5月最後の土日は野球早慶戦がある。今月に入り、3年ぶりに東京ドームで巨人vsヤクルト、これも3年ぶりに神宮球場でヤクルトvs阪神、交流戦も東京ドームに巨人vsオリックスと既に3試合を見に行っているが、切符を買って入場するのは早慶戦が最初である。
初めて早慶戦を見に行ったのは1978年5月、負けたことは覚えているが、当時は前日夜から神宮球場周りに集うのが恒例であまりよく覚えてはいない。それから44年も経過している。切符は友人が買ってくれ、コロナ禍だからか全て指定席らしい。野球が始まる1時間前の待ち合わせも11時45分には4人全員集合していた。
席はというと三塁側のほぼ外野というほど外れた席、しかし、コロナ禍のため応援指導部は外野でしかパフォーマンスが出来ないのでかえって良かったのかも知れない。
夏空になったスタジアムの席に座り、ビールで乾杯。揃えた訳でもないのにシウマイ弁当が人気がある。弁当を食べ終わる頃、野球が始まる。
始球式は慶應の13歳の部員、國久想仁くんがマウンドに。かれは『軟骨無形成症』という難病を抱え、長期療養者の自立支援活動で慶應義塾大学野球部に迎えられた。彼がマウンドから投球するとストライクでキャッチャーミットに球は収まり、沢山の拍手を得ていた。
試合は1回表の早稲田が蛭間が先頭打者ホームラン、しかし、その裏、2番朝日がヒット、4番萩尾が2ランをライトスタンドに運びすぐに逆転。慶應の先発増居投手はコントロールが定まらず、四球が止まらないがバックがよく守る。
すると3回は2番朝日の2塁打で1点、4回は5番下山のソロホームランで1点と小刻みに加点。5回表に増居投手は暴投で1点を許すものの、慶應も加点し、最終的には7対2で勝利した。
まあ、明治に負けて優勝のない慶應と5位確定の早稲田の早慶戦でそれほど盛り上がる訳もないが、2年ぶりに大観衆(2万2千人)名前で行う母校の戦いは妙に盛り上がった。
一緒に来た友人ともあと何回早慶戦にこれるかなあ、健康だから来ることができるなどと60代らしい会話で盛り上がり、恒例の銀座ライオンで時を忘れて怒られない程度に騒いだ日となった。