第6回「悪い知らせ」はこちら。
排雪に一生懸命になりすぎて、BSの放映のときは撃沈。がんばった日は3時から飲んでいいと自分に甘い男。さあ8時から妻といっしょに拝見。
こういうのを待ってました。これこそが三谷幸喜のドラマだよね。
「源頼朝とはどういう男なのだ」
と上総広常(佐藤浩市)に問われた北条義時(小栗旬)は
「天命を……」
よくおぼえてないけどそんな発言。ちょうど浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズの最新刊「兵諫(へいかん)」を読んだばかりなのでつくづくと思う。あのシリーズでは天下を統べる人間は龍玉(ドラゴンボールです)を受け継ぎ、もしもその資格がない人間が持つと悲惨なことになると。張作霖の死をそれだけで語っているわけではないですけど。
じゃあ源頼朝とはどういう男だったか。
運がいいと(笑)。とにかく“持っている”と。
なにしろ漁師の娘(江口のりこ!)を見初め、さっそくいただいちゃった頼朝。そこへ娘の夫が乗り込んできて……
「人妻だったのか!」
「言ってなかった?」
のやり取りには笑った。しかも、そのために平家方の奇襲をうまくすり抜ける幸運。山本耕史が
「敵の大将を討ち取って参ります」
と頼朝に告げると
「ついでにうちの人も討ち取って」
あはははは。ここまでやるか。艶笑譚としても上出来。そしてこの二人に負けていない軽快さが小栗旬にはあって、次回も絶対に見るぞと思わせるのでした。見終わった途端にまた撃沈してしまったのですが。
第8回「いざ、鎌倉」につづく。このタイトルは卑怯だけど。