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ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

アキアカネ(産卵)

2016-11-08 21:11:22 | トンボ/アカネ属

 アキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883)は、記事「アキアカネ」として紹介したばかりだが、その記事では飛翔ばかりの写真を掲載したので、今回は、雌雄ペアの連結飛翔と打泥産卵の様子を紹介したい。後日、アキアカネを含む「アカネ属の連結と産卵」についての記事を掲載したいと思うので、産卵等についての記述は、この記事では省くことにする。

 11月上旬になると、関東の平野部でも紅葉がはじまり、正午を過ぎると陽の光の弱々しさに若干の寂しさを感じる。すっかり刈り取りの終わった水田に残る僅かな水たまり。そこでは、最盛期を過ぎて数も少なくなったアキアカネが何頭か飛んでいる。畦に座り込んで見ていると、連結したオスとメスがやってきた。どちらも腹部が赤く色付いている。しばらくすると、あたかも1頭のトンボであるかのように息の合った飛翔で産卵を始めた。
 次の世代に命をつなげようと産卵している姿は、昆虫の生態の1シーンにしか過ぎないが、それは壮大なドラマの1シーンでもあり、晩秋の陽を浴びながら雌雄が飛ぶ様は、郷愁さえ覚える 日本の原風景の1つでもある。

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アキアカネ

アキアカネ/連結飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(2016.11.6)

アキアカネ

アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 250(2016.11.6)

アキアカネ

アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(2016.11.6)

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オオキトンボ

2016-11-05 18:12:30 | トンボ/アカネ属

 オオキトンボ Sympetrum uniforme (Selys, 1883)は、トンボ科アカネ属で、体色は全体が橙黄色で目立つ斑紋はなく、翅全体も薄い橙色になり成熟しても赤化しない。未成熟のショウジョウトンボに似るが、本種には前胸に長い毛があり、腹部が扁平ではないことで区別できる。また、キトンボにも似ているが、翅の色の着き方やメスの産卵弁の形状で区別できる。
 オオキトンボは、遠浅で抽水植物が繁茂して岸辺が湿地状に広がり、また秋に池底が露出する平地や丘陵地にある比較的大きなため池に生息する。成虫は6月下旬頃に羽化し、夏は池から離れて草原や林などで過ごし、9月下旬頃に再び池に戻ってきて繁殖活動を行う。風も穏やかで良く晴れた日は、午前10時頃になるとオスは草むらからでてきて水際の草の上に止り、10時半頃になると水面をパトロールし始め、水面上でホバリングしながら、メスがやってくるのを待つ。ペアができると、池底が露出してできた湿地状の部分で産卵する。産卵は、晴れた日の午前11時頃から昼過ぎまでの間に行われる。

 オオキトンボは、北海道から九州まで分布するが、現在の確実な生息地は青森県、兵庫県、愛媛県、香川県、大分県にあるが、いずれも極めて局所的である。

  1. 比較的大きなため池であること
  2. 樹林や草原が隣接していること
  3. 秋に水が落とされて水際が後退し、池底が露出してできた湿地状の部分ができること

等が生息の必須条件になっており、生息環境の悪化等により全国各地で減少が著しい。2000年の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧II類に選定されていたが、2012年の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)にランクが上がっている。関東地方では1970年代から減少が著しくなり、千葉、茨城、東京、神奈川の各都県では絶滅。さらに岐阜、三重、福井、滋賀、奈良、広島などの各県でも絶滅したようである。

 筆者が単独で4年間探し回って、兵庫県内に生息地を見つけたのが2013年。しかも兵庫県に4回訪れた後に、ようやく撮影できた。
 兵庫県はため池の数が全国第一位で大小4万以上の「ため池」があるが、生息条件を満たす「ため池」は多くはない。しかしながら、秋にため池の水を落とすように行政が指導していることや、農家の方々が積極的に水落を行っていること、また、オオキトンボは、繁殖環境を求めて分散移動する性質があるために、現在でも絶滅することなく、その姿を見ることができる。
 今年は、雌雄の連結飛翔と打水産卵の撮影が目的で、2013年の時と同じ場所に訪れた。3日の午前2時に自宅を出発して、生息地に午前9時に到着。驚いたことに、生息池に水がほとんどない。大きな池の中央部近くまで歩いていけるほどであった。2013年では、岸近くまで水があり、水際の湿地帯で産卵が行われていたが、今年は、あまりにも水が少なすぎる。オオキトンボは、 オスが2頭、岸辺の茂みで確認できたが、時刻になってもホバリング等は行わなかった。かなり成熟しているのか、暗い褐色がかった色であった。また、11時過ぎに隣接する別の池で、1ペアが連結産卵を行っているのを確認できたが、撮影までには至らなかった。
 尚、掲載した写真1~3は、本年に撮影したもので、写真4~6は2013年に撮影したものである。

