PART14「合併破談」はこちら。
さあいよいよわたしの地元、海っぺりの庄内地方を特集しましょう。「これでいいのか山形県!」で、庄内人の気質はこう解説されている。
・明るくてサバサバしている
・おっとりしているが荒っぽい
・酒田民は一か八かの商人気質
・鶴岡民は手堅くコツコツ
・知的で先進的
・山形県民の感覚が薄い
・派手好み
……まあ、血液型占いみたいなものだからそうこだわらなくても……当たってるじゃん!(笑)特に、県民意識が希薄ってあたりはぴったりだ。まあ、それは地勢的な要因があったからだけれど、内陸の方々と“同郷”って感じはあまりしない(かなり怒られそうだ)。
ムックはさらに
「全県で話を聞いてみて、巷間いわれている『庄内人はとにかく社交的』がよくわかった。村山人は比較的おしゃべりだけど、庄内人の方が思ったままを放言する感じ。そのしゃべり方は、ボソボソと口ごもる最上人と真逆ではっきりしているし、置賜人のように理屈っぽいことも言わない」
これ、ほめられてるんだよな。ただ、注意書きもある。
「世間でステレオタイプに語られる『明るくて社交的』な庄内人気質は、酒田民のことを指しているんじゃないかと思うのだ。酒田民と比べると鶴岡民は圧倒的におとなしい」
……当たってるじゃん!(笑)ああ怒られそうだ。双方から。
これは考えてみると簡単な話で、酒田と鶴岡では町の成り立ちが全然違っている。鶴岡は酒井家の居城が中心の、はっきりと城下町。酒田は本間家に代表される商人の町で、その中心は港だ。だから鶴岡人はプライドが高いし、酒田人は荒っぽい。だから気質の「おっとりしているが荒っぽい」において、おっとり方面は鶴岡が、荒っぽい方面は酒田が担っているというわけ。
さて、このふたつの町は、実は相当に仲が悪い。以下次号。