事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

日本の警察 その107 「殺人鬼がもう一人」 若竹七海著 光文社

2019-06-26 | 日本の警察

その106「東京輪舞」はこちら

女性刑事、女探偵とくれば、男社会である警察や犯罪の世界で、けなげにがんばっている姿がまずうかぶ。若竹七海が生んだ名探偵、葉村晶シリーズがまさしくそうだし。

ところが、警視庁の吹きだまりと揶揄される辛夷ヶ丘(こぶしがおか)署に不倫がらみで(という噂)飛ばされてきた三白眼の大女、砂井三琴は違う。いやーその悪いこと悪いこと。現場から金目のものいただくなんてましなほうで、後半に至っては……

ついに日本の警察小説、犯罪小説もここまできたかとうれしい。ひっかけも周到で、年末のミステリランキングを賑わすことは確実。

その108「福家警部補の考察」につづく

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