関連記事:オオキトンボ(連結飛翔) / 撮影地:愛媛県 2018.10.07

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オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/800秒 ISO 200(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200 -2/3EV(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2500(2013.11.2)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 1000(2013.11.2)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 2500(2013.11.2)

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アキアカネ

2016-10-30 15:48:28 | トンボ/アカネ属

 アキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883) は、日本に生息する18種類のアカネ属に分類されるトンボの一種で、ロシア、中国、朝鮮半島、日本に分布する普通種である。平地または丘陵地、低山地の水田、池沼等で繁殖するが、6月頃に羽化した成虫は、しばらく周囲で過ごした後、日中の気温が20~25℃程度の標高の高い高原や山岳地帯へ移動して、7月~8月の盛夏を過ごす。アキアカネは、低温時における生理的な熱保持能力は高いが、高温時の排熱能力が低いため暑さに弱く、気温が30℃を超えると生存が難しくなることから、高地へ移動すると考えられている。(同属のナツアカネ Sympetrum darwinianum (Selys, 1883)は、夏でも低地から姿を消さないため、ナツアカネの和名が与えられている。)
 アキアカネは、高地において盛んに餌を食べ体重が2~3倍に増加し、十分成熟したオスは腹部が橙色から鮮やかな赤に変化する。そして、およそ秋雨前線の通過とともに山を降り、平地や丘陵地、低山地へと移動するのである。関東地方では大群で移動するのが観察されており、筆者も、空一面がアキアカネで覆われるほどの光景を何回か目撃している。
 平地では繁殖活動を行うわけだが、ある「特定の」水田等に集まる。産卵に選ぶ典型的な場所は、稲刈りの終わった水田に出現する水溜りのような場所で、雌雄が結合したまま水面をたたくように産卵する連結打水産卵、或いは泥の部分をたたくように産卵する連結打泥産卵を行う。そして卵で越冬し、翌春、代搔きが行われる頃に孵化し、6月頃に羽化する。アキアカネは、水田耕作の営みに見事に一致した生活史を送っているのである。

 「アキアカネ絶滅のピンチ」という記事が数年前の新聞に掲載された。普通に見られる「赤とんぼ」が絶滅に向かう恐れがあるというものだ。環境省RDBに記載はないものの、大阪、兵庫、三重、富山、長崎、鹿児島の6府県では絶滅が危惧される種として選定しており、鹿児島県ではほとんど見ることが出来ない種として、2014年から「絶滅危惧種」に位置づけ、三重県でも2015年の3月に、新たに「準絶滅危惧種」に加えている。
 水田を繁殖の場とするアキアカネは、水田の減少と殺虫剤が大きく影響する。石川県立大の上田哲行名誉教授によると、1990年代に認可されたイミダクロプリド、フィプロニルといった成分を使った新しいタイプの農薬の出荷量が増加した地域とアキアカネ減少の地域が一致し、それら地域では、2000年ごろから急激に減少が始まり、2009年時点では半数以上の府県で、1990年の1000分の1以下に減少しているという。一方、従来の農薬(パダン)を使った場合は、農薬を使用しなかった場合と同程度の羽化が見られることから、最近のアキアカネの急激な減少は、フィプロニルなど新農薬(殺虫剤)の増加によるものと考えられている。
 これらの新農薬は「浸透性殺虫剤」と呼ばれ、イネの育苗箱用殺虫剤として広く使われている。イネが地中から農薬を吸収し、イネの葉などを食べた害虫を殺すというものだ。田植え後の農薬散布の手間が省け、成分が環境中に撒かれないことから“エコ”な農薬ともいわれているが、ネオニコチノイド系殺虫剤よりもトンボ類に対して強い影響を示すことが判明している。農作物の栽培において殺虫剤は、害虫の発生をコントロールするために必要な資材であるが、生態系や生物多様性に対する影響に配慮しながら活用していくことが望まれる。

