ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

GW外出自粛

2020-04-29 20:39:26 | 風景写真/春

 先日、友人を新型コロナウイルスで亡くしたため、あえて厳しい言い方をしたい。新型コロナウイルスの感染拡大の最大の原因は、国と外出自粛を無視する人々!

 今日も出かけた人が大勢いる。ウィルスを感染させるのも、拡散させるのも「人」である。5/6までの一週間。不要不急の外出は控えて欲しい。たった一週間である。
 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中、むかえたゴールデンウィーク。ニュースによると、各地の都心や観光地に人の姿は少なく、朝から閑散としている。高速道路は空いており、新幹線もガラガラ。ただし、JTBの調べによると旅行客が7割減ったとしても700万人以上が日本列島を移動することになるらしい。
 身近な場所ではどうだろう?スーパーやDIYは家族ずれの買い物客で大混雑である。東京都内のパチンコ店では、今日29日も営業を続けている店があるという。朝から行列ができ、午前10時の開店とともに大勢の客が店に入っていく様子が映っている。また低山に登山者が集中しているともいう。本格的な登山は都県をまたいだ移動で感染を広める可能性がある上、遭難時の救助者への感染や切迫する医療への負担が多いために低山へ登山者が集中していると言う。
 こんなニュースもあった。匿名の張り紙などで休業を求める行為が相次いでいるというのである。これは、インターネット上で「自粛警察」呼ばれている。この私的制裁は、他人の行動を監視する陰湿な行為であり、要請を遵守し法的に問題がないにも関わらず攻撃の対象となっている人々や店舗がある。「自粛警察」には賛同できないが、外出自粛に応じるつもりのない人々の存在が至る所で浮き彫りとなっているのも事実である。知事が来ないで欲しいといい、私の妹が暮らしている沖縄へ行った若者。空港でのインタビューに対して「広がるものは広がるし・・・」この言葉には愕然とした。バカ者!お前が広げる可能性はないのか?
 3密ではなくても感染リスクはゼロではない。自身が感染したら、誰が病院を手配し、誰が治療してくれるのか分かっているのか?「暇だからパチンコ・・・」自粛できないならボランティアで病院の除菌清掃をすればいい。

 私は、勤め先の指示により4月1日から特別休暇で自宅待機していた。正直なところ4月1日と4日は4時間ほど外出した。罪悪感を感じながら車で里山へ行き写真を撮って帰ってきた。その日以外は、国と東京都からの要請を守った。外出は早朝と夕方に愛犬の散歩で自宅周囲の一周と近くのコンビニへの買い物だけである。しかしながら仕事がインフラそのもので人手不足。4月27日から出勤要請があり、通常勤務である。今日29日は休みだが、勿論外出はしていない。明日は、朝5時半出勤で20時まで勤務。土曜日まで出勤である。連日自宅にいると、ルーティーンができて外出自粛も辛くなくなるが、出勤するとウイルスへの危機感も薄れ、以前と何ら変わらぬ様子で業務をこなす自分が恐い。デスクワークではないから毎日、一日中外に出て仕事をしなければならない。毎日40箇所以上のオフィスビルに入り、大勢と接しなければならない。コロナ患者が入院している病院に出入りすることもある。そうしなければ、仕事が成り立たない。いつ、感染しても不思議ではない状況だ。
 帰宅すれば、気が緩む。正直なところ休日になれば出掛けたいと思う自分がいる。だから自粛を無視して出掛けたい気持ちは良く分かる。しかし、感染拡大を止めなければならない。癌の手術経験から私は感染すれば、たぶん死ぬだろう。狭い家だから、家族にも感染させるかもしれない。私は死んでもいいが家族は守りたい。だから休日は、外出自粛を守っている。だから、今を我慢する。GWは我慢する。
 いつもなら楽しいゴールデンウィーク。今日も天気が良く、気温も20℃を越えて絶好のお出かけ日和である。私も、GWには多くの予定を立てていたが、すべて取り止めた。外出自粛である。外出自粛とは、家から出ないと言う事である。新型コロナに負けるな!とよく言うが、そうではない。「自分の甘えに負けるな!」である。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、今こそ全員が我慢しないといつまでも終わらない。
 だから、休みの今日もHDに保存している過去に撮影した写真を1つ1つ見ながら未現像のものをピックアップしてみた。本来なら、新緑が美しい季節だ。この光景が、現地で見ることができないのは、 悲しい。ウィルスを感染させるのも、拡散させるのも「人」である。どうか一週間でいいから、我慢して欲しい!

