hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

くらのあかり 人形町大門通り店〜人形町ランチグルメ

2021-02-18 05:00:00 | グルメ
緊急事態宣言が発令されてから随分と飲食店が閉店している。政府はしたり顔で補償しているんだからと言ってはいるが、先行き見えない中で見限る動きは間違いない。それもチェーン店(人形町では富士そば、小諸そばなど)、最近開業した店(鴨焼肉の店、卵焼きメインの店など)、10年以上やっている店(小粋な料理を出す居酒屋、老舗イタリアン)と多種多様である。

(結構流行っていた老舗イタリアン)

(事務所隣の居酒屋)

店がなくなると新規に店を探さなくてはならず、人形町通りから一本入った大門通りをふらふら。よく見るとこの通りには中華料理やラーメン屋ばかりで後はランチ2500円からの割烹など間尺に合わない。ようやく肉料理の店で人形町界隈には数店ある『くらのあかり』という店を発見、ちょうど店の人が呼び込みをしていたタイミングと重なり、入店した。

ランチは850円均一であり、『タンのカレーとハヤシの相掛け』『鯖の塩焼き』『鴨治部煮』『煮込みハンバーグ』『サラダ仕立ての牛タンローストビーフ』など。今日はがっつりと『油琳鶏』にした。

待つことしばし、現れたのは皿いっぱいの鶏肉、野菜も多少あるが、もも肉の大きさが半端ない。他にトロロ、漬物、ワカメの味噌汁、麦ご飯である。牛タンがウリの店らしく麦ご飯なのだろう。

鶏肉はカットしてあるが、一切れが大きい。すぐ出てきた割にはちゃんとアツアツ、タレも悪くないができればもう少し辛みや酸味などのパンチが欲しいところ。ただ、皮がパリッと揚がった仕上りで食感はいい。



悩んだのはどのタイミングでトロロを頂くかである。醤油を刺して、よく混ぜ合わせ、麦飯で食べようとも思ったが、結局、トロロはトロロのみ、後はお漬物でご飯は頂きました。



流石に12時を過ぎると団体客が増加、3人・5人のグループは店に取っては難しそうだが、ちゃんとソーシャルディスタンスも考えた配置となっている。ふと山田風太郎の名著に『あと千回の夕飯』を思い出して、毎日食は大切に、などと考えた次第。ご馳走さまでした。

くらのあかり
中央区日本橋人形町2ー16ー1
0336621181

吉祥寺の四軒寺を巡る②

2021-02-17 05:00:00 | 日記
中央線吉祥寺にある4軒のお寺(四軒寺という)とは月窓寺、蓮乗寺、光専寺、安養寺のことをいう。今回は前回に引き続き3軒目の光専寺から回る。月窓寺、蓮乗寺と時計回りに回ってきたが、光専寺は五日市街道に面したところにある。

光専寺は浄土宗の寺院。山号が『月秀山』、院号が『井の頭院』であり、1662年開山、つまり4寺の中では最も新しい。

享保の頃に疫病が流行った際、住職が子供達の供養と延命を祈願し、箪笥を改造した厨子に納めてこれを背負って巡礼したと伝えられ、箪笥地蔵の像がある。



本堂左には不動堂、ガラス越しに厨子が飾られていて中には小さな不動明王像、脇侍は大黒様のように見えたのだが、暗くて確認出来なかった。古い建物がゆったり、本堂裏には墓地が並ぶ。

続いて安養寺に行くが、光専寺のちょうど真向かい、八幡宮の隣に位置する。この寺はは1624年開山の真言宗の寺院。参道を進むと右側には六地蔵、左側には庚申塔がある。




庚申塔は寛文5年(1665年)の銘があり、武蔵野市では最古。女性の名前が刻まれていたり、主尊に文字で阿弥陀仏を表すなど珍しいものらしい。刻まれている『甲辛』は『庚申』、『阿弥施』は『阿弥陀』の誤りだろうと言われている。



境内右手にある梵鐘は江戸時代の作で龍頭の2本の角が特色。本堂はコンクリート製の立派なもの。ただ、梵鐘の角を表しているのか、本堂にも角が2本生えていて、中々面白い。吉祥寺七福神では布袋尊となっている。この寺は私の同級生のお葬式があった寺でもあり、ゆっくり入念に参拝をしたら、ご高齢のご婦人も丁寧に手を合わされていた。



