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YouTube: It's for you - Pat Metheny & Lyle Mays from Fandango ('85)
「運の悪い男」はこちら。
♯117 ジェームズ・キャメロン & スージー・エイミス
この二人は夫婦。キャメロンはともかく、誰だスージーは?って普通は思いますよね。彼女はわたしが“責任をとる”映画「ファンダンゴ」の主演女優。
彼女はこの映画で共演した、というかドラマの中でも結婚した設定になっているサム・ロバーズと離婚し、キャメロンと再婚している。このサム・ロバーズというのも係累のすごい人で、お父さんはジェイソン・ロバーズでお母さんはローレン・バコール。顔はどちらかというとお母さん似ですかね。
で、「ファンダンゴ」のことをネットでいじくりまわしているときに、なぜかスージーにはキャメロンの話がくっついてくる。調べてみたら「タイタニック」に彼女が出演したことが縁でふたりは結婚することになったのだとか。
彼女が「タイタニック」に出てたなんて不覚にも気づかなかった。どうやらケイト・ウィンスレットが演じた“あの女性”の孫娘……あ、気づかないか普通あれは。
キャメロンはゲイル・アン・ハード、キャスリン・ビグロー、リンダ・ハミルトンなど、計5回も結婚する多感な人(笑)なので、スージーのことを意識しないでいたのも無理ないっしょ。
さて、「ファンダンゴ」。映画に色気を見せ始めて、なーんだテレビ局がかめば全部ヒットするんじゃん!と映画をなめてたフジテレビに初めて辛酸をなめさせた大コケ映画。「タイタニック」とは興行上えらい差がついてしまった。主演がケビン・コスナーなのでメジャーな作品だと今なら誤解されそうだけど、当時はチンピラにしかすぎませんでした。
むかしつきあっていた彼女を友人にゆずり、みずからは徴兵忌避者として消えていく男がケビン・コスナー。
そして、彼らがみずからの青春の証明としてファンダンゴ(バカ騒ぎ)の果てに結婚式をやりとげるだけのお話。はっきり言って思いっきりいい気な映画です。
ん。いま観ても泣ける。就職したての頃、酒田の港座中劇場でたったひとりの観客として観たときはそれどころではなくて、流れた涙が首でたまってました(笑)いい気なもんだオレも。
宗教者として生きていくことを決めているデブがまたいい味を出していて、彼の言葉がこの作品のテーマでもあります。
「いい人生を」
まさかYouTubeでパット・メセニーのテーマソング「It's For You」がらみであの感涙ラストがまるごとアップされてるとはっ!んで何がくやしいといってキャメロンも「ファンダンゴ」で涙したに決まっているのだ。あのやろー。
「帝大の首席」につづく。