hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

秀峰〜日本橋ランチグルメ

2024-04-10 05:00:00 | グルメ
最近、ランチでよく魚を食べに行く。これは昼メシをMさんとよく行くようになったことも一因だが、やはり私自身も歳を重ねて、トンカツ・カレー・唐揚げばかりでは辛くなってきたことが多い。

先日、前を通過した和食の店に行ってみる。もう日本橋や人形町でランチを11年も食べているが、行ったことのない店もまだまだある。『秀峰』さんもそんな1軒である。



新めの暖簾をくぐり、店内に入るとカウンターのみ、横には3人、縦には10名程度入ることができる。
最近、ランチでよく魚を食べに行く。これは昼メシをMさんとよく行くようになったことも一因だが、やはり私自身も歳を重ねて、トンカツ・カレー・唐揚げばかりでは辛くなってきたことが多い。先日、前を通過した和食の店に行ってみる。もう日本橋や人形町でランチを11年も食べているが、行ったことのない店もまだまだある。『秀峰』さんもそんな1軒である。何しろ外に貼ってある短冊の古いこと、値段も据え置いたままであろう。
新しめの暖簾をくぐり、店内に入るとカウンターのみ、横には3人、縦には10名程度入ることができる。メニューは焼き魚(塩しゃけ、鯖の塩焼き、メカジキの照焼のうちから1つを選ぶ)定食が650円ちゃん、鯖の煮付け定食が700円、刺身定食・おでん定食が各750円。サイドメニューはおひたしが100円、冷奴が200円とある。私は鯖の塩焼きに冷奴を付け、Mさんは刺身定食にすることにした。

厨房は奥でお爺さんが魚を下ろしたり、煮付けた魚をお皿に乗せたりしている。私の前は薗息子さんらしく、雑用を一手にこなしている。味噌汁を付けたり、ご飯を盛ったり、忙しそう。もう1人の女性は魚を焼いているのだろうか、手前からはよく見えなかった。

とにかく注文の順番は狂わないように一つずつ丁寧に作っていて、先客の鯖の煮付けが出た後、もう1人の鯖の煮付け、私の鯖の塩焼き、Mさんの刺身定食の順で出てきた。手前のカウンターに置いてある小鉢のうち、大きい方はサイドオーダー、小さいのはご飯を少ない目に人用へのサービス品であった。

鯖の塩焼き定食は焼きたての鯖、味噌汁、漬物(キャベツの塩漬け)、梅干しで構成されていてこれに冷奴を追加した。まずは味噌汁から、具は青菜だが、出汁が効いて旨い。


鯖の塩焼きも身はやや小ぶりだが、塩加減がちょうど良く、骨も処理されていて全てを食べることができる。
冷奴は量多め、ネギや生姜、七味までかかっていて醤油を掛けて頂く。この豆腐がしっかりとやや硬めでいい。

漬物や梅干しは普通だが、これで850円の定食を日本橋の真ん中で食べられるだけでも安い。メニューの書かれた札もかなりの年季もので何年も変わっていないようだ。
次々と新たなお客さんが入って来て、あっという間に満員。

殆どが1人か2人連れ、常連ばかりのようである。かつては昼は定食、夜は居酒屋というどこにでもあったお店の生き残り、いつまで頑張ってもらいたいものである。誰も頼まなかったおでん定食も見てみたい。ご馳走さまでした。
秀峰
中央区日本橋本町1ー4ー2
0332421718

関東三十六不動尊巡り⑦〜神木不動尊

2024-04-09 05:00:00 | 霊場巡り
関東三十六不動尊巡り⑦、今回は第6番神木(しぼく)不動尊、正式名称・神木山等覺院にお参りする。今まで回った6ヶ所の霊場はいずれも東京都内にあったが、36ヶ所の内訳は東京19、神奈川7、埼玉5、千葉5となっている。神木不動尊は川崎市宮前区にある。アクセスは東急田園都市線溝の口駅・JR横浜線武蔵溝の口駅や小田急線登戸駅・向ヶ丘遊園駅からバスに乗って行くのだが、バス便は意外に多く、困ることはない。



ただ、神木本町バス停からは少し歩くので神木不動前バス停からの方が分かりやすい。ただ、お寺は道路を渡り、3分ほど細い道をぐねぐねと曲がりながら歩くと急に歴史を感じる仁王門かが見えてくる。明治15年に造られた堂々した門で左右に仁王像が祀られている。

