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質的研究法をめぐって

2013-06-20 | 認知心理学
質的研究法をめぐって


1) 質と量
カテゴリーデータの多変量解析として林の数量化理論が知られている。そこでは、たとえば、男女、地域など、カテゴリーデータを素データとして分析が行われるが、結果として、各カテゴリーに適当な数値が割り当てられることになる。質が量に変換されてしまうのである。なお、数量化理論では、逆に、たとえば、所得などの量的データを上中下のようにカテゴリーデータに落としてから分析することもある。
このように、「質的」というときには、「量的」と相対するかのごとく考えがちだが、実はそれほどのものではないことをまず指摘しておきたい。
2) 「科学的」な質的研究法のはじまり
 質的研究の定義にもよるが、「科学的」心理学の歴史のなかでは、質的研究が一定の正当性をもって採用されたのは、認知科学研究の方法論として、サイモンらが思考発話法(プロトコル分析)を使って見せたときからではないかと思う。
 プロトコル分析は、作業をしているときに考えていることを語らせたものが素データになる。当然、多彩なノイズを含んでデータとなる。それが、科学的なデータとなりうるためには、ノイズ除去のための強固な道具が必要になる。その一つが、作業内容の論理的分析――どういうアルゴリズムで問題を解くか――である。そしてもう一つが、人の問題解決のモデルである。サイモンらは、この2つの鏡を巧みにつかうことで、プロトコル分析の地位を「科学的」水準にまで押し上げた。
3) 昨今流行の質的分析研究について
 日本質的分析心理学会が2004年に設立された。それまでのうっぷんを晴らすかのように続々と論文が機関紙に発表されている。この学会の特徴は4つあると思う。
① 日常性 取り上げる事例が特異的な「臨床」事例だけではなく、ごく日常的な事例が分析の対象になっている。
② 分析の枠組の多彩さ 日常の多彩さに切り込むための枠組の必然的に多彩にならざるをえない。
③ かかわり研究 研究者みずからが研究現場に積極的にかかわりながら現場を変えていく。
④コンセプト・ワークの重視 データに含まれるノイズ除去、あるいは、ノイズの背景を見通すためにはコンセプトによるトップダウン的思考が求められる。

いい光景

2013-06-20 | 心の体験的日記

コンビニにて
お年寄り<<私ではない!
がレジへ
あ!間違えた!
アイスのほうですね
取り替えてきますと店員さん
いや、僕が間違えたから自分で
そして、再度レジへ
店員さん、まぎらわしくてすみません
いやいや年を取るとねー

うーん、いい光景だね
これが逆だと周りも巻き込んで大変

しかし、
日本のサービス文化ここに極まれり<<こういう言い方は悪いほうを言うときに使う?
お客のほうも、これで増長してはいけない

汗の季節

2013-06-18 | 心の体験的日記
汗をかくのは嫌いではない
それでも、湿気が多いのはつらい
汗で目がさめてしまった

ニュースでは湿気が多いと汗が蒸発しないため
温度発散ができない
結果として熱中症になるらしい
気をつけたいが
テニスのときが一番危ない
保冷剤を抱えながらまたやることになるが
そろそろ夏は自制が必要かも




生活用具の使いやすさ

2013-06-18 | わかりやすい表現
 生活用具の使いやすさは、形状の身体的な特性---―物理的特性と生理的特性と運動的特性とからなる---―とのマッチングと、生活用具使用の習熟度とによって決まってくる。
 前者はいわゆる人間工学的な研究の対象として、これまでに膨大な研究の蓄積があるので、たとえば、田村(1998)や各種の人間工学のテキストを参照されたい。
 後者の生活用具使用の習熟度に関しては、言うまでもなく、習熟度と使いやすさとは比例関係にある。形状が身体的な特性と多少は不適合であっても、習熟はそれをカバーしてしまう。さらには、生活用具そのものの使用さえ意識させなくなってくる(生活用具の透明性の獲得)。
 生活用具はほぼ毎日使用するし、使用を支援してくれる人々がいるので、習熟の条件は整っている。それでも、問題は2つある、
 一つは、習熟途中での使いにくさである。この克服に時間がかかったり、エラー、事故が起こるようだと、使用中止という事態になる。習熟のための手引(学習支援)に関する情報デザインの提供が必要となる。
 もう一つは、同じ目的の生活用具が、新製品になり、これまでとちょっと違う操作を要求するときである。「旧」に習熟しているほど、「新」のほんのわずかな違いが、使いにくさやエラー/事故に直結してしまう。そんなところでは、標準化が求められることになる。

