Foo Fighters - My Hero (Official Music Video)
Vol.23「年上の女」はこちら。
中学生と小学生の子どもを持つ40代パート女性。どうしたら普通に生きられるのか、悩んでいます。10年近く前、夫に浮気をされた後にうつ病と診断され、やりがいのある仕事を失いました。それから出会い系サイトで男の人と会うようになり、今も不倫相手が複数います。
私は今の言葉で言うと「かまってちゃん」だと思います。小さい頃は親に叱られた記憶ばかりで、夫は私に関心がありません。そのためか、私のことを「かわいい」「好き」と言う男性に、とても弱いのです。
容姿に恵まれ、今は女として恋愛遊びができますが、衰えた時のことを考えると不安になります。
最低な母親だと思われるでしょうが、家族に対して罪悪感はありません。男性依存の塊である自分が嫌になりますが、恋愛で満たされないとイライラします。どうしたらいいのでしょうか。(滋賀・W子)
なんだとーっ!と怒った読者もいただろうし、なんと哀れな、と同情する人もいただろう。わたしはこう思った。彼女はその過去からプライドがズタズタにされたのであり、残った唯一の希望、というか生きる証しは
「自分は美しい」
ということだけなんだろうと。だからその容姿を賞揚されると、その期待に応えてしまうのではないか。たとえそれが実のないセリフであっても。佐野元春も歌ってるじゃないですか、「言葉に税はかからない」。遊んでくれる女になら、男はどんな言葉でもかけますよマジ。
この人のしかし危ういところは、自分のことを規定しすぎることだ。
・わたしはかまってちゃんだ。
・わたしは男性依存だ。
・夫はわたしに興味がない
・わたしは罪悪感をもたずに不倫できる女だ。
……はたしてほんとうにそうだろうか。あなたはそう強引に規定することでなんとか自分を守ろうとしているだけなのでは?
Vol.25「専業主婦が許せない」につづく。
本日の1曲はフー・ファイターズのマイヒーロー。かっけー。