富重とマーブル篇はこちら。
「伍長、また八月(はづき)のお弁当ですか」
「酒田の教育会館で日教組の東北ブロック事務研にリモート参加。そしたら豪華なお弁当やらお菓子のおみやげやら」
「日本酒を持ち寄っていた時代じゃなくなったんですね」
「ああ懐かしい。しかもこんなに参加者に美人が多いのに……」
……本来は五所川原で行われるはずだった東北ブロック事務研。関係者は無念だったろう。でもこれはこれですごく面白かったっす。某研究協力者が
「おれ、もう帰っていい?」
とLINEでかましてきたのには笑ったけど。
八月のお弁当はおいしいんだけど、もはや食べきれるはずもなく。少食になったなあ。
「なに言ってんすか。そのために持ち帰り用の風呂敷がついてるんでしょ?」
あ、そうか。
昔はオヤジがご馳走を持ち帰ってくるのを、お父さん我慢しておみやげにしてくれたんだなあと感謝してたけど、違うよね。食えないんだよね(笑)
白南風(しらはえ)篇につづく。