外飲みができるようになってようやく1ヶ月が経過した。普段からよく行く店を丹念に潰してきたが、今日もそうした一軒にお邪魔した。
吉祥寺の先日道路が陥没して清掃車が巻き込まれたニュースは目新しいが、お邪魔した『ピッコロモンド』はその少し先。吉祥寺で店をオープン、その後久我山駅近くに移転、再び吉祥寺に戻ってきた家庭的なビストロで一見強面のマスターといつも明るい奥さんを中心に店を運営している。
メニューはほぼシーズン毎に変わるが、ベースは同じ。やや和風とも言うべきお刺身風料理や小魚のフライに胡瓜を使ったさっぱりソース、定番料理、パスタと言ったところからお客さんが選択する。
今日は生牡蠣が入荷していたのでもちろん注文する。まずは生ビールで乾杯、カリッと焼いたバゲット、そして三河湾産の味の濃い生牡蠣。美味いのだが、1つと決めている。
続いて鰆の刺身に醤油ベースのソースがかかっている一皿。ちゃんと腹身と背の身が半々用意されていて嬉しい。新鮮なことはもちろん、和風ソースは親しみもあり、あっさりと頂ける。
続いて写メでは分かりにくいかもしれないが、イカのフリッターにイカ墨ソースをかけた一皿。食感もよく、白ワインが進んで困る。
定番のムール貝にエスカルゴバターを掛けてオープンで焼いた一皿。残ったソースにバゲットを付けて頂く。こちらも白ワインにはベストマッチ。
肉料理は名物ミートパイ。ミートパイを厚切りしてオープンでカリッと焼き、赤ワインを煮詰めたソースを掛けて頂く。肉と脂と玉ねぎが入っていてしっかりとした味わい。赤ワインのデキャンタを頂きながら食べる。
最後はあっさりシラスと小エビのパスタ、塩味でさっぱりと頂く。コッテリとしたミートパイからさっぱり味のパスタ、これであれば最後まで頂ける。
もう20年くらい通っているが、昔はもう一皿はいけたのに、などと思いつつ、あと味ももたれない私どもにちょうど良い料理の数々である。
ドルチェはキャラメルアイスクリームとコーヒー、あーあ、今日も満足致しました。いつもあまり違うメニューは頼まないが、これで十分なビストロである。ご馳走さまでした。
カウンターには渋い作家のM氏、やはりカッコいい。そう言えばもうお亡くなりになってしまったが、よく斎藤晴彦さんにもお会いした店でもある。
ピッコロモンド
武蔵野市吉祥寺本町2ー8ー10
0422212921