事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ラジオと二人PART1~御影倫代

2010-12-20 | 芸能ネタ

Mikagemichiyo01  そのむかし「深夜の人たち」で特集したように、十代から二十代前半にかけて、わたしはラジオを聴きまくっていた。これはわたしだけではなくて、いまの四十~五十代の人の大半がそうだったはず。

 受験勉強をしながら、あるいはするふりをしながら「ビートたけしのオールナイトニッポン」や「ナッチャコパック」(追悼野沢那智)を聴いていた層がそのままいまの中高年なのである。

 わたしたちよりも下の世代にしたって、とんねるずやナインティナイン、あるいは伊集院光やコサキンに耽溺しているおぼえはあるはず。でもその下はよくわかんない。

はたして若い連中にとって、ラジオはどんな存在なのだろう。なにしろ、いまのラジオ(少なくともAMの)は、タクシードライバーや主婦層が聴くものというイメージ。わたしのころは聴取率的に苦戦していたTBSが、テレビでは苦戦しているくせにながーいことトップの座にいることをどれだけの人が知っているだろうか。

 でもいま、わたしはラジオをふたたび聴きまくっているのだ。なぜかというと、主要な音楽供給源だったMDレコーダーが壊れ、その後パソコンのCDドライブもぶっ壊れたので、クルマで聴ける(少なくとも新しい曲を聴ける)のがラジオだけになったから。なんて生活だ。

 で、聴き続けていると……面白いですなーラジオ!ってことで今回から不定期にラジオ特集開始。題して「ラジオと二人」よろしく。

 さて、特集第一回目はどの番組にしようかな、と考えていたところに思いもよらないニュース。

Tokyo-FMの朝番組「Oh! Happy Morning」で弾けていた御影倫代アナが、旦那の海外転勤にともなって番組降板とか。長野から出てきてブレイク寸前だったのにテキサス行きとは。なんてことだ……。子宮頸ガンなど、どんな暗い展開になっても、適度に下品に、適度におバカにふざけまくってくれた彼女が。そして意外なほど(失礼)美人だった彼女が。

か、哀しい。「ラジオと二人」、前途多難なり。

気を取り直してPART2「拷問タイム」につづく

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明細書を見ろ!2010年12月号「山形県で中高年であることPART2」

2010-12-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Robin11 PART1はこちら

今から見えるようです。明細書を見て

「多くなってるじゃん!」

と手取りによろこぶみなさんの顔が。年末調整の月だから、例外はあるけれども多くの場合は手取り大幅アップ。

でもちょっと待って。ほぼ40才以上の方々には、給与明細書以外にもう一枚かたい紙が入っています(期限付などをのぞく)。これも見えるようだ。

「おー、毎年もらってる昇給発令書じゃないか。オレはもう12月中に昇給だってか?」

違います。これは単なる通知書であって発令書ではありません。まず日付を見てください。平成22年12月1日になっています。わたしたちの昇給が行われるのは1月1日のみ(実は、来年ちょっとした動きがあるようですがそれはそのときに)。今回の通知の意味するところは

「本当は君に給料はこんなにやるはずじゃないんだけど、まあ急に下げるのもなんだから○○円は保障しよう」
(by山形県教育委員会)

という現給保障の解説。12月1日に給料額が変わったので(減ったので)、保障額が自動的に変わったので(減ったので)通知しているにすぎません。実は中高年の場合、額面自体は先月より減っているんですけどね。

 かわいそうなのは、56才以上で教育職の4級に在級している人。計50名近い○中と○小の県費職員のなかで、誰とはいいませんがたったひとり該当者がいて、1.5%の減額が開始されました。ご愁傷様です。

 さて、他人ごとではなくて、来月はほぼ全員に哀しいお知らせがあります。乞うご期待(T_T)。

※画像は、悪代官とたたかう義賊の大冒険……ってよりも英国史のお勉強みたいだった「ロビン・フッド」。それはそれでけっこうなお点前でした。そうかマグナ・カルタってこうやって成立したのかー。

※実はきのう、元金融機関勤務の人と話したら、その金融機関ではむかし年末調整の反映だけは現金支払いだったそうで、それはそれは数々のドラマが展開したのだそうだ。いつもは扶養をはずしといて……そこまでやるかー(笑)

