事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2019年12月期末勤勉手当号PART2 差額支給日を推理する。

2019-12-10 | 明細書を見ろ!(事務だより)


2018年バージョンはこちら

今年も差額支給日を推理します。

12月県議会の会期は20日まで。議第180号「山形県職員等の給与に関する条例等の一部を改正する条例の設定について」の採決はその日。となると……天皇誕生日がこの週ではなくなったこともあり、意外に早い時期の支給になりそうな予感(当たったことはめったにないけど)。

本日の1冊は「佐野洋子対談集」(講談社)
リリー・フランキー西原理恵子という史上最強の対談相手。でも意外におとなしめな内容。

明日、余目で谷川俊太郎の息子と小室等のコンサートがあるらしい。

うちの校歌は谷川俊太郎が作詞してくれたので、校長が敬意を表して楽屋に行く。

「佐野洋子の話はするなよ」

「わかってるって!」

高校一年生のときの現代国語の教科書には谷川俊太郎と谷川徹三が載っていた。担任は

「親子で教科書に載ってるってのはな……」

その直系がわたしたちの眼前にいる。

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「いけない」 道尾秀介著 文藝春秋

2019-12-10 | ミステリ

ミステリ好きを広言していても、犯人当てが得意なわけじゃない。自分より一歩(あるいは半歩)先を行く名探偵が、あらゆる伏線を回収しながら事件を解説してみせる、その過程が好きなだけなんだと思います。

なかには、ノートをとりながら事件を考察し、探偵よりも先に犯人を見つけ出す(つまりは、作家を出し抜く)ことに懸命なマニアもいる。エラリー・クイーン有栖川有栖のように、フェアに手がかりをさらす作家もいることだから、それはそれで楽しいんでしょう。でもそれだとそれだと時間がかかってしょうがないじゃないですか(笑)。

で、そんなわたしが道尾秀介の大評判のミステリ「いけない」(文藝春秋)を読んでしまった。うわあ時間がかかってしょうがない!だって二度三度と読み返すことになったから。

というのも、この本の帯には『本書の御使用法』が載っており

・まずは各章の物語に集中します。

・章末の写真をご覧ください。

・隠された真相に気づきましたか?

・「そういうことだったのか‼」

だまされる快感をお楽しみください。※再読ではさらなる驚きを味わえます。

……真相に気づきましたか?と挑発されれば、ものぐさなわたしだって挑戦したくなるというもの。中篇が三つと終章から成るこの作品はタイトルからして油断がならないのだ。

たとえば第一章「弓投げの崖を見てはいけない」は、「ゆ・身投げの~」だし、終章の「街の平和を信じてはいけない」には、まさしくこの作品のテーマともいえるトリックがしこんである。

宵のうちに読み始め、読み終えたのが午前2時くらい。時間かかったなあ。正直に言えば第一章の謎は見誤ってたし(わたしは地図が読めない男)、第三章はよくわからなかった(笑)。しかし終章のオチには感服。おみごと。

これから読む人へのアドバイス。あまり考えすぎるな!ひっかけも用意してあるぞ!

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