第14回「星落ちてなお」はこちら。
今回ははっきりと兄弟の話。
兼家(段田安則)亡き後、藤原三兄弟はそれぞれの性格を見せ始める。
・長男の道隆(井浦新)は摂政として専横を始め、娘の定子(高畑充希)を中宮にすえるなど、身びいきな人事が露骨。
・次男の道兼(玉置玲央)は汚れ仕事の果てに父親に見放されたと酒におぼれ、妻子とも別居する。
・三男の道長(柄本佑)は、そんな道兼を励まし、表舞台に復帰するように説得をつづける。
なんか、「リア王」というより「三匹の子豚」みたいになってきた。調子こいてる兄たちをしのいで、栄華を極めるのはレンガの家を建てた末っ子だったという定型のオチが見えてくる。
さて、今回はいよいよファースト・サマーウイカが定子によって清少納言を名のることになるエピソードもあった。
あのぉ、歴史どころか古文も苦手だったわたしは、「せい・しょうなごん」じゃなくてフラットに「せいしょう・なごん」と発音していました。どうして誰も指摘してくれなかったんだ。
そのうえに、蜻蛉日記の作者である藤原寧子(財前直見)も大々的にフューチャーされるけれども、蜻蛉日記をわたし読んだことないし、「枕草子」だって橋本治の桃尻語訳でしか……もうちょっと古文を身を入れて勉強していれば、香炉峰の雪なんてフレーズにちゃんと反応できたんでしょうけど。
ああ今となってはすべてが遅すぎる。
第16回「華の影」につづく。
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