第29回「伊賀を越えろ!」はこちら。
お市の方(北川景子)中心のお話。織田の血がどのようにつながっていくのかが主眼のようだ。
三谷幸喜の映画「清須会議」でおなじみの、信長の孫をかつぎあげる秀吉。あのときは秀吉が大泉洋で、柴田勝家が役所広司という豪華な布陣だった。
お市の方は、浅井長政に嫁ぎ、彼をしかし兄の信長によって殺され、今度は柴田勝家の正室になる。長政とのあいだに高名な三姉妹がいて、長女が茶々。もちろんのちの淀君だ。
苦境にあえぐ勝家を、しかし家康は見捨てる。二度も夫だけを死なせるわけにはいかないとお市の方は勝家とともに自害する。
いやしい生まれの秀吉は、高貴なる織田との結びつきを求めてお市の方に狙いをつける。しかし勝家に奪われた途端に、別の候補に目をつける。目が決して笑わないムロツヨシが悪くてすばらしい。自らのコンプレックスをバックボーンに、権力の座へかけあがるあたりの臆面のなさがいいですよね。
お市の方が、絶世の美女でなければ成立しないお話。実際に映画「清須会議」では鈴木京香だったし、「太閤記」では岸恵子、「おんな太閤記」では夏目雅子、「秀吉」ではなんと頼近美津子、「江」では鈴木保奈美とすごい女優を大河は用意している。
で、今回は北川景子。現代の芸能界で、彼女がトップランクの美女であることは確実。
何度も言うようだけれども、わたしはアンジェラ・アキを美女だと主張してみんなから批判された男だけれど、絶対値として北川景子の顔はきれいですよね。ここまでの美女を、この大河がお役御免にするはずがない。となれば彼女が次に演じるのは……
第31回「史上最大の決戦」につづく。
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