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新緑の写真

新緑と渓流
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F25 1/5秒 ISO 200 +2/3EV(撮影日:2012.05.27)

新緑の写真

コケと流れ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F25 0.4秒 ISO 200(撮影日:2012.05.27)

新緑の写真

新緑と渓流
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F29 0.6秒 ISO 200(撮影日:2012.05.27)

新緑の写真

新緑と流れ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F25 1/5秒 ISO 200(撮影日:2012.05.06)

新緑の写真

新緑と滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F32 6秒 ISO 100 +1/3EV(撮影日:2016.05.15)

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山笑ふ

2020-04-22 16:42:47 | 風景写真/春

 「山笑ふ」は春の季語で、春の日ざしや麗らかな陽気、芽吹いた若葉、全体にのどかで明るい感じがする春の山の様子を擬人化して表現したもの。 由来は、中国北宋時代の画家「郭煕」が自身の書物「臥遊録」の中に記した「春山淡冶にして笑うが如く」という言葉である。昔は、花が咲くことも「笑う」「笑む」と言っていたそうだが、春の山の様子は、人が笑う時の喜びや楽しさが形になって溢れてくるような感じもあり、表現する上で、これ以上ない言葉かもしれない。
 そして、この春の山の様子で一番重要な要素になっているのが「色彩」ではないだろうか。春の山の色彩は、緑系が主体となる。英語圏では、春の緑を意味するスプリンググリーンがあるが、平安時代から用いられてきた日本の伝統色では、「緑系」だけでも81色ある。青柳、山葵色、若葉色・・・もえぎ色だけでも3つある。芽吹いたばかりの若葉の黄色味を帯びた緑が「萌黄」、暗い緑が「萌葱」、青みがかった緑は「萌木」と位置付けられている。春の山の色彩は、春紅葉というように、広葉樹の新芽が光合成で葉緑素を蓄える前に元来もつ色素が見えるため、赤や黄色等とても多くの色彩が加わるのである。
 春の山は、すべての伝統色で構成されている、それが「山笑ふ」光景をつくっているのである。

 そして季節は、"山滴る"へ向かう。非常事態の今が正念場。個々が自覚をもって前を向いて進んでいきたいものである。

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春の山の写真

春の山(山桜)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/400秒 ISO 400(撮影地:東京都あきる野市 2011.04.16)

秋川渓谷の新緑の写真

春紅葉
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 0.3秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2011.4.16)

春の山の写真

春の山(萌黄)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/320秒 ISO 400(撮影地:東京都あきる野市 2011.04.24)

春の山の写真

春の山(萌葱)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F14 1/5秒 ISO 100(撮影地:東京都奥多摩町 2012.05.04)

春の山の写真

春の山(萌木)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.05.19)

春の山の写真

春の山(萌木)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1.3秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.05.19)