2011年1月号「草葉の陰で」はこちら

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路上のルール特別篇~スナックタイム

2010-12-19 | まち歩き

「路上のルール」はこちら

午後11時は“スナックタイム”とやらで代行車が混み混み。でもようやく一台つかまったので友人といっしょに帰る。

総合文化センター(わたくしどもの業界では文セ~ぶんせ~と呼んでおります)のうしろを通り抜け、昔から飲み屋が並んでいる坂にさしかかったときだった。

「ななななんだあれ!?」

と友人が驚く。道の中央に、黒い物体が。

代行車のドライバーは「あー、こりゃあ」と緊急停止。

年配の男性が突っ伏しているのでした。

「酔っぱらいだな。危ないなあ」

声をかけてもほとんど反応しない。

「でも血が出てるよ」

あ、ホントだ。久しぶりにこんな量の鮮血を見た。額が切れているのである。顔からはホントによく血が出るのね。

ドライバーが救急車を呼ぶ。

「5分ぐらいかかるのかな」

2分で到着。さすが。比較するのも失礼だけど代行とはえらい違い。

救急隊員は慣れたもので、ストレッチャーを横に持ってくる。
路上をチェックし、ブレーキ痕がないことを確認。つまりクルマに轢かれたのではないようだ。しかし酔っぱらいのこの一言で事態はこんがらがる。

「ひとりで飲んでたの?」

「…………ふたり」

でええ。事件性まで疑われることに。
すぐにパトカーも到着。

やけに張り切ってクルマの誘導までやっていた友人と

「ヘタしたら轢かれるとこだもんな」

「うん。おれたちが加害者になってもおかしくないし。いいことしたな。さあ帰ろう」

でもこんなとき代行車のドライバーは発見者として聴取されるのだそうで、次のドライバーが来るまで待たなければならないのでした。スナックタイムなのに。ううう寒いよー。

「こんなこと、よくあるんですか?」

「オレは代行やるようになって4年だけど、3回目っすかねー」

ほんとに、迷惑きわまりないのでした。でもおじいちゃん、さぞやいろんな人に説教かまされるんだろうなあ。

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「ロビン・フッド」 Robin Hood (2010 ユニバーサル)

2010-12-17 | 洋画

Robinhoodpimg01 ロビン・フッド?

 確か悪代官と対決する弓の名人だよな。シャーウッドの森にいるんじゃなかったっけ。どこだシャーウッド。だいたい何時代の人?

……お勉強になりました。というか、悪代官とたたかう義賊の大冒険って色彩よりも、英国史のお勉強がメインのような映画。これは別に皮肉で言ってるわけじゃなく、それはそれで面白かったんですよ。マグナ・カルタってこうやって成立したんだなあ、とか。

 時代は12世紀末、というから……日本でいえばイイクニツクロウ鎌倉時代の初めか。十字軍の遠征を終え、帰還途中のイングランドの獅子王の……え?獅子王じゃなくて獅子心王(The Lion Heart)なの?よくわかんないや。

その獅子心王リチャードの軍は、たいした成果もあげられず、しかも残虐のかぎりを尽くしてきたことで兵の心が荒れていた。兵士のひとり、ロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)は、王の死を知って脱走をはかる。しかし、イングランドの覇権をねらうフランス軍と通じた裏切り者たちと遭遇し……

 わたしが大好きな「グラディエーター」のコンビであるラッセル・クロウと監督リドリー・スコットがふたたびタッグを。恋人のマリアンを演じるのがケイト・ブランシェット。他にごひいきウィリアム・ハートやマックス・フォン・シドーが出るとなれば見逃すわけにはいかない。

どう考えてもまだ蛮族の域を出ていないイギリス人(なんて概念あったのかな)たちの戦い方が、いかにも肉を食べてる民族のものでため息。モリモリのクロウの身体から放たれる弓矢はいかにも痛そうだ。薄刃の日本刀をふりまわして「我こそは」なんてやってる民族とはやはり気合いが違う。

かつてショーン・コネリー(スコットランド独立を主張しています)とオードリー・ヘップバーンが演じた「ロビンとマリアン」にピンとこなかった世代としては、恋人というより“同志を見つけた”喜びを爆発させるケイト・ブランシェットの微笑みこそが美しく感じられる。

単なるセックス好きかと思わせた悪王ジョンの妻が意地を見せたり、脚本はかなり考えてつくってある。「プライベート・ライアン」を意識しまくった上陸戦(こっちはフランス側からイギリス側に攻め込むわけだけど)も笑える。地味かと思ったらまさしくお正月にふさわしい一品。お試しを。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町余目「八千代」