吉祥寺は毎週末行っているがこうして四軒寺を一つずつじっくり見たのは初めて。4軒とも違う宗派というのも面白い。

茶そばを頂く〜いな垣 世田谷ランチグルメ

2021-02-16 05:00:00 | グルメ
『日本そばにこだわる』13杯目。今回は『変わり蕎麦』について触れてみたい。蕎麦では単なるかけそばやもりそばに天ぷらなどの種を付けることが多いが、蕎麦を打つ際に色々なものを加えて味や色、或いは両方を変えた蕎麦を『変わり蕎麦』と呼ぶ。

変わり蕎麦の歴史は古く、「そばの散歩道」という先人のブログによると最も古いのが1750年の料理山海郷にある『玉子切り蕎麦』のようで蕎麦粉1升に対し、玉子10個を加え、普通通りに打つと書かれている。ただ、単なる蕎麦というより、料理に使う麺の様である。1787年の「七十五日」というグルメ本には『紅切り蕎麦』、1800年の万宝料理秘密箱には『海老切り蕎麦』が載っている。文化文政の頃には柚子そば、茶そば、よもぎそばなども考案されたらしい。



今回は変わり蕎麦の代表格である『茶そば』を食べに出かけた。小田急線豪徳寺駅で降り、玉電山下駅と反対に歩き始める。商店街を抜け、赤堤通りを渡り、12分歩いてようやくお店に到着。この店がなければ決して通らないような住宅街の真ん中にある。



本当に住宅街の中にぽつんとあるが、店の造りも普通の家のようである。立派な松の横を通り、重いガラス戸を開けて店に。12時半だが、入りは半分程度。元々席がゆったりと配置されているのもいい。メニューを見ると蕎麦は皆茶そばを使用、麺の香りを楽しむために天ざる(税別1350円)をお願いする。



庭園を見て、待つことしばし、見るも美しい緑の茶そばと天ぷらが登場した。天ぷらはピーマン、海老が各1つずつ、揚げたてである。



まずは蕎麦から一口、喉越しがよく、微かにお茶の香りもする。麺はやや硬めでスルスルと入る。機械打ちなのか、長さが長くてつるっと飲み込めず、噛み切ることになるが、ツユも甘めで美味しいと感じた。因みにもりとざるの違いは海苔のあるなしだけと店員さんは説明してくれた。

天ぷらは揚げたてでまずはピーマンから、甘味もあり、旨い。ただ、やや残念だったのは海老はプリプリ感が全くなく、上手く揚がってはいるものの、いまひとつであった。

蕎麦が少ないかと思ったが、量は多く普通盛りで私は十分満足、全体的には美味しかった。次に頼むならばかき揚げか野菜天ぷらにしたいところである。



店の方のサービスや庭園の美しさなど雰囲気も良いお店でお隣の中年のご婦人はもう食べおわっているのにずっーとおしゃべりをされていた。ご馳走さまでした。


いな垣
世田谷区松原4ー20ー1
0333284914

早春の千川上水に沿って散歩する②

2021-02-15 05:00:00 | 川と橋とダム
千川上水を歩く散歩の2回目。武蔵野大学の前を通過して護岸がコンクリートになるが、川の幅を広くして草を植え、魚が棲む場所が作られている。



生えている草を良く見るとたくさん鯉が泳ぐ、ただ、写メが下手で右下に鯉の口が見えるだけだが、実際にはたくさんいる。



右手に武蔵野競技場が見えてくると『葭窪橋』、千川中学の向いあたりが『千川橋』と続く。



川の左手に黄色の花をたくさん付けているのが蝋梅、もう満開に近い。水仙に続きもうしっかりと花を咲かせているのである。



この辺りはまた川幅がかなり狭くなり、木材や鉄板で勝手に作った橋が幾つも見ることができる。次の関前橋までには距離があるから致し方ないが、危ないかも。




関前橋では再び暗渠となる。ここを左に折れると青梅街道だが、川沿いに歩く。大通りと別れるため、急に静かになる。



歩道は右側のみとなり、少し盛りを過ぎた椿の赤い花を見ながら進む。ちょうど護岸を工事しているが、途中にいくつか名前のない橋を通過していく。



練馬区に入ってすぐに西窪橋を通過。コンクリート橋だが、趣がある。左右に集合住宅が立っているが、高さ制限があるのか、あまり気にならない。



目の前に少し広い通りが出てくるが、この橋が『更新橋』。橋の横に古い庚申塔が祀られている。



祠の中は暗くて良くわからないが、青面金剛像が彫られ、忿怒の形相をし、6つの腕を持ち、足元の邪鬼を踏んづけていると案内板にはある。それにしても更新橋と庚申塔、どこかで間違えたのか、わざと音を同じにしたのかは分からない。