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ハルジオンが咲く頃

2020-04-21 20:28:59 | チョウ

 更なる自粛が要請される中、来週から出勤。通常勤務なのでちょっと複雑な気持ちである。ただ、仕事(収入)の面では行き先の不安は少し解消されそうだ。 感染しないように気を付けたいと思う。
 前記事では「お家で撮ろう」というメッセージを込めて、私自身も身近な「美」を見つけて気を紛らわそうとしたが、精神的に限界がある。やはり、自然の中に身を置いて撮りたい。しかし、もうしばらく我慢である。
 プロの写真家A氏は自身のFBで次のように訴えている。
「お願いです。こちらでも感染者がどんどん増えています。不要不急の外出は避けてください。〇〇の撮影に来られる方、来ないでほしい。このままだと医療は崩壊。写真家は撮影ができないしロケもできません。収入がほとんどなくなるのです。どれだけみんなでStay Homeと叫んでも、"三密じゃなければいい、人が少ない所だからいい"と思っている方、みんな困っています。」
 プロもアマも写真家が今すべきことは何か?「お家で撮ろう」ができなければ過去を見る。私は、ポジフィルムや過去のRAWデータである。外付HDに保存しているデータをさかのぼって見直すと、無心に撮っていた写真がたくさんある。今回投稿したものもそんな写真だ。一枚一枚に反省もあり、それぞれに思いでも詰まってる。今、過去を振り返りながらこの自粛を堪え抜いて、後に一気に自分を開放した時には、きっと自然を見る目も感じる心もこれまでとは違っているのだと思う。
 我々が頑張って自粛していてもニュースでは休業要請無視して営業を続けるパチンコ店が報道されていた。また19日の東京都内「世田谷公園」などでは大勢がピクニックなどを楽しんでいたらしい。 シート広げて宴会する若者もいたとか・・・公園の隣は感染者を受け入れて最前線で戦っている自衛隊中央病院があるが、こいつらの頭の中は空っぽなのか?こうしたパチンコ店や公園に群がる人々は 皆「馬鹿者」としか言えない。

 さて、投稿した写真は春の野の「花と蝶」。春の野の花と言えばハルジオン(春紫苑)。北アメリカ原産で、要注意外来生物指定の植物だが、今では春の野を代表する花である。今回はハルジオンと春のチョウを集めてみた。
 ハルジオンそのものには花言葉がないとの事。一般的にはシオン属の花言葉を当てはめて、英語では「忍耐」、日本では「追想の愛」が与えられているそうだ。強い繁殖力を持つため、根さえ残っていればまた元気に生えてくる、たくましさ。過去のつらい出来事と向き合いながら何とかそれを乗り越えていく・・・そんな意味があるのではないだろうか。
 ちなみに5枚目の花だけヒメジョオンである。ヒメジョオンは、ハルジオンよりも少し遅い時期に咲く。今に立ち止まるのではなく、前を向いて先に進もうという気持ちを持ちたいと思い、あえて最後にヒメジョオンを載せた。
 表題は乃木坂46の曲名から頂いた。「ハルジオンが咲く頃」私たちは頑張った!後から振り返った時、誰もがそう言えるよう、今、この難局に立ち向かい乗り越えようではないか!

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春の野の写真

ハルジオンが咲く頃
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/2500秒 ISO 200(撮影地:東京都 2012.05.04)

ハルジオンの写真

ハルジオンが咲く頃
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 200(撮影地:長野県 2011.06.04)

モンキチョウの写真

ハルジオンとモンキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都 2012.05.04)

ツマキチョウの写真

ハルジオンとツマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/320秒 ISO 640(撮影地:東京都 2012.05.04)

トラフシジミの写真

ハルジオンとトラフシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影地:東京都 2012.05.04)

ウスバシロチョウの写真

ハルジオンとウスバシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.2 1/2500秒 ISO 200(撮影地:東京都 2012.05.13)

ダイミョウセセリの写真

ダイミョウセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 500(撮影地:東京都 2012.05.13)

スジグロシロチョウの写真

ヒメジョオンとスジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/320秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:東京都 2016.06.26)

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お家で撮ろう

2020-04-19 22:24:27 | 風景写真/春

 今朝起きたら素晴らしい青空!春の陽は暖かく、気持ちが緩む。コロナ騒ぎがなければ絶対に出かけている。3密どころか誰にも会わない野山に!
 しかし、その外出に「うつされない」という保証は、医学的にも科学的にもない。従って今日も我慢。行きたいのに我慢。自分のために、家族のために、友人のためにそして社会のために、我慢した。
 様々な葛藤と戦うのも精神的に疲れる。タバコの本数も必然的に増えてしまう。モヤモヤした気分で外に出る。のどかな光を浴びながら庭で一服していると、梅の木に生ってる実が、頬をほのかに染めて 微笑んでいた。よし、撮ってあげよう。