2010-12-16 | 食・レシピ

Yachiyo01_2 「萬人」特集はこちら

余目、といえばわたしにとってはここでした。確か松山に勤めているときにその存在をきき、総合支庁に行くときによく通いました。

わたし好みの、おだやかな味。飽きが来ない。

テーブルが三つしかないのに駐車場が広くキープしてあるのは、奥の方の和室で客がさばけるから。ウチの子が小さいときにはありがたかったなあ。

調理・接待とも、いかにもなおばちゃんたちがやってる店。余目における、わたしの定番であることはやはりゆるがないのでした。おいしいし、なにしろ1時半以降もやってくれてますから(笑)

次回は夏休み特別企画「仁」

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町余目「萬人」

2010-12-15 | 食・レシピ

Manningate 喜多方ラーメン篇はこちら

うわさのお店。いつ行っても、いいですか“いつ行っても”売り切れ御免状態。

余目自体に景気のいい話は聞かないし、町を歩いている人や通るクルマも少ない。それなのに、ラーメン屋は激混み。特に田村食堂とここは午後1時半くらいにはもう閉まってます。1時半だよ。もうちょっと働けよ余目(笑)

でも、学校がお休みの平日、チャンスは今日しかないと12時40分ごろに入店。駐車場にちょうど一台分の空きが出来たのでラッキー。

テレビでも紹介された店だというし、なにしろ1時半に閉まる店。おまけにそれはそれは立派な暖簾が下がっているので、こりゃいわゆる居丈高系のお店なのかな、と思ったら、おばさん店員たちのサービスはフレンドリーかつ細やか。

先代までうどん屋だったのを、いまの主人がラーメン修行してきたことが奏功して大成功。そんな経緯が納得できるお味でした。わたしは辛し味噌ラーメンをオーダーしたんだけど、龍上海本店の辛味噌と、ルックス、味ともにそっくりだったので、ちょっと考えこんだりしたのだけれど。いやそれにしても若い客でいっぱいだこの店!

次回は「八千代」篇。今から予告しときます。絶賛しますよ!

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続・意外なふたり~運の悪い男

2010-12-14 | うんちく・小ネタ

Yumemiruyoni01 「幕末はつづいてる」篇はこちら

♯115 森達也 & 林海象

林のデビュー作「夢見るように眠りたい」(面白いっすよ)は森主演で準備がすすんでいたとか。しかし彼が猫にひっかかれて足を痛めたため(笑)、佐野史郎に主役交代。このふたりは同じアパートに住んでいたんですって。

先日の講演会でも、来し方を自虐的に語っていた森。でも、人脈の連なりは幸福な出会いに満ちている。

林のことは、“なんてオレにルックスがそっくりなんだっ!”と思っていたし、冬彦さんブームのころは、同僚の披露宴で「みなさんごらんください。○○中の冬彦さんです」と紹介されて大受けしていたので、林と佐野はそっくりさんなのがわたしだからこそ主張できます。似てないけどオレと佐野は(強く主張)。むー。

♯116 森達也 & 斎藤美奈子

新潟高校の同期生。ここに火坂雅志が加わる。なんて学年だ。森の火坂評「高校時代はナンパばっかりしてたくせに」……ことの真偽はともかく(笑)、森の人脈は広がりつづける。

次回は「タイタニックとファンダンゴ」

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モンブラン味。

2010-12-13 | 食・レシピ

Pepsimontblancimg01 「ちょっとスーパーに行ってくるけど、なんかほしいものはあるか?」

娘に声をかける。わたしがスーパーに行く目的の80%は、すいません見栄をはりました、100%はおつまみを買いに行くため。娘のリクエストにお応えするのは贖罪の意味もある。

「えっとねえ、ペ○シがモンブラン味のを出したらしいから、それ買ってきて」

「モンブラン味の○プシ?」

そんなもん誰が飲むのだろう。いやいや、変な先入主はいかん。ひょっとしたらものすごくおいしいのかもしれないし。

ヤマザワにあるらしいの」

「そ、そうか」

ペプ○の気持ちはよくわかる。スタバだのドトールだので、世の中がラテ系の味を求めているときに、なんで指をくわえて見ていることができるだろう。

ありゃ、売り場にはたーくさんのモンブラン味のペ○シが置いてある。オレも飲んでみようかな。リスクはでかいけど、かつて学生時代にみんながまずいと言っていたドクターペッパーのおいしさにいち早く気づいた男だと自負しているし。