その先も左右の風景はあまり変わらないが川の南側の住所は『武蔵野市吉祥寺北町』となっていて北側が練馬区、つまり市境なのである。



『西浦北橋』『北裏橋』『桂橋』『東北浦橋』など名前のある橋と同じくらいの数の名前もない橋が続くが、住民が増えたために新たに作られた橋も多いのだろう。



さらに歩くと急に道が狭くなるがここにかかっている橋が『吉祥寺橋』。思わず道はないかと探すがちゃんと細い道が川に沿ってある。



この辺りは大きな農家の横を川が通っていて4〜50年前は全てがこんな風景であったのではと思わせてくれる。左を見ると収穫が終わったキャベツ畑、隣はネギ畑。右側は大根が収穫を待っている。





川幅は細くなり、橋というかエントランスの延長か分からなくなり、車が駐車している所すらある。と思っているとまた暗渠、出てきたと思うとまた暗渠となり、ついに見えなくなってしまう。ちょうど吉祥寺通りに出たので今回の散歩は終了。

歩くたびに川の風景、周りの風景が次々と変わる楽しい散歩となった。歩いた距離は4.6km、1時間15分くらいであった。

かつ彩〜恵比寿グルメ

2021-02-14 05:00:00 | グルメ
緊急事態宣言を受けて飲食店の営業は前倒しされているようだ。先日、夕飯を食べようと5時40分にアトレ恵比寿の食堂街に行くと人が多い。店を選ぶのに井の頭五郎のように悩んでいるうちに時間が経過、結局のところ目の前にあった『恵比寿かつ彩』のトンカツの匂いに引き込まれた。

当然、まだガラガラだろうと思ったが、親子連れや夫婦連れなどが多数が既に食事を始めている。私もあまり考えず『ロース定食』(税込1380円)を選ぶ。



するとお茶と共に先付として山芋の寒天寄せ、サメ軟骨添えを持って来てくれる。

ビールも飲まないのに申し訳ないと思いつつ、食べてみるがそこそこ美味い。しかし、普通の定食に先付が付くのも珍しい。

5分ほどしてロース定食到着。たっぷりのキャベツ千切りが添えてあり、ロースかつも大ぶり。他にアオサの味噌汁、ご飯、漬物、味噌汁・キャベツ・ご飯はおかわりが何回でも可能と言われる。また、ドレッシングは胡麻と和風の2種類が用意されていて、最初に胡麻ドレッシングを掛けてキャベツ千切りを食べる。切り方も上手く、あっという間に7割方キャベツを食べてしまう。

ロースカツに移るが、お店のおすすめは塩とレモンらしい。しかし、私はトンカツソース、さらに辛子も用意して端から2切れ目を頂く。ソースはやや甘め、脂が甘くてとにかく柔らかい。衣も厚すぎず薄すぎずちょうど良い。それこそ若い頃ならロースカツ2切れでご飯を1膳いけてしまいそう。

次にキャベツに和風ドレッシングをかけて一気に食い終わる。すると店のお姉さんが気づいてキャベツのお代わりを早速持ってきてくれるのが嬉しい。



アオサの味噌汁や生姜の漬物など脇役もしっかり、ただ、こうなったらロースカツしか気にならなくなる。3回目のお代わりキャベツにはソースを掛けて頂く。ご飯は若干節制気味のため、その分キャベツをどんどん食べる。

最後にカツの両端が残るが、これをゆっくり味わって頂き、完食。結果かかった時間は10分ほど。
ソースの味から新宿さぼてん系かなと思ってレジで聞くと正解、我ながらよく分かると感心。美味いロースカツ、どうもご馳走さまでした。

恵比寿かつ彩本店
アトレ恵比寿本館6階
0354758420

『大正、昭和の建築物を訪ねて』〜新富町編①

2021-02-13 06:00:00 | 日記
『大正、昭和の建築物を訪ねて』その12。この企画は昨年6月の上野以来である。ふと宝町駅を降りて新富町方向に向かっていたら偶然見つけた懐かしいレトロ建築。周辺にまだまだあるので昼休みを使って訪問してみた。