 お家で撮ろう・・・正直言って虚しい!
 あるトンボの専門家の方が、自身のブログで次のようにおっしゃっていた。「不要不急の外出自粛が強く要請される昨今、自然好きの行き先は、過去の自然観察の映像記憶を堆積しているサーバーあるいはハードディスクだ。」と。その通りだと思う。過去に撮影した膨大な写真と観察した内容を今一度見直し、更にまとめることをすれば、新たな発見があるかもしれない。自然を愛し、昆虫を愛する私はそうする。

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梅の実の写真

梅の実
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/125秒 ISO 160 +1EV(撮影地:東京都国分寺市の自宅 2020.04.19)

梅の実の写真

梅の実
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/160秒 ISO 125 +1EV(撮影地:東京都国分寺市の自宅 2020.04.19)

梅の実の写真

梅の実
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/125秒 ISO 125 +1EV(撮影地:東京都国分寺市の自宅 2020.04.19)

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暗闇

2020-04-18 14:45:37 | 風景写真/星

 暗闇

 本来、暗闇は美しい。見上げれば星々が瞬いているものだ。暗闇があってこそ星は輝くが、今は、星も見えない暗黒な世界が広がっている。
 昨日4月17日は、東京で新たな新型コロナウイルスの感染者が200人を越した。陽性者を早くたくさん見つけて隔離すれば、感染の拡大を止めることができるが、PCRの検体を増やそうにも検査技師不足。これは、判明していないだけで、町中に感染者がたくさんいることを指している。発表の10倍の感染者がいるという専門家もいる。感染した人は熱が出るなどの発症する2日前から他の人にうつすと言うのでやはり、外出自粛が大切だ。
 こんな状況でも勤務せざるを得ない方々に頭が下がる思いだが、私のような自宅待機組としては、自宅にいることが仕事である。平日は勿論、週末であっても不要不急の外出はしていない。外出は 朝夕一回ずつ、犬を連れて家の周りを散歩と一日一回コンビニで買い物する時だけである。今月は、週末の予定をすべて取り止め、車も2週間以上動かしていない。
 にも関わらず、相変わらず都心以外は人が溢れている。運動と買い物は自粛の対象ではないから、公園やスーパーは夫婦や家族ずれで混雑している。休校で家に閉じこもっている子供のストレス解消のためと子供連れで外出する者も多い。この状況は、感染症の専門家でない素人でも分かる。これでは、収束させるための接触8割減は達成できないのではないか?多くの人命が奪われることにもなるのではないだろうか。

 知り合いのプロの写真家の方がFBで訴えていた。「人が少ない所なら 人がいない時間帯なら撮影に行ってもいいだろうと出歩きFBにアップしている風景写真愛好家が沢山いる。でもみんなそんな考えになってしまったらどうなるのだろう?たしかに私の周りは田舎で人に会わないで撮影できるところは沢山あります。私以上に風景写真をとらないと仕事にならない多くの写真家がじっと我慢して早く事態が良くなるように願っている。自分だけ撮れればいいという気にならない。」私もそう思う。
 今日4月18日は、雨!私も出かけたい。ホタルの幼虫上陸を観察し撮影するには絶好の日和だ。しかも、夜は晴れなので星空も撮れる。明日は、晴れで気温も高いので、きっと朝には霧も出るだろう。チョウやトンボも撮れるだろう。でも、私は我慢する。
 こんな状況で撮った写真は重要か?どれだけの意味があるのか?単なる個人の楽しみのために他人を苦しめることにはならないか?最悪は、自分が殺人者になる。従って、過去に撮った写真を整理したり現像し直したり、昆虫の生態をまとめる時間に費やそうと思う。

 今、全員が我慢しなければ、決して終息には向かわない。事態の収束にも時間がかかるだろう。私は、今月だけでなく5月の予定までもキャンセルする訳にはいかないのである。東京都発表の「東京都内感染者数の状況/区市町村別感染者数について」を良く見て考えたい。STAY HOIME 家にいよう!
 このままでは、いつ収束するのかも分からず「見通しがつかず混乱した状態で、希望が持てない」という暗闇が続いてしまうのは明らかだ。とにかく我慢である。暗黒な前途を照らす光明が差すまで、そして再び人々が輝くよう、自分自身の行動を戒めようではないか!

