事務所から歩いて10分余り、福島県のアンテナショップ『MIDETTE』がある。中にあるイートインで福島県内のラーメン屋さんが週替わりで出店していて中々現地に行きづらい昨今、よく足を運ぶ。事務所を出た時は雨も小降りだったが、どんどん強くなり、町を歩く人は殆どいない状態。しかし、せっかく向かったのだからとズボンも上着もびしょ濡れになりながら、アンテナショップを目指す。
今週は会津芦ノ牧温泉駅近くにお店を構える『うえんで』さん。面白い名前だが、「上ノ台」という地名が訛り、「うえんで」と呼ばれたことがその由来とのこと。
メニューは2種類、チャーシュー麺(1200円)、会津山塩ラーメン(900円)だが、スープは同じなので会津山塩ラーメンにしてみた。いつものように食券を買ってテーブルで待つ。この日の昼は大雨となったためかお店に客は少ない。
すぐに呼ばれてラーメンを受け取り席に戻る。目の前のモニターでは酒造りの様子が流れていた。『山塩』とは大塩裏磐梯温泉のグリーンタフという地層に閉じ込められた海水、即ち温泉水を煮詰めて作った塩のことで単なる海水を煮詰めたものではなく、硫酸イオンの多い山塩のこと。澄み切ったスープは上品ですっきりとした旨味がある。
麺は太めの縮れ麺、この麺がよくスープに絡む。
チャーシューはほろほろになるまで煮込まれた豚バラ、食べると舌の上で溶けるが、脂が甘い。全体的には喜多方ラーメンににているが、スープに特色のあるラーメンであった。
ライスを頼まなかったため、少し量的に足りない気もするが、腹八分目。普段は頂けない美味いラーメンを食べることができて幸せである。ご馳走さまでした。
うえんで(本店)
会津若松市大戸町上三寄大豆田11ー3