シーズン1はこちら。
高視聴率で終えたシーズン1から2年近く経ってシーズン2のオンエア開始。なんとTBSはここで主要キャストを変更してきた。
パラリーガルがごひいき渡辺真起子からアジアンの馬場園梓に。そして同僚の弁護士役が榮倉奈々から木村文乃へ。近ごろ絶好調の木村だけど、この変更はどうしてだろう。
まあ、低視聴率にあえいだとは言え、「神の舌を持つ男」でコメディエンヌとしての冴えを見せた彼女のことなので安心。というかわたし、彼女のことがけっこう好きなので全然OK。
今回の柱になっているのは「裁判官ははたして公正か」だ。シーズン1で東京地検のビッグボスだった奥田瑛二を辞任に追いこんだ斑目法律事務所の面々は、笑福亭鶴瓶が“眼だけは笑わない”演技で怖い東京地裁の裁判官と対決する。
「ええ判決せぇよ」
と同僚や部下に声をかける鶴瓶。いい判決とはなにか。元裁判官である木村文乃は彼を尊敬しているが……
シリアスなテーマをあつかっているだけに、むしろ喜劇的工夫が満載なのはシーズン1以上かもしれない。片桐仁の
「明石、行きまーーーす!」
は耳に残るし、TBSの伝統である楽屋オチも健在だ。にしてもサプライズゲストが長江健次、田中美奈子、IZAM、最終回にいたっては庄野真代って、どういうチョイスなのだろう(笑)。
シーズン1は父親をめぐる冤罪をあつかっていたために、沈鬱な表情をうかべることも多かった松本潤だが、2ではドラマの主体は木村文乃がなぜ裁判官を辞めたかに移ったため、むしろのびのびと親父ギャグをかまし、周りをふりまわす悪魔っぷりが加速している。
このどSぶりこそがこのドラマの最大の美点ではないかと思う。シーズン3の制作は必至でしょ。