ヒメボタル Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 1/125秒 ISO 2000 2分相当の多重(撮影地: 埼玉県 2022.6.05 23:30)
ヒメボタル Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 1/125秒 ISO 1600 90秒相当の多重(撮影地: 埼玉県 2022.6.05 0:11)
ヒメボタル(1枚目と2枚目の写真と発光色が異なっているのは、カメラの色温度設定のためによる) Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 1/125秒 ISO 1600 1分相当の多重(撮影地: 埼玉県 2022.6.05 0:37)
ヒメボタル Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 1/125秒 ISO 1600 3分相当の多重(撮影地: 埼玉県 2012.6.08 23:37)
ヒメボタル Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 1/125秒 ISO 1600 2分相当の多重(撮影地: 埼玉県 2012.6.09 0:18)
7月21日。仕事は午前中だけ。昼に退社しゆっくりと向かったが、現地には16時到着。深夜型のヒメボタルを撮るため6時間以上も前に生息地に来るものはいない。毎回の事だが、早速、環境調査を行う。気温24℃。時折、霧で覆われたが後に晴れた。
撮影のためにカメラもセットする。今回は、フルサイズのCanon EOS 5D Mark Ⅱ は映像撮影のみとして使い、写真はCanon EOS 7D に広角レンズを付け、フルサイズで35mm相当の画角で、これまで撮影していない方向を撮ることにした。4連休前の平日ということもあって、やってくる車の数は少ない。結果10台で12人(カメラマンは11人)。この日、心配なのは人の数よりも「月」である。月齢11.4の大きな月が輝いている。月が無ければ真っ暗な森の中だが、今回は月明りがブナの森の林床に木漏れ日のように射している。22時半を過ぎた頃、少しずつヒメボタルが光り始めた。ただし、あまり飛ばない。月がかなり傾いた午前0時から、ようやく発光飛翔数が増え、今年も多くの数が発生していることを確認できた。
他のヒメボタル生息地では見たことがないが、当地では5mほどの梢から舞い降りてくる個体がいる。多くは、林床や下草で暗くなるまで休んでいるが、活動時間が終了する午前1時を過ぎると梢に上がっていく個体が見られる。何故かは分からないが、きっと理由があるに違いない。
私は2時間半の間、ヒメボタルとの会話を楽しみ、今回も彼らから多くの大切な事を学ばせてもらった。感謝したいと思う。
以下には、同じカットの写真3枚を掲載した。まずは生息環境を写したもの、そして2分と10分相当の比較明合成した飛翔風景写真である。どちらが良いかは、ご覧頂く方々の判断にお任せしたい。また、映像については、今回撮影したものに昨年同生息地で撮ったもの、そして2018年に岩手県のヒメボタル生息地で撮ったものを加えて編集した。ヒメボタルは、杉林や竹林、畑上を乱舞する生息地もあるが、今回の映像は、いずれも「ブナの原生林」に舞うヒメボタルで「Firefly Forest in Japan」と題した。
今の会社に入社して25年。今回、初めて夏休み(9連休)を頂いたが、あっという間に終了。長野へは、心折れる遠征であったが、最後に東京都内に生息するヒメボタルの貴重な記録を残すことができた。All's well that ends wel ! 今月は、まだ週末3回に4連休もある。緊急事態宣言中になるが、いつものように感染対策を徹底して行いながら長野、山梨、静岡へ、ヒメボタル、ゼフィルス、トンボ・・・貴重な記録を残していきたいと思う。
最後になったが、案内して下さったT氏に、心より御礼申し上げたい。