープでとのこと
開封する人の身になると、厳重な包装は、大迷惑。

我が家の防犯 鍵をダブルで。さらにもう一つあるのだが、秘密
写真を拡大するとわかるはず

政治家、官僚、メディア、国民

2007-09-13 | 心の体験的日記
政治家が無能で、官僚が腐敗して、メディアが痴呆化しているにもかかわらず日本社会がアナーキーへ転落するであろうと悲観している国民はほとんどいない。
これはほとんど奇跡といってよろしいであろう。
これほど安定した国民国家を世界史は知らない。
豊葦原瑞穂国の弥栄を言祝ぎたい。
(内田樹ブログより)

自分が書こうとしたことがすでに書かれていたので、ちょっと長いけど
引用しちゃいました。最後の行、読むことも意味もわからない。
教養の問題だなー。

なぜ、こんな邪魔な広告が入るの!!

2007-09-13 | 心の体験的日記
インターネットに接続していると、
時折、右隅にかなり大きな広告がポップアップする
邪魔である。
なにかの無料登録をしたために起こったのだと思うが、
取り消しができない。
がまんするしかないかなー。

退職後生活のシミュレーション

2007-09-13 | 心の体験的日記
今週は、後期前の夏休み最後の1週間。
自己点検報告書も月曜日に終わり、やらなければならないことはない。
(実はあるのだが、ないと思うことにしている)
そこで、退職したらこんな生活になるのかなー
というような生活をしている。

結論は、やはり退屈だけど、なかなかいいねー
一つか2つ、日常的にしなければならないことを
さらにみつけておく必要がありそう。
・ブログ
・散歩
・ご飯つくり
・読書
こんなところかなー

心理学用語 く け

2007-09-13 | 心理学辞典




◆クオリア(質感)(qualia)〔心理学〕

バラを美しいと「感ずる」主観的な感覚質感を感覚的クオリアとよぶ。

茂木健一郎は、さらに、外界の対象に向けられている私の解釈や感情や信念、例えば、「これはバラだ」や「私はバラが嫌い」にともなって心に生まれる主観的感覚を、志向的クオリア(命題的態度ともよばれる)まで、クオリアに含め、これを志向的クオリアとよんだ。

脳科学の進歩によって、心の世界のかなりの部分が脳機能で説明できるようになってきた。

だが、最後まで残る(であろう)心の世界のひとつに、志向的クオリアがある。



● 傾聴(active listening)
相手の気持ちに配慮して相手の言い分をじっくりと聴くこと。カウンセリング場面における必須の要素技術の一つ。質問したり、批判したり、忠告は厳禁で、相手の言い分を存分に引き出すことがねらいである。
傾聴することによって、相手は自分が受け入れられているという気持ちになれるので、それだけでストレス解消の効果があるし、相手の本音を知ることもできる。ケアーの現場でのコミュニケーションの要素技術としても活かせる。

◆原因帰属理論(attribution theory)

人は、成功したり失敗したりするとそれがどうして起こったかを知りたがる心性をもっている。どのようなときに、どのような人が、何に原因を求める傾向があるかについての心理学の理論が原因帰属理論とよばれるものである。

成功したときには、その原因を自分の能力や努力(内的帰属)に、失敗したときには、その原因を周囲の状況や不運(外的帰属)に帰せしめるのが、自己効力感を維持するのには都合がよい。この逆の帰属をすると無力感に陥ってしまう。

いずれの原因帰属をする傾向にあるかは、その人の性格にもよるところが大きいことが知られている。この理論のおもしろいのは、「客観的な」原因が何であるかを、科学者がするような原因追求の手順をふむことなく、自分なりに勝手に推測して理屈づけてしまい、それを生きていく糧にしてしまうところである(→「錯誤帰属」)。


◆健忘症(amnesia)
だれでも物忘れ、思い違いはする。こうした忘却現象はわれわれにとってごく日常的なことである。しかし健忘症は治療を必要とする忘却である。過去を思い出せなくなってしまう逆行性健忘、新しいことを覚え込むことができない前向性健忘、ある特定の内容、一定期間の出来事を選択的に忘れる部分的健忘などが知られている。逆行性健忘は、長期記憶から短期記憶への情報転送の障害、前向性健忘は、短期記憶から長期記憶への情報転送の障害、部分的健忘は、長期記憶での適切な知識カテゴリーへの接近の失敗である(→「短期記憶/長期記憶」)。



◆原因帰属理論(attribution theory)〔1991年版 心理学〕

あなたが、販売部長に昇進したとしよう。あなたは、その昇進は、自分の努力の結果だと思うか、自分に備わった能力ゆえだと思うか、それとも運がよかったからだと思うか、それとも昇進のための状況が整っていたからだと思うか。人間は、このように、何かが起こると、それがどうして起こったかを知りたがる(自分なりに説明して納得したい)心性をもっている。どのようなときに、どのような人は、何に原因を求める傾向があるかについての心理学の理論が、原因帰属理論と呼ばれるものである。

成功したときには、その原因を自分の能力や努力(内的帰属)に、失敗したときには、その原因を周囲の状況や不運(外的帰属)に帰せしめるのが、自己効力感を維持するのには都合がよい。この逆の帰属をすると、無力感に陥ってしまう。いずれの原因帰属をする傾向にあるかは、その人の性格にもよるところが大きいことが知られている。

この理論のおもしろいところは、「客観的な」原因が何であるかを、科学者がするような原因追求の手順を踏むことなく、自分なりに勝手に推測して理屈づけてしまい、それを生きていく糧にしてしまうところである。