7連戦の後半の軌跡を追ってみた。(13日までは2勝1敗)
9月14日は対広島24回戦、才木が先発するも4回に野間の犠牲フライ、6回に野間の内野ゴロ、小園のタイムリーで3点先制される。しかし、阪神は相手投手交代を突いて1死満塁から相手内野手のエラーで1点、さらに代打原口のタイムリーで同点に追いつく。
9回裏は四死球2つで2アウト2、3塁を作り、2番中野がサヨナラタイムリーで勝利。この試合が最も厳しいゲームとなったが原口の値千金のタイムリーで追いついたのが大きかった。
9月15日対ヤクルト23回戦は先取点を取られるも2回裏に佐藤、前川の連続ソロホームランで逆転。追加点のチャンスもあったが、大山の本塁憤死もあり、得点にはならず。しかし、先発ビーズリー、石井、桐敷、ゲラと粘り強くつなぎ、1点差を守って勝利した。
9月16日対ヤクルト24回戦は大竹が先発。この試合の帰趨を決めたのは初回2アウト満塁からヤクルト6番の増田に打たれたレフトへの大飛球。これを阪神前川がフェンスにぶつかりながらも好捕し、結果ゼロに抑えた。その後、大竹はランナーは出すも多彩な変化球でかわし、尻上がりによくなった。
一方、久しぶりに先発したヤクルト・小川投手の丁寧な投球に抑えられていたが、ようやく6回に阪神が3連打で無死満塁を作り、小川をKO。替わった田口投手から前川が犠牲フライで1点、次の木澤は投球を中村が後逸、バッテリーミスから2点目を挙げる。さらに7回には森下のタイムリーで1点を追加、ヤクルト相手に4人の投手で完封した。
つまり、7戦(中止1試合)の星取表は『◯⚫️中止◯◯◯◯』とDeNAには1つ敗れたものの、ほぼ予定通りの追い上げをはかることができたのである。しかし、首位巨人も広島を3タテで下すなど5勝2敗としぶとく勝っており、ペナント争いもこの2強に絞られつつある。
6戦の内容を見ると①先発投手が試合を作れなかった試合はなく、②また、打線も1番近本〜5番佐藤輝明、8番木浪は全て出場、他にも前川、梅野も好調。6試合では前川.500、梅野.384、木浪.388、森下.318など投手を除き183打数55安打で.301という素晴らしい成績である。これを維持することで逆転優勝も十分狙えると考える。
藤川球児氏が『巨人はできることを全てやって必死に勝利を挙げているが、阪神は殆どローテーションを崩さず、自然体で勝ち進んでいる。これだけで阪神有利とは言えないが』と評していた。確かに巨人の戸郷や菅野が中4日で先発したり、実績のないメンデスが先発して初回に打ち崩されるなど、先発投手の駒不足は否めない。
ここからのペナントレースは残り10試合、うち甲子園は4試合、アウェイが6試合となる。内訳はDeNAが5試合、巨人が2試合、ヤクルト・広島・中日は各1試合だが、日程は不規則で4連戦が2つ、あとは飛び飛びとなる。逆に言うと巨人との22日、23日の東京ドームがピークとなろう。ここで巨人に強いビーズリーと才木を使うラインナップが組めることが望ましい。とにかく、泣いても笑ってもあと10試合。相撲ではないが、毎日の1試合に必勝体制を組めるよう、丁寧に闘ってもらいたい。最後にこれからの阪神先発の予想を乗せてみた。
阪神タイガース個人的予想先発
18日中日・村上(発表済)、20日DeNA・青柳、21日DeNA・高橋、22日巨人・ビーズリー、23日巨人・才木、27日広島・大竹、と考えております。幾つ当たるかな?(9月17日PM10時脱稿)