事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

続・意外なふたり~便利な夫婦

2009-11-24 | うんちく・小ネタ

「お札の人」篇はこちら

Ogawatamaki05 ♯89 山崎貴(映画監督) & 佐藤嗣麻子(映画監督)

あまりに似合いの監督夫婦。「ALWAYS」「BALLAD」の山崎と「K-20 怪人二十面相・伝」の佐藤。作品の方向性までほぼいっしょなので、さぞや“便利な”夫婦関係なのであろう。山崎の「BALLAD」はもうちょっとかせいでほしかった。それにしてもまさか次の作品が「宇宙戦艦ヤマト」とは……

同じ意味で

♯90 八塩圭子(キャスター) & 金子達仁(スポーツライター)

これもなんか便利な夫婦のような気がする。鋭い夫婦。

金子の“断じ方”がわたしは決して好きではない。サッカーという競技への感情的なまでの支持・不支持という日本人の両極端な姿勢を金子がつくり出したことは確実なので。日本のスポーツ・ジャーナリズムに欠けているものを彼が補完したのだと考えればいいのだろうが。まあ、女性の選択については慧眼だとわたしは思います(笑)

逆に

♯91 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家) & 緒川たまき(女優)

この夫婦はいかがでしょう。ともにあふれる才能の持ち主であることは理解できても、ケラはみずから社会人として失格だと宣言しているし、わたしもそう思います。だいじょうぶかこの夫婦は。緒川たまきファンとしては心配。今夜も彼女の「嘘つき。」というつぶやきが聞こえる……

次回は「対バン仲間

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文芸漫談!

2009-11-24 | 本と雑誌

Bungeimandan04文芸漫談-笑うブンガク入門

いとうせいこう+奥泉光+渡部直巳 集英社刊

語るなあ三川町出身の奥泉!文芸そのものへの洞察よりも、漫談として成立させようとするほどのサービス精神の持ち主だったことにびっくり。あんなに難しい小説を書く人なのにねえ。

世界文学は面白い。文芸漫談で世界一周

奥泉光+いとうせいこう 集英社刊

カフカ、カミュ、ドストエフスキー、漱石、ガルシア=マルケス……彼らの著作を「アイロニー」というキーワードで読み解いていくおなじみ文芸漫談。「坊っちゃん」が、わずか一ヶ月の物語であり、はてしなく敗残の過程を描いたもの、とする指摘は「うらなり」(小林信彦)を通過した身としては納得できる。

ほとんど同世代である彼らが「あの頃はみんな南米の小説を読んでたけど、……ぼくは読まなかった」というあたり、いやー言えてます(笑)

文学がどうやら復興しつつあると業界が期待しているのなら、このような捨て身の復興策をもっと支援するべきだ。どうやってって?そりゃ、過剰に怒るか支持するかですよー。

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