まずは新富1丁目の太田屋。業種は分からないが盛業中。張り紙に戸を開けると猫が出てしまうらしく『猫が出ない要に』と張り紙。看板建築である。

続いては新富橋信号横にある大野屋。安政年間創業の和装雑貨の専門店。大正末期の建築で典型的な当時の町家建築、角地にあるため側面も見ることができる。ちゃんと時流に乗っていて店頭では華やかなマスクを販売中。

その前にある新富復興稲荷の祠に手を合わせた後、少し新富町駅方向に行くと川島商店の建物。


網が掛かってはいるが、調べてみると川島産業(SKM)は創業1933年の衛生住宅機器の専門商社らしい。灯りもついているので現役のようである。横からのぞくと、看板建築のように見える。
その先にも銅板建築があるが、この建物は最近までカレーハウス・アイチヤとして使われていたが、現在はその記載は無くなっていた。また、銅板に刻まれた屋号を判読するのは難しいが、『愛知屋本店』と書かれていたのであろうか。

その先の交差点には珍しい角を上手く使った看板建築を発見。この店は元は『大華』という中華料理店で現在は『東竜』という坦々麺の店になっている。店は変わってもこうして建物が残されているのは嬉しい。(以下、次回)

カレー蕎麦食べ比べ

2021-02-12 05:00:00 | グルメ
『日本そばにこだわる』番外編。日本橋にある『やぶ久』にお邪魔して以来、『カレー蕎麦』にすっかりハマっていてご近所の蕎麦屋さんでもついつい寒い日には頼んでしまう。今回はせっかくなので食べ比べをしてみたい。

まず最初は人形町甘酒横丁にある『東嶋屋』に行く。カレー蕎麦を注文するが、しばらくして出てきたのは熱々の茶色の餡がかかった蕎麦。まず、ネギの切り方は斜め切りでツユで少し煮てあるのか、かなり柔らかい。

肉は白っぽい塊、食べてみると鶏ムネ肉である。そのため、やぶ久に比べてさっぱりとしている。ツユはかえしがベースなので優しく、あまり塩がきつくない。

下から蕎麦を掘り返すように出してツユと共に頂くが、やはり熱い。辛さはマイルド、黒七味を振りかけて食べるのも香りが立って中々いい。

もう一軒は事務所から近い『そば高松』である。やってきたカレー南蛮を見ると小口切りのネギがぷかぷかと漂っている。少し油で炒めているのか、シャキシャキ感は残るものの、ちゃんと火が入っている。

こちらの肉は豚バラ肉である。炒めてあり、この脂が甘く、やはり、ボリュームもある。熱々をふーふー言いながら食べて行くのだが、私のような早食いであっても時間がかかる。

いずれの店で食べた後も身体はほかほか、寒い時にはやはりカレー蕎麦と改めて認識した。ボリュームを考えると豚肉に軍配があがりそうだが、どちらも美味い。ご馳走さまでした。

2月に初詣、新しい生活様式?

2021-02-11 05:00:00 | 日記
元旦の朝はまず我が家の近くにある久我山稲荷にお詣り、その後、井の頭線西永福駅で降りて、大宮八幡宮に初詣に行くことを習慣としている。しかし、年末の感染者数に驚き、人出を考え、近所の久我山稲荷のみで諦めた。

月も変わり、落ち着いたであろうと2月の某週末に車で大宮八幡宮に行くことに。元旦は御神酒も頂くこともあり、車で行くことはないが、やはり車で行くと近い。参道脇の駐車場に車を入れ、参道を歩く。茅の輪が設営されていて書かれた通りに最初は左、次は右、最後に左周りに周り、本殿を目指す。

本殿には『建国記念日』と書かれた垂れ幕も下がり、いつもとは違う風景。それでも晴れた休日だからかパラパラながら初詣の人もいる。
大宮八幡宮は歴史も古く、その由緒は前九年の役の鎮圧を図るべく、奥州に向かう途中の源頼義が空に八条の白雲がたなびいているのを見て吉事とこの地に神社を構えることを誓い、乱平定後の1063年に石清水八幡宮の分霊を祀ったとされる。

(2020年元旦の風景)

東京の真ん中ということで『東京のへそ』を標榜、そのためだからかは分からないが子育て、安産など子供の安寧に関係あるお詣りに訪れる人が多い。
我が家にとっても娘の七五三、孫のお宮参り、新車の祈祷と折あるごとにお参りしてきている。コロナ禍とはいえ、今年は初詣なし、ともいかない。

