マニュアルのユーザビリティテストを実施するに当たっての留意点
第1 技法選択問題
1) 技法選択問題と技法創造問題と
2) 研究課題にふさわしい切れ味の技法を選ぶ
3) 研究外の制約が技法選択の幅を狭める
4) 被験者の制約もある
5) 1つの技法か複数の技法か
第2 被験者選択問題
1) どんな人を被験者にするか
2) たった1人のデータでもよいことがある
3) 被験者母集団ではなく、「被験者×反応」母集団を考える
4) それでも被験者の選択は慎重に
第3 被験者数問題
1) 被験者が多ければ有意差が出やすい
2) 検定力を求める
3) 帰無仮説を採択したい研究のとき
4) 実際に利用するには
第4 実験意図の察知問題
1) 意識しないで結果を歪める
2) 被験者の自己暗示に対応する
3) 実験者も結果を歪める
第5 内省の真実性問題
1) 人は自分の心を語ることができる
2) 意識体験を語る
3) 認知研究のデータの半分は、内省に依存している
4) 知識汚染を防ぐ
5) 内省報告士を養成する
6) 内省する範囲を限定し、内省の手段を提供する
第6 素材の知識汚染問題
1) 無意味綴りがなつかしい
2) 意味とは
3) 意味を測る
4) 有意味素材を使うときの留意点
第7 妥当性問題
1) 信頼性と妥当性と
2) 因果関係は妥当か
3) 結果はどこまで一般化できるか
4) 日常性を反映した研究をする
第8 統計的検定問題
1) 統計的検定とは
2) 統計的検定の論理と手順
3) なぜ統計的検定か
4) 統計的検定の限界をわきまえる
第9 説明問題
1) 科学的説明のいろいろ
2) 変数を増やせばどんどん説明力が上がる
3) ビッグな概念で何でも説明してしまう
4) 認知研究は、科学理論としてはきわもの
5) 説明よりも予測できることが大事
第10 倫理問題
1) 被験者を大切に
2) 被験者の心のケアを考える
3) どれくらいできたかを教えない
4) アメリカ心理学会は厳密な倫理原則を定めている
参考書
海保編 1999 「認知研究の技法」 福村出版