「当作の完成度は、一世を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。」 島田荘司
「ああびっくりした、としか云いようがない。これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが……。ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!」 綾辻行人
「まるで本格ミステリのテーマパーク。」 有栖川有栖
「綱渡りのどんでん返し」 法月綸太郎
「二度読み必至の傑作です。」 大山誠一郎
「ありったけのミステリ愛を詰めこんだ花束。」 竹本健治
……事務室にやってきた書店の営業に
「見てよこの腰巻き」
「す、すごいメンツですね!しかも大絶賛じゃないですか」
「もうすぐ『このミステリーがすごい!』の発売じゃん。」
「ですね、結果はすぐお知らせしますよ」ありがたいありがたい。
「ひょっとしてベストワンはこれじゃないかと思うんだー」
「おぼえときます」
“新本格”ムーブメントが島田荘司のあの「占星術殺人事件」でスタートし、綾辻行人の館シリーズで花開いた、まさしくそのただなかでミステリに淫していた(そして今でも淫している)わたしにとって、この作品は夢のようだった。
建物それ自体にトリックが仕込んであるなど、某有名作品(もちろん作中にその名もでてきます)へのオマージュであり、だけでなく多くのミステリへの言及がなされているあたりもうれしい。
至福の読書体験。休日に、朝食も昼食も摂らずにお布団のなかで一気読み。