第5戦はこちら。
よ、よく勝ったなあ巨人。ほとんどあきらめていたのに。実は本当にあきらめていて、二階で例によってタバコを吸っていたら妻(楽天をどうやら応援しているらしい)が「巨人に点が入ったわよ」と声をかけてくれたので急いでダイニングに戻る。
壮絶な争いを終えて、その妻が質問。
「この試合って、歴史に残る?」
「もちろん。田中の日本での最後のピッチングかもしれないし、先発ピッチャーが160球も投げる試合なんてもう見れないかも」
12安打も打っているのに、田中がマウンドにいるうちは安心できなかったのは彼の凄みのなせる業だ。すばらしい投手。余力を残して9回に150キロ超を投げるんじゃなくて、全力でやってきて最後に捨て身であの球が投げられるのだ。すげぇ。
同級生対決で一矢を報いた坂本にしても、このまま彼がアメリカに行ったのではしんどい思いだけが残るところだしね。
そうだよ、負けないまま田中がメジャーに行ったら、誰もがもの足りない思いをしたのではないかな。負けたことがあるというのも財産です、と山王工業の監督みたいなことも思う。
これだけの勝負をくり広げているのが、実は二十代の男たちだというのにもしみじみ。由伸は38才だけれど、田中も、坂本も、そしてなんとロペスもまだ二十代(笑)
物語としては東北の底力で制覇、が自然な流れ。でも野球の神様はそう簡単ではなかった。美馬と杉内の投げ合いかあ。うわー見逃せない。どうして野球ってこんなに面白いかなあ。
本日の画像は、今日はどうせ負けるだろうなあ、と思いながら穫った庄内柿です。第7戦につづく。