 アキアカネを撮影した場所は、ホタルをはじめ、イトアメンボ、コオイムシ、モートンイトトンボなどの貴重な昆虫が多く生息しているが、秋深くなりつつある10月末においても、アキアカネは盛んに飛び回り、繁殖行動を行っていた。

参考論文

  1. 上田哲行,神宮字寛 (2013) アキアカネに何が起こったのか:育苗箱施用浸透性殺虫剤のインパクト.TOMBO, Fukui, 55: 1–12.
  2. 平成26年度 農薬の環境影響調査業務 報告書 - 独立行政法人 国立環境研究所
  3. 実験水田を用いた農薬の生物多様性への影響評価~浸透移行性殺虫剤がもたらすトンボへの影響~ - 独立行政法人 国立環境研究所

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アキアカネ

アキアカネ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200 -1EV(2016.10.29)

アキアカネ Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200 -1EV(2016.10.29)

アキアカネ

アキアカネ(連結飛翔)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 640(2016.10.29)

アキアカネ

アキアカネ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 600(2016.10.29)

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ムツアカネの産卵

2016-08-21 22:39:47 | トンボ/アカネ属

 ムツアカネ Sympetrum danae (Sulzer, 1776) は、トンボ科アカネ属であるが、オスは成熟しても赤くならず黒色化する「黒い赤とんぼ」である。体長は3cmほどで、最小のヒメアカネより少し大きい。北海道、秋田、岩手、福島、群馬、新潟、長野、岐阜の各県にのみ分布し、北海道と東北では、平地の 挺水植物の茂っている池や湿地にも生息するが、本州では生息場所が限定され、標高1,500メートル以上の山岳地帯の高層湿原や池沼に局地的に生息しており、成虫は7月下旬から10月中旬まで見られる。
 和名の「陸奥」は、陸奥(青森県と岩手県の一部に相当する地域)のような寒冷地に多く生息していることに由来すると言われているが、青森県では1942年を最後に記録がなく、 絶滅したと考えられる。環境省RDBに記載はないが、群馬県RDBでは絶滅危惧Ⅰ類、福島県と秋田県、岐阜県のRDBでは準絶滅危惧種に選定している。

 ムツアカネは、羽化水域を遠く離れることはほとんどなく、羽化直後の若い個体は湿原周辺の草むらや木立のあいだに静止しており、成熟すると高層湿原や池沼にて交尾、産卵が行われる。交尾は、午前中に行われ、産卵も午前中からお昼過ぎにかけて行われる。連結打泥産卵である。
 今回訪れた池では、一週間前には1頭も見られなかったが、今回はたくさんのペアが産卵を行っていた。降雨量が少ないためか一週間で水位が下がり、岸から水際の間に泥の部分が露出したことでそこがムツアカネの格好の産卵場所になっていた。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ムツアカネ

ムツアカネ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 250(2012.9.22)

ムツアカネ

ムツアカネ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 200(2016.8.20)

ムツアカネ

ムツアカネ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 200(2016.8.20)

ムツアカネ

ムツアカネ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200 +2/3EV(2016.8.20)

ムツアカネ

ムツアカネ(産卵)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 200 +2/3EV(2016.8.20)

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日本のアカネ属

2015-10-03 19:09:46 | トンボ/アカネ属

 アカネ属、俗に言う「赤とんぼ」は、日本で22種見ることができるが、その内4種、タイリクアキアカネ(Sympetrum depressiusculum)、イソアカネ(マンシュウアカネ)(Sympetrum vulgatum imitans)、スナアカネ(Sympetrum fonscolombii)、オナガアカネ(Sympetrum cordulegaster)は、中国大陸等から飛来したもので、日本国内での繁殖は確認されていないため、日本に生息するアカネ属は、18種類になる。
 北海道にしか生息していないエゾアカネとヒメリスアカネ(リスアカネの亜種)を除く16種について、本年も今シーズンの区切りとして、分類と撮影した写真をまとめた。
 撮影したアカネ属の中でも、環境省RDBに記載がある絶滅危惧3種については、下記の和名に、その生態や撮影記を知るした記事へのリンクを貼ってあるので、参照いただきたい。

