「ウェストレイクの小説は、わたしが何度でも読み返す数少ない本のひとつ。『戦争と平和』やプルーストなんて戯れ言は忘れて、無人島に持って行くべき本だ」
ローレンス・ブロック
ドナルド・E・ウェストレイクの作品を読むのって何年ぶりだろう。運の悪い泥棒のドートマンダー(殺さない、というシャレ)のシリーズや、リチャード・スターク名義の悪党パーカーなど、読者を喜ばせずにいられるか、という気合いがうれしい職業作家だったのである。
新潮文庫がロス・トーマスにつづいて未訳作品を発掘。訳者もおなじみの木村二郎さんだ。
タイトルがよかったせいでかなり売れたと編集者は「本の雑誌」で語っていたけれど、わたしのような世代は、ウェストレイク作品をもっと出してくれたら必ず買いますよ。こんなに面白いんだもの。
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