門を入ると目の前の斜面にツツジが植えられていて、その間に不動明王像が配されている。



等覺院の由緒はよくわからないが、江戸時代の書物には名前がある。本堂は安政年間(1855〜1860)に造られたものである。また、言い伝えでは東夷征伐に日本武尊が喉の渇きを覚えた時に現れた白鶴に導かれ、泉の湧き水を飲んだところ疲れが癒えて、泉に感謝を込めて木を植えた。この木は神木と崇められ、その後訪れた円珍(智証大師)が本尊の不動明王像を刻んだと伝わる。

周囲がツツジの木で囲まれた先に本堂があり、中に入る。前には奥の方に立派な不動明王像と脇侍の絵が2つ。



入口左には大きな不動明王坐像、その姿に圧倒される。その姿を凝視すると何か見透かされているような、心の中を見られているような不思議な気分となる。

隣には賓頭盧尊者、通称おびんづる様の像、地蔵菩薩像などが並んでいる。静かな堂内であった。もちろん、本尊の不動明王像は秘仏のため見ることは叶わなかったが。



寺務所に行き、御朱印などを頂き、不動明王坐像の迫力と外の風景の美しさを話すとここは少し高いのでよく見える。さらに上にある稲荷神社に行くとさらにいい風景が見られますと言われ、本堂を出て右の方から稲荷神社に上がる坂道を歩く。



足元にはスミレの可愛らしい花が咲いていて思わず写メを撮る。階段の上に登り、稲荷神社にお参りの後反対側を見ると確かに高速道路と向こうの山まで見ることができた。僅かに都会を離れた静かなお寺で静かな時間を過ごすことができた。







『まつや』で1人呑み

2024-04-08 05:00:00 | グルメ
吉祥寺東急百貨店には神田まつやの唯一の支店がある。神田まつやといえば1884年創業の蕎麦の老舗であり、池波正太郎が贔屓にした店としても知られている。また、その本店は1925年に建築された木造2階建の建物で東京都の歴史的建造物に指定されている。

今の当主である四代目小高孝之が長く任されていたのが吉祥寺の店である。店はレストランフロアの真ん中にあり、入ると中々趣がある。

中で働いている女性もベテランが揃っていて気がきくため。気持ちのいい。まずは小瓶のビールと焼き鳥(たれ)、わさび芋を注文。

すると冷えたビールと共にお通しの蕎麦味噌、わさび芋も登場。まずはビールを一口、暖かくなるとビールが美味くなるが嬉しい。
蕎麦味噌は練り上げた舐め味噌に炒った蕎麦ゴメが入っていて食感がいい。これをちびちび舐めながらビールを飲む。

わさび芋はすり下ろしたつくね芋にわさびを乗せたもので自分で醤油の量を調整しながら食べる。粘りが強く、上に掛けてある青のりが香り、わさびとも相まっていいつまみになる。

注文をする時に時間がかかると言われた焼き鳥が登場。甘辛いタレによく絡まった鶏肉と3cmほどの長さに切ったネギがいい香り。この店では辛子が添えてある。これをつけながら食べているとビールがなくなる。慌てて熱燗一本を所望する。

熱燗は真っ白な徳利に入ってきて菊正宗なのか、割に辛口。焼鳥は半分は七味唐辛子で頂く。

締めは天ざる系を頼もうと思ったが、まつやでは『小エビ天せいろ』『盛合天もり』『大エビ(エビ1本)天もり』『種込(エビ2本)天もり』と4種類もある。海老の大きさは分かるが、中身について店の人に聞くと『盛合は小エビと野菜天、つけ汁は一つしか付かず、ワサビもない。ツユは温かいのと冷たいのがある。小エビ天せいろはツユは蕎麦用と天ぷら用の2つ、ワサビもつく。おすすめは盛合だね。』と教えてくれた。これを受けて『盛合天もり、ツユ温かい方』をお願いする。

比較的早く、盛合天もりは登場。天ぷらは小エビ2本、キス、かぼちゃ、ネギ、獅子唐、ナスと結構賑やかでいい。まずはネギやナス、かぼちゃなどを熱燗のアテに頂く。揚げたては美味い。ネギの天ぷらは初めて食べたが、甘くなる。