トンボ科アカネ属(Sympetrum属)

  • アキアカネ(Sympetrum frequens
  • タイリクアカネ(Sympetrum striolatum imitoides
  • ナツアカネ(Sympetrum darwinianum
  • マユタテアカネ(Sympetrum eroticum
  • マイコアカネ(Sympetrum kunckeli
  • リスアカネ(Sympetrum risi
  • ヒメアカネ(Sympetrum parvulum
  • ミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum elatum
  • ノシメトンボ(Sympetrum infuscatum
  • コノシメトンボ(Sympetrum baccha matutinum
  • ネキトンボ(Sympetrum speciosum
  • キトンボ(Sympetrumcroceolum
  • オオキトンボSympetrum uniforme)絶滅危惧ⅠB類
  • ムツアカネ(Sympetrum danae
  • ナニワトンボSympetrum gracile)絶滅危惧Ⅱ類
  • マダラナニワトンボSympetrum maculatum)絶滅危惧ⅠB類
  • エゾアカネ(Sympetrum flaveolum) 未撮影
  • ヒメリスアカネ(Sympetrum risi risi) 未撮影

アキアカネ(撮影地:富山県 2015.9.21)

タイリクアカネ(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)

ナツアカネ(撮影地:東京都あきる野市 2014.10.18)

マユタテアカネ(撮影地:東京都あきる野市 2010.10.10)

マイコアカネ(撮影地:栃木県真岡市 2010.10.11)

リスアカネ(撮影地:富山県氷見市 2015.9.20)

ヒメアカネ(撮影地:東京都あきる野市 2010.11.03)

ミヤマアカネ(撮影地:山梨県山中湖村 2013.08.14)

ノシメトンボ(撮影地:千葉県袖ヶ浦市 2014.10.11)

コノシメトンボ(撮影地:東京都町田市 2011.9.25)

ネキトンボ(撮影地:東京都八王子市 2010.09.18)

キトンボ(撮影地:埼玉県秩父郡 2010.10.23)

オオキトンボ(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)

ムツアカネ(撮影地:長野県茅野市 2012.09.22)

ナニワトンボ(撮影地:兵庫県小野市 2013.09.14)

マダラナニワトンボ(撮影地:福島県会津若松市 2011.10.08)

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北陸で出会ったトンボたち

2015-09-23 19:18:09 | トンボ/アカネ属

 6年ぶりとなる秋の5連休。20日(日)午前1時半に自宅を出発し、北陸へ向かった。目標は、あるチョウ(後日、掲載)を撮るためであるが、中国大陸からの飛来種であるトンボも見たい。そこで、氷見市宮田にある乱橋池を訪ねた。

 乱橋池周辺で確認されたトンボの種類は67種を数えており、その数は静岡県桶ヶ谷沼の70種に劣るものの、単位面積あたりの多さでは日本一を誇っているという。実際に訪れてみると、谷戸の上部から湿地、水田、溜池が連なっており、自然環境は素晴らしい。平成16年に発足した「乱橋池周辺のトンボと自然を守る会」の保全活動の努力が伺えるが、トンボがいない。ほとんど見当たらない。スナアカネ、アイリクアキアカネ、オナガアカネ等の飛来種は愚か、普通種のトンボも飛んでいない。時間か、それとも時期が早いのか。期待を裏切られてしまった。

 この遠征で唯一出会えたトンボは、ギンヤンマ、リスアカネ、アキアカネだけであった。(とは言っても、メインのチョウにほとんどの時間を費やした。)

ギンヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 3200 -1/3EV(2015.9.20)

リスアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 640 -1 2/3EV(2015.9.20)

アキアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 3200 -2/3EV(2015.9.21)

アキアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 3200 +1EV(2015.9.21)

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