本殿にお参りのあと、隣接する天満宮にもお詣りし、最後に破魔矢を求めて早々に帰路についた。
ただ、単なるお詣りとは言いながらも今年こそ神頼みの年となる思いも強く、神様に色々とお願いできたのは良かった。鰯の頭も信心からというが、心がやはり落ち着くようである。

花乃蕎麦〜日本橋ランチグルメ

2021-02-10 05:00:00 | グルメ
事務所の近くに『花乃蕎麦』という蕎麦屋さんがある。しばらくご無沙汰していたが、女性店主が打つ十割蕎麦の店で少し単価が高いからかいつも空いている。しかし、面白い種物もあるのでお邪魔してみた。



11時45分に店に入るががらんとしていて先客はなし。ゆったりと4人掛けの席に座る。食べたいものは色々とあるが、お願いしたのは『千住ネギ天蕎麦』(1100円.税込)をお願いした。以前はフロア担当の人がいたようだが、今は店主1人でやっておられるようでお茶を出してもらった。サービスと生姜ご飯は今もあるようで出してもらう。

5、6分経ったところでお蕎麦到着。ネギの天ぷらは2〜3センチに小口切りの天ぷら、これが7つ、小さな桜エビ天とししとうが一つ、塩も添えてある。まずはネギ天を塩をつけて一口、辛味は飛んでいて塩で甘みが引き立つ。



次に蕎麦を一口。とても十割とは思えないつるりとした食感でやや硬め、ツユは辛めながら優しい味である。次にワサビやネギを入れて食べる。ネギ天を食べつつ、蕎麦を啜るがこれがなかなかいけている。流石に生粉打ちを標榜しているだけある。

せいろは2段積みで量的にも丁度良い。桜エビ天も頂くが存在感のある味であった。最後に生姜ご飯を食べるが、生姜の良い香り、ただ辛味は全くない。

バックミュージックにオーケストラがかかり、ゆったりと時が流れるお店である。メニューを見ると酒の種類も多いのだが、コロナ禍の中、大変なのであろう。

店を出るときに入口まで見送ってもらった。値段が少し高いのか、お客さんは私1人であった。

花乃蕎麦
中央区日本橋堀留町1ー6ー5
0356416938

吉祥寺の四軒寺を巡る①

2021-02-09 05:00:00 | 日記
先日、駒込にある『吉祥寺』を参拝したが、中央線吉祥寺にある4軒のお寺(四軒寺という)も参拝してみる。

その前に復習になるが、吉祥寺の町の成立について少し書いてみる。吉祥寺は元々水道橋近くにあった寺で門前町を形成していた。しかし、1657年明暦の大火により、門前町は焼失、幕府が跡地を大名屋敷とする都市計画を示し、住人はこの地を代地として5年分の扶持米並びに家屋の建築資金を貸与を条件に移住させた。住民たちは吉祥寺を懐かしみ、新たな村を吉祥寺村としたもの。吉祥寺も明暦の大火で焼失、本駒込に移築されたため、吉祥寺には吉祥寺という寺は無いのである。

『四軒寺』を歩いてみる。吉祥寺のサンロードを歩くと西友の向かいに中国風の山門があるのが月窓寺である。1659年吉祥寺の開村と同時に開山した曹洞宗の寺院。



本堂左脇の観音堂に安置されている白衣観音坐像には元禄2年の銘があり、近世では珍しい乾漆像である。境内は4つの寺院の中で最も広く、サンロードやハモニカ横丁の土地をほぼ有している。



山門をくぐり、境内に入ると正面に本殿が見えてくる。左手には仏典を背負う銅像、説明の高札を見ると玄奘三蔵、つまり孫悟空に出てくる三蔵法師の像である。



高い樹木の中に墓地があり、左に曲がるとコピスの前に出る。さすが大地主といえる堂々とした古刹である。  

蓮乗寺は1662年日円上人により開山された日蓮宗の寺院。本堂正面に安置されている日蓮上人像は木製の坐像で右手にひしゃく、左手に経文を持つらしいが、残念ながら開いていない。

本堂の前にある日蓮上人像を見る。本尊は厄除日蓮と呼ばれ厄年の男女の守りとして参拝する人も多いらしい。



本殿の横に仙露翁墓かつ碑がある。かつて吉祥寺村を発展させた松井仙露という人の功績を讃えた顕彰碑であった。かつくんな