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富士山と天の川の写真

富士山と天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1250 / PRO1D プロソフトン[A](W)使用(撮影地:山梨県身延町 2018.3.17 3:19)

天の川の写真

天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:岩手県二戸市/折爪岳 2018.07.14)

開田高原の星景写真

開田高原の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 15秒 ISO 800(撮影地:長野県木曽町 2018.2.3)

天の川の写真

天の川
Canon EOS 7D / SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG / 絞り優先AE F2.8 10秒 ISO 6400(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.08)

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芽吹きの頃

2020-04-16 11:04:27 | 風景写真/春

 今回は、タイトルに合う3枚を載せた。柔らかな新芽が一斉に芽吹き出す季節は、「木の芽時(このめどき)」とも呼ばれ生命感溢れる木々の緑が美しい時期だが、 精神的に一番バランスを崩しやすい時期と注意が込められた言葉でもある。
 春は、様々な変化が一気に起こる。気温の寒暖差だけでなく、卒業、入学、就職異動、転勤・・・普段からストレス過多にも関わらず、春は変化が激し過ぎて自律神経系が対応できず、疲労が一気に加速して心身が不調になると言われている。
 それにも関わらず、今年は更にコロナショックで精神的なダメージが大きくなっている。以下の写真を見ても「心のケア」にはならないが、写真を通じて見に行けない自然風景と少しだけ対話するのも良いかと思う、芽吹きの今日この頃である。

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ブナの芽吹きの写真

ブナの芽吹き(美人林)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/5秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2015.4.25 6:43)

カラマツの芽吹きの写真

カラマツの芽吹き
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/6秒 ISO 100(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19 0:43 5:36)

白樺の芽吹きの写真

白樺の芽吹き
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.2 1/500秒 ISO 200 +2/3EV(撮影地:長野県木曽町 2018.5.04 14:21)

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春の里山の虫たち

2020-04-14 18:55:09 | その他昆虫と話題

 新型コロナウイルス感染予防のため、勤め先からの指示により、4/1からいつでも出勤できる体制で自宅待機となっている。従って、その間の予定はすべて中止とした。 自然風景であれば、新潟十日町の星峠での天の川、儀明の棚田での桜の夕景、昆虫であれば、ムカシトンボの羽化、オツネントンボの産卵、シルビアシジミの春型などを予定していたが、すべて1年待つことになってしまった。どれも私にとっては重要なものだが、趣味である。自己の欲求を満足させるものである。外出自粛の今、ここはこらえて来年に延期である。
 となるとブログに掲載する新作は、全くない。ブログのために写真を撮っているわけでもないが、このまま5月に入るまで更新しないのもご訪問頂いている大切な方々にたいへん申し訳ないので、すべて過去に撮影した写真になってしまうが、しばらくはお付き合い願いたいと思う。
 今回は「春の里山の虫たち」と題した。特に珍しい昆虫ではなく、今、そしてこれからの時期に、里山や野山に行けば出会える身近な虫たちを集めてみた。ほとんどが2011年と2012年に撮影した写真で、ブログのPartⅠに掲載しているものもあれば、初公開のものもある。外付ハードディスクに保存している膨大なRAWデータから、こうして過去の写真セレクトして再現像してみると、現在は目標・目的とした種や撮り方以外は、ほとんどカメラさえ向けないが、かつては色々な昆虫を楽しく撮っていたことを思い出す。改めて「撮る楽しさ」の大切さを痛感するし、こうして自身の心構えや技術を見直す良いきっかけにはなっている。