次に振りネギを入れて蕎麦を一箸、ここの蕎麦は喉越しもよく、思わず旨いと声が出そうになる。最後はとっておきの海老、小エビを2尾纏めて揚げたもので身が甘い。

最後に蕎麦湯で締めてご馳走さま、1人飲みは自分のペースでゆったりと飲めていいものである。いい心持ちで店を出たが、20時近いにも関わらず8割ほどの客の入り、外国人にも蕎麦屋は人気があるようだ。ご馳走さまでした。





まつや吉祥寺店
吉祥寺東急百貨店9階
0422221722


都営地下鉄大江戸線スタンプラリー⑦

2024-04-07 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その233。都営大江戸線スタンプラリー⑦。大門駅はJR浜松町駅と隣接していて副駅名に浜松町となっている。(同様な例は東京メトロ千代田線明治神宮前駅とJR原宿駅)駅名は駅近くにある増上寺の芝大門に由来している。

1964年に都営浅草線(当時の1号線)が開通した際につけられた名前ではあるが、大江戸線は浜松町駅により近いため仮称の段階では浜松町駅だった。しかし、同じ都営地下鉄で違う名前にする訳にもいかず、大門駅を名乗っている。

スタンプのデザインは『芝大神宮』を浅草線が使っているの対してより海に近い大江戸線は『芝離宮庭園、竹芝桟橋』がえがかれている。



(芝離宮庭園)

赤羽橋駅のスタンプには『芝公園で咲く花、東京タワー』が描かれている。東京で赤羽といえば北区赤羽を指すことが多いが、駅に近い古川は江戸時代に『赤羽川』、赤羽橋〜中の橋あたりを『赤羽河岸』と言っていたことによる。

思い切って『東京タワー駅』にした方がわかりやすかったのではないかと個人的には思っているのであるが。



麻布十番駅は東京メトロ南北線との乗換駅である。先に開通したのは南北線で2000年9月26日、大江戸線が開通したのは2000年12月12日だから2ヶ月半ほど先に南北線が開通した。周囲には以前より歓楽街があったにも関わらず乗り入れる交通手段がバスとタクシーしかなかったエアポケットのような場所であった。


駅のスタンプは南北線が『麻布十番商店街』に対し、大江戸線の方は『宝船、きみちゃん像』である。多分、知っておられる方は少ないかもしれないが、『宝船像』は麻布十番稲荷神社の入口にある石像である。




また、『きみちゃん像』は麻布十番商店街のパティオの上にある石像である。彼女は童謡赤い靴のモデルとされている岩崎きみという9歳で亡くなった薄幸の少女の像であり、子供たちの幸せを祈り、1989年に作られたものである。(以下、次回)






三度〜新川グルメ

2024-04-06 05:00:00 | グルメ
中央区新川と言われてもあまりピンとこないかもしれないが、永代橋と八丁堀、茅場町などに囲まれたエリアというと想像がつく。



今日の飲み屋さんはこの新川にあるのだが、私の勤務する人形町からはコミニュティバス(江戸バス北回り線)の新川2丁目までバスに乗り、3分ほど歩くと目的地には到着。店のお名前は『三度』という。



店内に入ると10人くらいの団体が2組、あとはカウンターで女性5人組、我々3人、あと3席という感じでコーナーに陣取る。期末打ち上げなのか、店は大入満員であった。
この店の名物は少しずつつまみを盛った盛り合わせ、刺身などでカニクリームコロッケも美味いと聞いたのでこれを全て注文した。



まずは生ビールで乾杯、急に暑くなりビールが美味い。お通しは白和え、さっぱりとスタート。



カニクリームコロッケ登場。タルタルソースが添えてあるが、店の人曰く、まずはそのまま、次に塩で、最後はタルタルソースで楽しんでくださいとのこと。

もちろん、そのままも塩も美味いが、タルタルソースが絶品でやはりこれと共に食べるのが一番美味かった。



日本酒は信州の日本酒が多い。最初は『本金美青(ほんきんみお、諏訪市)』、すきとおると副題がつくだけあって透明感溢れる酒。ここでは7勺950円均一なのだが、3人で飲むにはいかに少ない。

