事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

これでいいのか山形県PART18 酒田VS鶴岡 おばちゃん篇

2015-06-24 | まち歩き

PART17「酒田VS鶴岡・女性篇」はこちら

「(鶴岡生まれの)うちの女房はね、酒田に来て驚いたんだって」

「何を?」

「スーパーのレジに並んでたりするとさ、後ろのおばさんから『あんたこの茄子どうやて食べんな(どうやって調理するの)?』って訊かれたんだって。鶴岡じゃありえないでしょ」

「う……まあ、そうだな。酒田人の典型だな」

「しかもスーパーのなかで『茄子あまてね(余ってない)?』とか、言わないよね普通。」

そのとき事務室にいたわたしと校長はうなだれるしかない。どちらもそういうおばさんが母親だからだ。

「スーパーの外に出たら『茄子いらね(要らない)?』だよ(笑)」

まるで大阪と京都の差をみるようだ。確かにこのムックでもその例がひいてある。そうか酒田の人間は浪花のおばちゃんを笑っちゃいけなかったんだな。



「鶴岡からこっちに通ってて、酒田と違うなぁってとこある?」

「酒田は鶴岡を、鶴岡は酒田を思い切り批判してるのはよく聞きますね」

「あー、やっぱり」

「わたしはどっちもどっちだと思いますけど」

「うん。あれ?あなたはどこの生まれだったんだっけ」

「福島です」

訊く相手を間違えた(笑)。



しかし気づかないだろうか。うちの職場だけでも鶴岡出身や現在住んでいる人間はたくさんいる。鶴岡がどうの酒田がどうのと比較すること自体が……でもやっちゃうのだ。なぜかというと、面白いから

お互いをボロクソに言うのは、近親憎悪であると同時に、お互いのアイデンティティを確かめ合う娯楽になっているのだろう。少なくともわたしはそうです。以下次号

画像は、現鶴岡市で生まれたという噂の本上まなみ。

コメント (2)
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