 非常事態宣言が出されて一週間が経過した。感染していなくても、ほぼ自宅で自己隔離状態の毎日であるからテレビばかり見ており、少々情報過多に疲れも感じてきているが、やはり先の見えない不安な気持ちは拭えない。本当に「非常事態」なのか!?とも思う。
 前の記事でも触れたが、確かに都心は通常よりも人出は少ない。調査では、新宿や渋谷では普段の45%くらいらしい。それでも半分弱しか減っていない。平日の山手線は相変わらず通勤客で満員状態。週末では、地元のスーパーは家族ずれで混んでいる。千葉の公園の駐車場に東京のナンバーの車。埼玉のスーパー銭湯や茨城のパチンコ店は東京や神奈川ナンバーの車で駐車場は満車。伊豆の観光地も同様だと聞いた。人の命よりも経済優先の政治家には頭にくるし、こうした危機感のない都民にも愕然とするが、気持ちも理解できる。ずっと家に居るからさも偉そうな口をきくが、もし、今でも通常通りに通勤して仕事をしていれば、私も週末には出かけてしまうかもしれない。いや、出かけたい!自分の我慢と犠牲にどれだけの効果と意味があるのか疑問も抱くようになってきている・・・
 本当に「非常事態」なのか?このままでは、たいへんな事態に陥ってしまうような気がしてならない。「うつらない、うつさない」感染拡大を阻止し、医療崩壊を防ぎ、家族のため、社会のための Stay Home !

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レンゲの写真

レンゲ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/5000秒 ISO 400

セセリチョウの写真

セセリチョウの仲間
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/800秒 ISO 200

コマルハナバチの写真

コマルハナバチ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/160秒 ISO 250

コアオハナムグリの写真

コアオハナムグリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F3.5 1/320秒 ISO 200 +1EV

ナナホシテントウの写真

ナナホシテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F4.5 1/400秒 ISO 200

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ギフチョウの発生日予測

2020-04-12 14:02:44 | チョウ/アゲハチョウ科

 ギフチョウの発生日予測をするために、気象と発生に関する考察を行ってみた。その結果、有効積算温度の法則は成立しないという結果が得られた。

 ギフチョウは、すでに各地で発生が始まっており、関東でも今年2020年は3月18日頃に神奈川県の生息地で発生の報告がある。温暖化と暖冬の影響なのか今年は全国的に2週間前後早いようであるが、私が撮影したいギフチョウは、「イエローバンド」という長野県のごく一部で見られる常染色体劣性遺伝により引き継がれている地理的変異で、通常の個体に比べ翅の縁毛が全て黄色になり、翅の外縁部が黄色の毛で縁取られる個体(型)である。例年の発生は5月上旬頃で、昨年と一昨年に撮影はしているが、今年も撮影の対象としている。そこで、今年の発生日を予測するために、まずは机上論ではあるが気象と発生に関する考察を行ってみた。

 チョウの発生、すなわち蛹からの羽化には有効積算温度が関係しており、例えばモンシロチョウでは成長零点が8.5℃、有効積算温度が150日度以上になると羽化すると 言われている。有効積算温度は前蛹期間を含め蛹の中で成虫形成を行うのに必要な温度であり、温度が高ければ成虫形成の時間が短くなり、羽化も早くなる。
 では、ギフチョウはどうであろうか?まずは、積算温度の起点が分からない。なぜならギフチョウの蛹期は、6月~翌年春までという長期にわたることと、冬の期間における積雪の有無という違いもある。便宜上、ある時期、例えば2月1日を起点として各地の発生地の温度(平均気温)を単純に足していった場合、羽化までの日数と温度は比例してはいるものの、地域によって数値はバラバラで、100日度も開きがある場合もある。分析対象のデータが直線にうまく当てはまらず回帰分析ができないことから、発育段階を完了するまでに要する時間は環境の温度に反比例(発育速度は温度に比例)するという有効積算温度の法則は成立しないと言える。
 ここで重要な研究結果がある。天竜村ギフチョウ研究会の「非破壊計測によるギフチョウ蛹期の野外における成虫形成の解明」によれば、ギフチョウの蛹は、6月の蛹化直後に体が液状化し、急激に成虫形成を開始し、夏の休眠期に入る。秋に再び成虫形成を開始し、冬の休眠前に成虫形成を完成させ、冬の休眠期に入る。というのである。つまり、春になった時には、いつでも羽化できる状態にあるのである。

