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YouTube: Helen Merrill with Clifford Brown / You'd Be So Nice To Come Home To
2012年10月号「生えました」はこちら。
「彼を読売新聞の人事担当専務にすりゃあ、読売新聞はもっと部数売れるんじゃないか」
……もうやめようと思いつつナベツネ語録。日本シリーズにおける原監督の采配を絶賛して。ギャグだとすればたいしたものだ。だって、かつて「読売グループ内の人事異動」だとして契約の残っていた原を切り捨てた当人がこんなことを。いたって元気な方のようだが、記憶力の減退は隠しきれないのか、お顔の皮がひときわお丈夫なのか。
「リベラルを支持する人たちの受け皿がなかった」
日本未来の党の賛同者リストに(知らないうちに)載せられていた鳥越俊太郎氏の結党によせてのことば。
今度の総選挙ほど各党の攻防が面白い選挙はまずあるまいと思う。まるで将棋か囲碁のようだ。政治部の方々はうれしくてたまらないだろう。わたしなりの解釈はこうだ。
・民主党……政権交代が党是だったので、目標を達成した途端に政治的な違いがむき出しになった。
・自民党……与党であることが仕事だった党なので、野党暮らしに耐えかねて維新寄りの、つまり極右寄りにシフトした。
・日本維新の会……他者を攻撃することには長けていても、老人の暴走を制御できない。
・みんなの党……かろうじてプライドが残っていたことを維新との関係で。
先日は酒田に維新の橋下代表代行がやってきて、500名もの聴衆を集めていたとか。もっとも、少なからぬ人たちが米沢から追っかけて来たのだそうだが。その熱気は、やはり侮れないだろう。支持者たちを冷静にさせないように、投票日まで過激な他者攻撃はつづく。
マスコミが喜ぶほどには国民は踊っておらず、低投票率が予想されるなかで新しい党が貌を見せたことは確実に朗報だろう。変なのもいっぱいくっついているので油断はできませんが。
本日の一曲は“お風呂のなかでなら、誰でもヘレン・メリルになれる”(片岡義男)の「You'd Be So Nice To Come Home To」
2012年12月号~「皇后によろしく」につづく。