岡村靖幸 友人のふり (スタジオLive)
不可思議な恐喝が全国の教員に広がっているとか。
学校を辞め退職金も収入も失い家族に不安を与え家庭も崩壊するまで私たちは追い込みを続ける
……雑な脅迫。句読点も使えないのか、あるいは脅迫状というのは怪人21面相以来、変な日本語を使うのがトレンドになっているのか?と思えば
厚さの薄い週刊誌の真ん中のページを開き現金を平らにはみ出さないように挟む
……てな具合に手慣れたふうでもある。さてこの脅迫、全国で二千件以上と言われているが、どう考えても送られた数はそれ以上でしょう。だって、もしもあなたの郵便受けにこのような封書が入っていたとして、それを管理職や警察に報告しますか。
わたしならしない。たとえおぼえがあっても(笑)
理由は簡単、振り込め詐欺なのがあまりにもあからさまだし、だいたいめんどくさい。
こう考える人も多いだろうから実はもっともっと送られていたのだと思う。
実際にその脅迫状を見た読者からの報告はこうだ。
・いわゆる脅迫文は、リソグラフとかそんな感じの印刷。(パソコンのインクジェットとかレーザープリンタとか、トナーの必要なコピーじゃない感じ。)
・宛名は、とっても丁寧に書かれている。(ちなみにこちらで見たのは白い封筒。)
・その割には、中の脅迫文は雑に折ってあり、折り目もざっくりした感じ。
……確かにテレビのニュースで見た感じでも、宛名はきれいな字だったし、しかも筆跡は同一ではない。ってことは組織的に雑なのか(笑)バイト雇ったろ。
古い名簿(つまり情報として安い)を使ったことといい、手口が妙に細かいことといい、わたしがこの事件で感じるのは、雑だと同時に、オリジナリティが感じられないなーということ。不祥事が報道される職業を狙い撃ちすれば、ひっかかるタマがいるに違いないというお手軽さが透けて見える。
まあ、振り込め詐欺自体が雑なシロモノなのに、それなりに収益があるというビジネスモデルだからな。
ああ、それにしてもわたしにもそれ送ってほしかった。徹底的にネタにするんだけどなあ。あ、学校事務職員は体罰しないから無理か(笑)
すべての脅迫状の指紋をチェックする(のかな)警察もたいへんだろうけれど、それを防ぐために手袋をしてせっせと宛名書きをしていた犯人たちを考えるとちょっと笑える。いまどき、ブラックメールを郵便で出す人もいるとは……
本日の一曲は岡村靖幸の「友人のふり」ある歌詞のせいで近ごろはまずオンエアされないけれど。