いよいよ、盛り合わせの登場。ワンプレートに小皿がたくさん乗り、前列左からポテサライカ塩辛乗せ、

(大葉で隠れていたので再登場)

もずく酢(特に細かいらしい)、ホタルイカと菜の花の酢味噌和え、蓮根のきんぴら、汲み上げ豆腐。中皿は上からイワシの竜田揚げ、小芋の揚げ出し、生姜の効いたさつま揚げである。いずれも酒肴として素晴らしいが、個人的には大ぶりにカットした蓮根のきんぴらの食感の良さ。



さつま揚げにみじん切りの生姜をたっぷり包み込んだ大胆な味に魅かれた。

酒は『北信流(小布施町)』、『積善、桜の花酵母(長野市)』と頂く。前者は旨口、後者はふくよかな香りを楽しめた。

刺身はブリ、マグロの赤身、タイ、ハタ、イワシの5種類。新鮮でほぼ塩とワサビで頂く。特にハタがネットリとして美味かった。



酒は『MIYASAKA、7號酵母(諏訪市)』、淡麗辛口で飲みやすいのだが、あっという間に空いてしまう。すぐに『菊秀(佐久市)』を追加、メニューの紹介と異なり、独特の風味があり、しっかりした酒であった。



追加した『牛すじ煮込み』、見た目は完全にシチュー、味噌味で染みる味。さらに『白エビ唐揚げ』『鶏胸肉の叩き』、見た目通りまさに酒のつまみであった。



『亀の海(佐久市)』は海のない長野県としては珍しい名前の地酒、芳醇でやや甘口、女性にも受けそうな旨酒。ちょい足しのつまみが『赤ナマコの酢の物』、コリコリ食感がたまらない。



締めは名物『三度』のカツサンド、えびすり身を揚げてトーストに挟んだもの。タルタルソースが美味いので当然美味くなる。4分の1を食べたが、半分でもいけたかな。



料理は創意工夫が凝らされていて上手く使っているなという印象、途中やや荒っぽかったが、旨い料理と旨い酒、感じの良いスタッフの三拍子揃った店であった。



三度
中央区新川2ー6ー14
05058692197


麻布十番付近の坂⑤

2024-04-05 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その203。麻布十番付近の坂⑤、あひる坂を下ると向かい側に再び上り坂が現れる。この坂道が『七面坂』、こちらはかなり急な上り坂である。



名前の由来は説明板によると『かつて東側にあった本善寺(戦後五反田に移転)に七面大明神の木像が安置されていたことからこの名前がついた』とある。



七面坂を上り切ると突き当たり、これを右手に曲がると再び坂になるが、この坂道が『大黒坂』である。大黒坂の由来は坂の北側に大法寺があり、この寺に大黒天が祀られていることからこの名前となった。



もう少し歩くと坂の中腹に塀が黒く塗られてかいる大法寺が現れる。港区七福神の一つでもあり、参詣する人が多い。私の後ろを歩いていた外国人のお母さんが子供を連れて門を潜っていった。



坂の頂上左手に大きな松の木が見えてきたが、そこから緩く上るのが『一本松坂』、坂のふもとに植えてある松に源経基が装束をかけて麻の狩衣を掛けて着替えたという』。



今の松は四代目とのことである。由緒の書いてあるだろう石碑はよく読めなかった。



(以下次回)

一心たすけ〜日本橋ランチメニュー

2024-04-04 05:00:00 | グルメ
日本橋にはよく行くが現在ビルの新築ラッシュ、日本橋(橋)の隣にある旧野村證券本社と周辺は三井不動産が52階の再開発ビルを中心としたオフィス、ホテル、居住で構成されたビル群が建設中。旧安田信託銀行と東京ガスの跡はビルを取り壊し中、東京駅前にはTolyo Torchという日本一のビルを三菱地所が建設中と一気に風景が変わって行く。そんな姿を見ながら、久しぶりに立ち食い蕎麦を食べに行く。

三軒の蕎麦屋が並ぶ。手前から一心たすけ、よもだそば、やぶ久なのだが、一心たすけは立ち食いだが、席があり、蕎麦は茹でたて、天ぷらは揚げたてが売り。よもだそばも蕎麦は茹でたて、天ぷらも揚げたてに加え、インドカレーが本当に本格的でうまい、しかし、本当の立ち食い。やぶ久は座って食べる普通のお蕎麦屋さんだが、とにかくカレーそばを頼む比率の高いお店でカレーそばにも甘口or辛口、牛肉or豚肉or鶏肉があるという変わり種。特徴があるのだから3軒並んでも共存している。