 ギフチョウの蛹は日陰の地表面にある落葉の裏側にあり、温度変化が少なく安定した環境下にある。特にイエローバンドの生息地域では、冬季にはかなりの積雪があるため、冬の間は一定の低温度であるが、雪解けとともに蛹は外気温の影響を受けることになるから、雪解け後の温度変化が羽化に関係していると考えるのが妥当ではないだろうか。以下に、イエローバンドの生息地域における雪解け後から発生日までの最高気温と最低気温、降水量をグラフにしてみた。また比較のために同じ県内で積雪のあるギフチョウ(ノーマルタイプ)の生息地、そしてまったく積雪のない低山地のギフチョウ(ノーマルタイプ)生息地もグラフで表した。

グラフの画像

グラフ1.イエローバンドの生息地における雪解け後から最高気温と最低気温、降水量(気象データから作成)

グラフの画像

グラフ2.ギフチョウの生息地における雪解け後から最高気温と最低気温、降水量(気象データから作成)

グラフの画像

グラフ3.低山地のギフチョウの生息地における最高気温と最低気温、降水量(気象データから作成)

 イエローバンドの生息地における観察では、2018年は一斉に羽化したようで個体数が非常に多かった。一方2019年は、時期は例年並で羽化が始まったが、その後もダラダラ発生するという状況であった。発生後もギフチョウ日和ではない低温の日は、羽化後時間が経過した個体が活動し、新鮮個体は活動しないことから全体的に個体数が少ない印象であった。
 別の地域で積雪のある生息地や積雪がない低山地の生息地のグラフを見てみても、発生(羽化)には1つの共通する条件を見出すことができる。ギフチョウは、毎年標本のための乱獲が行われていることから、環境保全とギフチョウの保護のために分析結果の詳細の記載は避けるが、これがギフチョウ発生の1つの目安になるのではないかと思う。(言うまでもないが分析地点や年数が少なく、あくまで机上論に過ぎない。)
 生息地での観察結果から、当地におけるギフチョウの活動時間、飛翔範囲、そして蝶道などの特性が判明しているので、分析結果をもとに本年は発生初期段階に訪れ、より美しいイエローバンドの個体を写真に収めたいと思う。参考までに、以下には2018年に撮影したギフチョウのイエローバンドの写真を掲載した。これは、赤あがりの特徴も少し出ている美麗な個体である。

参考文献

  • 朝比奈英三 (1991) 虫たちの越冬戦略. 北海道大学図書刊行会
  • 石井実 (1988) ギフチョウの蛹休眠, 蝶類学の最近の進歩 Spec.Bull.Lep.Soc.Jap. (6) 385-409.
  • 天竜村ギフチョウ研究会/非破壊計測によるギフチョウ蛹期の野外における成虫形成の解明

 新型コロナウイルスに関することであるが、会社から連絡があり、私は5/6までいつでも出勤できる体制で自宅待機となった。一昨年から昨年初めにかけて約2か月間、 癌の手術のために休業したが、元気なのに自宅に引きこもるのは辛い。外出と言えば、朝夕一回ずつ犬の散歩で近所一周とcvsへ昼食を買いに行く時だけである。出勤して渋谷・新宿エリアで業務をこなすのは不安だが、ニュースで映像を見ると普段の2割しかいないように思う。しかし逆に、私の自宅のような都心ではない住宅街では多くの人たちが出歩いている。家族連れで公園、買い物、食事・・・ひどいものだ。危機感のなさに愕然とする。もう「勝手だろう」では済まない状況になっていることを理解しているのだろうか?
 一人で里山にて写真を撮るのはどうか。「誰からもうつされない、誰にもうつさない」だろうが、「自分だけは大丈夫だ」と思う気持ちを払拭しないと、パリやニューヨークよりも危険な状況に陥るかもしれない。政治や法律の問題もあろう。東京都の要請には法的強制力もない。だからこそ、各自の行動が鍵となる。今こそ、我慢!我慢!我慢!である。とにかく、私は外出自粛に協力する。 医療崩壊を防ぐため、家族のため、社会のために協力する。