25歳からのお仕事クリニック

2013-06-18 | 教育


職場の人間関係の悩み

相談者:WEBデザイナー/29歳/女性

「ゆとり世代」の部下が全くいうことを聞いてくれません・・・。

悩み:
よろしくお願い致します。

私は中規模デザイン会社でWEBデザイナーとして働いています。
部下が3名いるのですが、そのうちの一人(23歳女性)が全く私の言う事を聞いてくれず、仕事が進まず困っております。
まず、一番大事なスケジュール通りに仕事をこなす、ということができません。成果物の提出日が遅れる場合の事前報告もなし、成果物が出来上がったときの報告もなく、こちらがお伺いを立てないと提出しにきません。
さらに、こちらが黙っていると、面倒くさい作業をどんどん後回しにして、その結果期限間際に他の社員が慌てて対応することもよくあります。
逆に、毎日「作業進んでる?」などと聞くと、うっとおしそうな顔をし、まるで言うほうが悪いというような態度をとります。

また、デザイン能力をもっと高めたい!とたまに言ってくるので、彼女の為に時間を割いて課題を用意してあげても、その課題をまったくやってきません。いったい何がしたいのやら理解に苦しみます。一括りにするのも悪いかもしれませんが、これが「ゆとり世代」というものでしょうか・・・。

とにかく扱いに困ってしまいます。
私には彼女をクビにする権限もないので、うまく使う方法をなんとか教えていただきたいです。
せめて、気持よくスケジュール通りに仕事をこなせるようになってくれると助かるのですが・・・。








この相談には海保博之カウンセラーがズバリ答えます!

お答えします。

●似たような相談がありました
「第92回 使えない後輩にイライラの毎日 (2010年11月29日)です
そのときは、もっぱら「いらいら」の解消の方策についてアドバイスしました。そちらのほうも、参考にしてみてください
今回は、いかに彼女に仕事をしてもらうか、いや、させるかについて、アドバイスしてみたいと思います

●人事か上司へ情報をあげておく
 その前に、今後おこるかもしれない彼女をめぐるいざこざーー起こる可能性が高いと思いますーーに先手を打つためにも、そんな彼女をやとった人事の人に情報をあげておくことをおすすめします。(でも、人事や上司を責めるようなスタンスはだめですよ。)
彼女のようなタイプは、周り、とりわけ一番かかわりの深いあなたを批判したり攻撃したりする傾向があるからです。自分の無能さ、怠慢から怒った不祥事をあなたのせいにするのです。
ただし、人事や上司には、あくまで客観的な事実の記録をみせることです。漠然と、使えない、力がないではなく、事実ベースで情報を挙げておくことです。人事のほうも、今後の採用や人員配置の参考になるはずです。
 それでただちに何かのアクションをしてもらうことは期待せず、とりあえず、現状報告という形で情報をあげておけば、もしかすると配置転換などという幸運?も期待できるかもしれませんから。

●自己チューの彼女について
 彼女は、最近の日本の若者に多くなっている自己チュー人間だと思います。
人は誰でも自分かわいいという気持ちを持っています。自己愛ですね。これは適度なら問題ないのですが、それが過剰になると、自分にはしかるべき力があるから周りからしかるべく処遇、評価されて当然という特権意識をもち、さらに、周りへの共感性も欠くことになります。したがって、指導やアドバイスも受け付けません。
自己チューでも、仕事ができる力があれば、問題はかなり解消されるのですが、あまり力のない若者にこの傾向があると事態は悲劇的です。彼女もこのケースのようです。
お悩みがよくわかります。実は、大学生にも、最近、すごく多いのです。

●仕事をしてもらうには
 さて、どうやって彼女に仕事をしてもらうかですね。
 実力があまりないという前提で、仕事をしてもらうためには、仕事を彼女に丸投げ状態にして、1週間後、1月後までに自力でやってもらう、というのは無理そうです。次のような方策――構造化方策と呼んでおきますーーーはどうでしょうか。
仕事を細分化するか、あるいは、あなたの仕事の一部の下請け仕事を、細切れにやってもらうのです。
 「午前中にこれやっておいて」、できたら、次に午後の仕事を頼む、というように、仕事のプランと工程は、あなたがにぎって、やることを細分化、分業化して(構造化して)細切れでやってもらうのです。そしてできたらやや大げさにほめて、さらに感謝するのです。自分には力があると思い込んでいますので、それが認められるとうれしくなり、モチベーションもあがると思います。
 こうした構造化方策では、あまり彼女のスキルアップは期待できませんし、手間暇がかかりますが、あなたも気持ちよく彼女とやりたいなら、これくらいはしかたないですね。
やや不本意かもしれませんが、「ほめる、感謝する」は、実は、あなたの気持ちのコントロールのためでもあると考えて、明るくこの事態をしのいでくださることを期待します。