今回は手前の『一心たすけ』にお邪魔した。まだ、時間が早かったからか、雨と風が強かったからか、私以外のお客さんは店内にいない。何を頼むか悩んだが、本日はサービス定食(630円)にした。今日は『ミニ天丼+かけそば』、さらに揚げ玉(60円)をトッピングした。



私しかいないこともあり、すぐに完成。何しろ私が食券を買い始めるとすぐに蕎麦玉を鍋に入れて茹で出している。ネギや揚げ玉、茹でた鞘インゲンを乗せて蕎麦完成。もう1人の店員さんが小ぶりの丼を出してくれた。

厨房は2人、男性がメインの料理を担当、これをアジア系の女性がサポートしている。とにかく手早さに驚く。

七味唐辛子を振ってまずはそばから頂く。この店の蕎麦はツユも熱く、麺も茹でたてでコシもある。ツユは関東の割には味が濃すぎることもなく、出汁の香りがしていい。

次に天丼に移るが、なかなか大きい海老天が一尾中央にドンと乗り、あとは沢庵が添えてある。まずは海老を一口、食べ応えあり、これでご飯はかなり食べられる。

途中で揚げ玉がたっぷりと乗ったツユを飲みながら、天丼を片付ける。あまり、普段から定食は食べないが、腹が減っていたこともあり、美味かった。

この3軒の店はそれぞれに特徴があり、おすすめは異なるが、いずれも麺、ツユともにかなりのレベルである。ご馳走さまでした。

蕎麦一心たすけ
中央区日本橋2ー1ー20
0332721838

久我山歳時記㊲〜『清明』を迎え、一気に春

2024-04-03 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』㊲。4月4日は二十四節気の5番目、清明にあたる。春の彼岸である春分から2週間。しかし、今年は春分から寒の戻りがあり、ソメイヨシノの開花宣言が当初の3月23日からどんどんずれて3月29日(東京)となった。

ただ、そこから急激に気温が上がり、3月31日には28℃にもなる。やはり、四季のニ季化が止められないようである。

清明は『万物が清々しく明るく美しい頃』と言われて、中国では清明節と言って先祖の墓に参り、草むしりをして墓を掃除する日と決まっている。自分の親の墓は京都にあり、なかなか行けないが、妻の両親の墓は近くにあることからまさにお彼岸に掃除をしてきたところである。



(蘖のソメイヨシノ)

久我山は都心部に比べて平均気温が2、3℃低いことからまだソメイヨシノの開花とは行かないが、色々の花が開花を始めている。



まずはハクモクレンやコブシ、モクレンなど木にまだ葉が生えず、花だけが先に咲く植物は否が応でも花がよく目立つ。ハクモクレンの花の向こうではシダレザクラの花が一足先に咲き始めていた。

また、今ちょうど菜の花やダイコンの花が盛りを迎えていて黄色や紫の花が群生して咲いているのを楽しむことができる。



神田川の中洲(のような)ところにも菜の花が咲き乱れ、その下では鯉が跳ねたりしている。



外の庭には紫のクリスマスローズ、負けずに我が庭では少し前からクリスマスローズの白い花が数年ぶりに咲きほこる。


以前買ったシクラメンを妻が可愛がっていたが、こちらも控えめなピンクの花をつけて可愛らしい。さらにかなり前に購入した木瓜が赤や白の花を付けて咲き始めた。

なんといっても嬉しいのが花海棠が花を咲かせ始めたこと。狭い庭のため、とてもソメイヨシノは植えられないが、この可愛らしいピンクを愛でて花見気分を味わっている。





気がつくと長袖すら暑く感じるようになっている。わずかな期間だが、本当に清々しく美しい季節となってきた。

魚や(さかなや)〜人形町ランチグルメ

2024-04-02 05:00:00 | グルメ
週末が近づくとだんだん疲れが溜まってきて、ついついあっさりとしたランチになる傾向がある。いつもランチは1人だが、今日は先輩のMさんとのランチ、思い切って魚を喰わせる店に向かった。

