ディーン・フジオカをホームズにした推理ドラマ。面白そうだけれども、月9だからなあ、と見逃していたら、脚本が井上由美子さんだと知ってがぜん見る気になり、ディスカス。彼女が書いた「照柿」(原作高村薫)は傑作だった。
非常に癖の強い性格の(これは原作もそうですよね。バイオリンはフジオカの方がうまそう)犯罪捜査コンサルタントが、警視庁捜査一課に“興味がわいたときだけ”協力するというストーリー。ホームズのディーン・フジオカと、刑事役(レストレイドがモデル)の佐々木蔵之介が並ぶとなかなかいい感じだ。
ワトソン役の精神科医は岩田剛典。うーん、EXILE系の人はおれちょっと……あ、「新解釈・三國志」で趙雲をやったお兄ちゃんじゃないか。いいぞいいぞ。
しかしわたしが誰よりも夢中になったのは、みんなから「グレ」と呼ばれる女性刑事、小暮クミコ役の山田真歩だ。
うーん、このおねえちゃんは何かで観たぞ……そうかあの「サイタマノラッパー」の子じゃないか。「菊とギロチン」にも出ていたのだった。この、先輩刑事をみじんも尊敬していない感じ、いいなあ。彼女の作品をもっと見ることにしようと決心。
さて、原作はコナン・ドイルということになっているけれど、ほとんど井上さんのオリジナル。でも、人名がドイルの原作風になっているのがうれしい。マイクロフトもモリアーティもちゃんと(ひねってはあるけれど)出てくるし、学生寮の名前が「ライヘンバッハ」だったりするお遊びも。
さして高い視聴率はとれなかったようだけれど、続篇がいかにも作られるような仕掛けがいろいろと(モリアーティのラストのセリフとか)仕込んであるのでシーズン2は……え、今年劇場版が公開?ぜひともうかがわなければ。そう、山田真歩を見に(笑)。