事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「蝶々にエノケン」 中山千夏著 講談社

2012-12-25 | 芸能ネタ

4062171651 ライターが書いた芸能史と違い、エノケンやミヤコ蝶々、森光子などの芸人にたいする視線がクールなのにたじろぐ。

これは中山千夏が彼らと“共演”していた当事者だからこそなせる技だろう。ただし、そのためにかなり息苦しい書になっているのも確かだ。

天才子役だった時代の千夏を知らないので、どんな子どもだったかは想像するしかないが、よほど付き合いづらい、ませたガキだったのであろうとは思う。誰よりも自身がそう語っているぐらいだし。この書で描かれた芸能人たちに、そのあたりの千夏観を訊いてみたいぐらいだ。

ああ、だからこそ森光子の死は痛い

蝶々にエノケン 私が出会った巨星たち 蝶々にエノケン 私が出会った巨星たち
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2011-10-06
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