「買ってきたぞ」

「ありがと!これってクラスメイトのあいだで『まっずー』って有名なんだよね。一回飲んでみたかったんだー」

「……」

ゴクリと飲んで遠くを見やりながら思う。同僚に聞いたら○プシは“キュウリ味”まで出したという。ほかに紫蘇だの小豆だの……いったい何がしたいんだペプ○。

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50才のハローワーク~鍵屋PART2

2010-12-12 | 受験・学校

Irohad_2 PART1はこちら

陰鬱な職人そのものである彼は、酒田で唯一の鍵屋と言っても過言ではないので、誰もいわないけど有名人だ。

映画でおなじみの聴診器みたいなのを耳にあて、仕事にとりかかること15分。

「……開きました」

「そ、そうですかっ!」

すげー。

わたしはこういうプロに出会うと話を聞きたくて仕方なくなる。ハローワークシリーズは失礼な好奇心でなりたっています。いつか痛い思いをするな。このネコ事務職員は。

「備品シールだと昭和45年ってなってるんですけどね」

「いや、それはここに来たのは昭和でしょうけど、金庫自体がつくられたのは明治の後期か……大正でしょうね」

「はー」

「砂がこぼれてないのは立派だと思います」

「砂?」

「耐熱や重さの確保のために、金庫には砂が大量に入っているんです」

「なるほどー。わたしもダイヤルが数字じゃなくてイロハなんでびっくりしたんですけど」

「ダイヤル錠のシステム自体はさほど進歩はしてないんですよ。」

「へーえ。学校ってのはめったにないでしょうけど、普通の家庭とかでも『鍵あけてくれ』ってリクエストは多いわけでしょう?」

「そうですね。たまに、出かけます」

「酒田には○○さんしかいないわけですから(笑)、どうかいつまでもお元気で」

「わたしは息子がいないもんですからねぇ。でも、後継者がおりますので」

若者に鍵職人志望者が多いとは聞いていたので、そんなことも影響しているのだろうか。

「あと……二年ぐらいかな。」

プロは静かに語った。ちょっと、うれしそうだった。

銀行篇「スタンディング」につづく

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50才のハローワーク~鍵屋PART1

2010-12-11 | 受験・学校

Kinkingkc352dksa 「テレビの人」篇はこちら

「歳末助け合い募金が集まったんで保管してくださーい」

夕刻、生徒会担当が事務室にやってきた。事務職員ふたりとも手が放せなかったんで

「金庫、開いてますからどうぞ入れてくださいね。」と相方が。

「………………あれ?開かないですけど」

「え?」

ふたりで金庫の前で苦闘しているみたい。わたしも頭の片隅で参戦はしてるんだけど(笑)。

あ。まさか……

「お前『まわすな』って書いてあるダイヤルを、まさかまわしてないよな」

「……………………い、いやぁ」

こいつはぁ(T_T)

ま、わたしもいけなかったのである、転勤して2年目なのに、鍵以外の金庫の開け方を知らないまんま放置していたのだから。ガムテープかなんかでべっとりふさいどけばよかった。汗かきながらダイヤルと格闘し、予想どおりギブアップ。

「しょうがない。鍵屋を呼ぼう

 学校にはかならず金庫がある。現金などほとんどないにもかかわらず。それは指導要録や卒業台帳など、ガチガチの法定評簿がてんこ盛りにあるから。要するに“燃えさせない”ことが主眼。

 盗難予防を考えるならもっとハイテクなシステムにしなければならないはずだけど、警備保障をかいくぐって指導要録を盗みにくる奇特な泥棒ってまずいないし。

 だから、学校にはガタイがでかいわりには、鍵がひとつ、ダイヤルがひとつのコンビネーションのシンプルな金庫が多い。っていうかわたしが勤めてきた学校はみんなそうでした。廃校になったら処分に困るだろうなあれって(だからそのまんまってことが多い)。

 うちの事務室にあるのもコンビネーションタイプ。でも、基本的に現金をおかないのが学校ってものだから、サイズはちっちゃい。背丈は1メートルぐらいかな。かなり昔っぽいルックス。

 さて、鍵屋は翌日にやってきた。以下次号

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