事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

刑事コロンボを全部観るVol.09「パイルD-3の壁」

2009-11-21 | テレビ番組

Vol.08「死の方程式」はこちら

Columbo02  またしてもタイトルがいい。原題はBlueprint for Murder(殺人の設計図)。建築家のお話なのである。彼は事業家(典型的な成金。テンガロンハットの男)の妻と関係することで金を引き出し、自分の都市計画を推し進めようとしていた。事業家は計画をせせら笑うのみ。彼を亡き者にして遺産を利用するには、しかし高い壁が待ち受けていた……

 成金が出資を断るセリフが泣かせる。

「真の事業家にとって大事なのは名誉じゃない。財布の中味だ。」

 なるほどね。そんな彼が若い妻に巨額の遺産を無造作に渡すはずもなく、年金として支給される信託扱いにしている。つまり、建築家としては事業家が“死亡したと判明しない形”で彼を排除しなければならないのだ。死体隠しが、今回のキーポイント。

建築家はパトリック・オニール。村井国夫そっくりの色悪ぶりがなかなか。クラシックファンである彼が、ウェスタンしか聴かない成金の車を運転するときに、思わずチューニングを変えてしまうことでコロンボに不審がられてしまう。

「クラシックとウェスタンじゃ、水と油だ。」

「建築屋と殺人も、だ。」

このあたりの丁々発止もいい。演出はピーター・フォーク自身。成金の前妻に愛玩されてしまうあたり、コロンボをかわいく描いている。成金の前妻が全裸でマッサージをうけながら質問に答えるスタイルは、古畑任三郎の「すべて閣下の仕業」にひきつがれたわけだ。そういえば演じた三田和代とジャニス・ペイジは似た雰囲気。

建築家は事業家に向かって

「墓石はわたしが設計させてもらうよ」

と吐き捨てる。事実、その墓石こそコンクリートパイル(杭)D-3なのではないかと思わせて……。あとは見てのお楽しみ。

Vol.10「黒のエチュード」につづく。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.11「尾浦」

2009-11-21 | 食・レシピ

開花庵特集はこちら

Oura06 鶴岡の西郷地区(わたしの新規採用校はここでした)からひっこして旧平田町の広域農道沿いに出店。なんでも西郷の地主が賃貸料をふっかけたものだから、怒った店主が「だったら出て行く!」と……これ、西郷の読者から教えてもらいました。確かに、怒ったら怖そうな店主だ。

で、おそろしく殺風景な場所に越してどうなったかというと……客が殺到しているのである。かなり広い駐車場なのにほとんど常に満杯。おそれをなして近づかなかったんだけど、行ったことのある人に話をきくと、回転が速いからそんなに待たなくてもいいんですって。

息子と行ってみた。ふたりとも壮絶に腹が減っていたので「大盛りふたつ」。出てきたラーメンを見て呆然。なんだこの量はっ!息子はいきなり携帯で画像を友だちに送っていた。「うけると思う」。

いやしかし食べ終えるのに苦労する。味は……正直、わたし向きではなかった。ケンちゃん系の“強い味”が好きな人にはたまらないのだろうが。

味好(あじよし)関係の人だと聞いていたけど、あれともちょっと味は違うような。

次回は、その「味好

つい先日、内陸の連中が尾浦にチャレンジ。チャーシューメンのチャーシューが、どんぶり以上の面積を誇っていたことに驚いていた。

「肉でふたがしてあるみたい」

そうでしたか(笑)

コメント (2)
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