2011年1月号「小指の思い出」はこちら。
「相手にはたきはなしで、突っ張るだけ突っ張らして胸で受け止めて最終的には右を差して寄り切りか、すくい投げあたりがベストだと思いますよ~。」
大相撲の八百長問題は、この“国技”にとって朝青龍の殴打事件や野球賭博など比較にならないほどしんどい話ではある。なにしろメールという物証が出ちゃったからなあ。もちろん大相撲が常にガチンコ勝負をやっていると考えている人はいないと思うが(ガチンコ、という言葉があること自体がすごいではないか)、しかし八百長のやり口が、顔文字でも入っていそうなメールで打ち合わせられていたとは無粋な話。このあたりにもっとひねりがあれば八百長擁護論に走ってもよかったのに。
「朝から、某ボクシング映画もあるのに、こちらに来ていただいてありがとうございます」
「太平洋の奇跡」の初日舞台あいさつにおける山田孝之の発言。この週は「太平洋の奇跡」と「あしたのジョー」の封切りがぶつかり、「GANTZ」もからんで東宝がワンツースリーフィニッシュ。にしても、いかに竹野内豊人気があるといっても、「太平洋~」がトップをとるとは思わなかった。ひょっとしてどっかの宗教団体あたりが動員に協力してるのかとすら(現実には日テレが全面バックアップしたようだけどさ)。
「子供に関しては、引っ越したことでポケットモンスターというアニメが見られなくなって、三日三晩泣かれたことだけが、父親としてふがいなかったと思っています」
例の“保安官”の発言。ポケモンぐらいお得意のYouTubeで見せてやれよ。
2011年3月号~「震災のあとに」につづく。