事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「このミステリーがすごい!2010年版」 宝島社

2009-12-14 | ミステリ

51sudr47iml 「この1冊」なんてブログを立ち上げておいて、こんなことを言うのはなんだけど、いやー読んでないな、今年はミステリを。年末恒例の「このミス」でチェックしたら、ベストテンで読みおえているのは

2位 「ダブル・ジョーカー」柳広司

4位 「追想五断章」米澤穂信

8位 「暴雪圏」佐々木譲

10位 「秋期限定栗きんとん事件」米澤穂信

の4冊だけ。それ以下を見わたしても

15位 「鬼の跫音」道尾秀介

17位 「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信

21位以下の
オリンピックの身代金」奥田英朗(順位におおいに異議あり!)

疑心」今野敏

太陽を曳く馬」髙村薫

うーん、どうなんだこれ。米澤穂信ファンでなかったらいったいどうなっていたことか。

海外編にいたっては

8位 「泥棒が1ダース」ドナルド・E・ウェストレイク

だけ(笑)

21位以下でようやく

暗殺のジャムセッション」ロス・トーマス

が入ってるのみ。いかにわたしの読書傾向が偏っているかの証左かも。いくらなんでも「ミレニアム」(スティーグ・ラーソン)と「ユダヤ警官同盟」(マイケル・シェイボン)は読みおえておくのが義務ってものだろ。

でも、言い訳もある。

わたしが好きな作品とは、読んでいる最中に作家の含み笑いが聞こえるような、余裕たっぷりのエンタテインメントなのだ。ウェストレイクやトーマス、そしてローレンス・ブロックの御三家の作品がなければ(トーマスはとっくに亡くなっているし、ウェストレイクも今年死んでしまいました。哀しい)、およそさみしい一年なのである。

近年にない豊作の一年だったとみんな総括しているようだ。でも、わたしのように“渾身の力作”よりも、余技でちょいと仕上げてみましたという作品が好きなひねくれ者にとっては……

にしても、リストアップされた諸作から、いったい何冊読んだかなーとチェックするのはすごく楽しい。○○文庫の100冊!とかいう企画があると、つい数えてしまいませんか?古典を読んでいないので気が遠くなったりするんですけど。ぴあのインデックスに蛍光ペンでマーキングしていた昔から、この習癖だけはどうにも。

コメント (2)
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