店の名前は『魚や』、渋い看板が目印。一階は右手の入口から入り、カウンターに座ることになる。グループは2階、この場合は入口で注文して2階に向かう。こちらはテーブル席もある。今回は早かったので1階もがらがら、カウンターに座る。

入口にランチメニューの写真もあるが、一番人気は『魚づくし定食』(1000円)、これは焼き物(鮭)、揚げ物(アジフライ)、煮魚(サバ味噌煮)、刺身盛り合わせ、味噌汁、ごはんとこの店で食べられる料理が少しずつ載っている。他には『刺身盛り合わせ定食』『マグロ中落ち定食』『サバ味噌煮定食』『ほっけ焼き定食』『海鮮丼定食』『魚や漬け丼定食』がいずれも950円である。

久しぶりの訪問に悩んだが、たまには漬け丼もいいかなとお願いした。Mさんはほっけ焼き定食を注文。

目の前ではアジフライを作る人、鮭の切り身を焼く人、何人もの料理人が分担して定食を1つずつ作っていく。右手の奥では刺身を、作っているらしい。5分ほどでMさんのほっけ焼き定食か登場、まあまあの大きさのほっけの干物が乗ってきた。

私の漬け丼も直後に到着。サイコロ状の魚はハマチ、アジ、カンパチ、サーモン、マグロの赤身など。

つけ汁にさっと潜らせた程度で身がぷりぷりしている。たべ始めるとついつい掻き込んでしまいたくなる。酢飯も程よく、なかなかうまい漬け丼であった。



目の前で作られる煮魚も焼き魚もフライもどれをとっても美味そうである。もちろん、味噌汁、小鉢(ひじきの煮物)も良かった。気がつくとあっという間に完食、他のメニューも楽しみなお店である。

気がつくと1階カウンターは満席に近く、あまりゆっくりもできず席を空けて帰ることにした。支払いは現金とPayPayのみが利用可である。ご馳走さまでした。



魚や日本橋店
中央区日本橋蠣殻町1ー15ー2
0336649080


都営大江戸線スタンプラリー⑥

2024-04-01 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その232。都営大江戸線スタンプラリー⑥。勝どき駅は勝鬨橋と晴海トリトンのほぼ中間、清澄通りと晴海通りの交差点地下あたりにある。勝鬨橋とはかなり勇壮な名前であるが、実は日露戦争旅順陥落を記念して築地と月島の間に開設されたのが『勝鬨の渡し』である。



(晴海トリトンからの眺め)

当時は交通量も増えたが、一方で隅田川を通過する船舶も多く、可動橋の建築が1933年に始まった。完成は1940年であるが、橋の上には都電も通っていた。しかし、戦後は晴海通りの交通量がさらに増えたこともあり、1970年11月29日を最後に橋の開閉は行われていない。

勝鬨橋の『閧』は当用漢字にないため、住居表示が行われた際に『どき』として表示した。駅名もこれに倣ってのものである。
スタンプは勝鬨橋と晴海トリトンが描かれている。晴海トリトンは3棟のオフィスビルを中核とした商業並びに住居施設であり、銀座や日本橋からは直通バスも通っていて便利である。
築地市場駅は豊洲に移転する以前の築地中央市場と朝日新聞社に隣接した場所にあり、市場に行くには日比谷線築地駅より至便である。

スタンプに描かれているのは魚市場の風景と波除神社の獅子頭である。波除神社は築地市場からすぐのところにある由緒ある神社。



明暦の大火の後、堤防を作ろうとしても波に持って行かれてしまう。ある日のこと、海上に漂う光るものがあり、これを網で拾い上げると稲荷神社の御神体であった。これを今の位置に社殿を作り、お詣りしたところ、波風が緩やかとなったと言われている。

獅子祭に使われる高さ2mを超える獅子頭が境内に祀られている。

汐留駅はゆりかもめとの乗換駅でJR及び都営地下鉄浅草線、東京メトロ銀座線の新橋駅にも近い。スタンプに描かれているのが、シオサイト。旧国鉄汐留貨物駅跡に作られた13棟のオフィスビル群の総称で日本テレビや電通、松下電工、全日空などが入居している。



駅近くには旧汐留駅(旧新橋停車場)の再現した建物と展示場が作られており、時々企画展なども開催されている。