暑い

2013-06-18 | 心の体験的日記
暑くなってきた
これがしかしいい
しかも冷房もずいぶんと年寄にやさしい温度になってきたので
助かる

ところで、きょうは葬儀参列
祭壇にとてもお世話になった出版社の社長の名前が
へーと思って、ふと横を見たらその社長さんが、

こんなこともある
いや、最近、少しこんなことが多すぎるような気がする
何かあたらしい力が自分と周りを動かしているような感じ 笑い

およそ心理学徒らしからぬ思いでした 笑い


dropbox

2013-06-17 | 心の体験的日記
こんなに便利なもの
無料で使わせていただいて申し訳ない
あまりに便利なのでかえって不安

①突然、サービスを中止と言われたらどうしよう
②メモリー拡張のメールがきた。これって、たぶん、有料だと思うが
どうしようかな
値段が書いてないので思案中
有料でもいいとは思うが

忘れたー

2013-06-17 | 心の体験的日記
スイカを忘れた
これは不便
切符売場を探して
いちいち料金を調べてお金を入れて
ボタンを押して
これを3回

昔はこんなことをしていたのだなー

それにしても、スイカ、便利なものを発明したもの
ノーベル賞をあげたいくらい

マニュアルの5つの機能

2013-06-16 | 認知心理学
マニュアルは操作を支援する情報の提供が主であったが、生活用具の電子化は、マニュアルに、こうした新たな支援機能を要求するようになってきた。これをマニュアルの理解支援機能と呼んでおく。
 ちなみに、マニュアルには、次の5つの支援機能があることを確認しておく。

・操作支援 操作の仕方を教える
・理解支援 どんな機能をどんな時に使うかを教える
・参照支援 どこにどんな情報があるかを教える
・動機づけ支援 マニュアルを読んでみようという気持ちにさせる
・学習記憶支援 操作や機能を覚えてもらう

 画面/操作盤デザインもマニュアルも、一定の進化をとげてきたが、メタ・インタフェース問題とも言うべき問題、つまり、理解や操作を支援してくれるインタフェースの言葉や絵そのものが理解できないという新たな問題を発生させてしまった。
 これを克服するためのインタフェースの基盤技術として、グラスボックス(透明)化が開発されてきた。
 これは、機能・仕事そのものが「透けてみえる」ようにするものである。文字通り、パイができるのをガラス越しに見えるようにするということもあるが、電子機器の場合は、するべき仕事・機能が画面や操作盤で直接見ることができるようにすることである。「温める」のか「沸かす」のかが表示され、そこを押せば目的が果たせるようになっているのが、グラスボックス化の卑近な例である。

◆ヒューリスティックス

2013-06-16 | 心理学辞典

◆ヒューリスティックス(発見的方法)(heuristics)〔心理学〕

問題を解くときにはアルゴリズムに従って、理詰めで1歩1歩解決に近づく方法と、失敗するかもしれないが、直観的に解に到達する方法がある。後者のような解き方をヒューリスティックスによるという。人は、このヒューリスティックスな解決を得意とする。ここには、制約された認知機能を有効に活用する知恵が反映されているものと思われる。しかし、ヒューリスティックスも、推論ミスに導く一定の認知的なバイアスの存在が知られている。


負けてたまるか!! 

2013-06-15 | 心の体験的日記
http://kogolab.wordpress.com/

このサイトを開設している向後千春先生
最近はお顔を拝見してないが、
なにかとお世話になっている

去年は、朝倉実践心理学で、原稿をお願いしたことがある
さらに、先生の開発した
・アイスクリーム統計学
。ハンバーガー統計学
はネットで自由に活用できるので
授業で5年間、使わせていただいてきた
とってもよくできた教材ソフト

その先生のブログです
自分と内容的にも近い
ただ、美しさなどは負ける
でも、このブログをご覧の方は、きっとお気に入り登録するはず
こっちのほうは忘れられてしまうかもしれないくらい充実

でも競争は活性化につながる
がんばります 笑い