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ギフチョウ(イエローバンド)の写真

ギフチョウ(イエローバンド)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200

ギフチョウ(イエローバンド)の写真

ギフチョウ(イエローバンド)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200

ギフチョウ(イエローバンド)の写真

ギフチョウ(イエローバンド)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 250

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発知のヒガンザクラ

2020-04-09 16:24:29 | 風景写真/桜

 発知のヒガンザクラ。2014年に撮影した写真であるが、写真1と2は初掲載である。新型コロナウイルス感染拡大防止のために発せられた国からの非常事態宣言と東京都からの非常事態措置を受け、少なくとも4月中の自然風景と昆虫の撮影はすべて予定をキャンセルした。従って、今年は新たな「桜」を撮ることはできないので、未掲載の写真を追加した発知のヒガンザクラで今年の「桜」を締めたいと思う。

 発知のヒガンザクラは群馬県沼田市にあり、県内に数ある一本桜の中でも大きさ・立姿・周囲の景観、すべてが優れていることで有名である。 エドヒガン(江戸彼岸)という野生種の巨木で、幹周約5m、樹高約15m、推定樹齢500年と推定され、県の天然記念物に指定されている。里山と青空を背景に、水田、りんご畑、桑畑で囲まれた丘にそびえる巨木。その周囲の景観とも相まって咲き乱れる姿は見事なものである。稲の苗を作る頃に開花するため「発知の苗代桜」とも呼ばれ、その姿に、春の訪れの喜びと豊作の祈願を重ね、古くから大切にされてきた集落の御神木でもある。

 この時の撮影のメインは、「上発知のシダレザクラ」。こちらは「沼田の名木百選」に選ばれているが、天然記念物の指定はない。樹齢も不明。山あいにある緩やかな棚田の一角に盛られた塚の上にあり、樹高17mで極めて美しい樹形に圧倒される。このしだれ桜は夕方の逆光で撮るのが良いと考え、昼過ぎに沼田へ向かった。関越自動車道の沼田ICで降り、玉原高原に向かうと目指す桜があるが、まず目を引くのが手前にあるこの「発知のヒガンザクラ」である。
 確かに美しい桜である。駐車場がないため通行の邪魔にならない路肩に車を止めて、短時間で数カットを撮影。ただし、当時のブログ記事をみると「上手く撮影できずお蔵入り」とあり、一枚も写真を掲載していない。後に本記事の3枚目の写真は、私的に思い入れのある桜として「桜10景」という記事に掲載したが、その一枚だけである。
 各地の様々な桜を撮影してきたが、桜の背景に空が入る写真は、星空と一緒に撮った夜桜と青空を背景に撮った貞麟寺の枝垂桜以外はない。特に昼間では、快晴の青空でなければ桜との色の対比や露出が難しいので単に敬遠していたからである。この発知のヒガンザクラは丘の中腹にあり、下から見上げる構図が多くなることから、撮影はしていたが現像が上手くできなかったことが未掲載の理由である。
 今回、RAWデータを見直して丁寧に現像して新たに2枚(写真1と2)を加え、3方向からみた発知のヒガンザクラを掲載した。写真をご覧頂いた方から「中島千波」のようだとコメントを頂戴した。日本画家で、はかなく散りゆく桜に永遠の美の姿を与える今や不動の人気を誇る花の絵の名手である。私も画伯のような作品を目指したいと思う。

 自然風景の撮影と昆虫の観察と撮影は、趣味とは言え私にとっては重要なものであり、特に「ホタル」に関してはライフワークであり、その生態の各ステージには未だ解明されていない部分が多く、その観察は極めて重要である。丁度今は、前々回の記事で紹介したように幼虫が蛹になるために上陸する時期であり、その観察で得られる知見は、保全活動を実行する上でもとても必要である。
 今般の外出自粛はあくまで要請であり法的拘束力も罰則もないので、ホタルの観察のために外出したいところだが、自分の欲求を満たす無責任な行為は慎み、家族のため、社会のために、今月はすべての予定をキャンセルした。GWには活動を再開させたいので、一日でも早い終息のために頑張りたい。

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発知のヒガンザクラの写真

発知のヒガンザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:群馬県沼田市 2014.4.26 13:26)

発知のヒガンザクラの写真

発知のヒガンザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 100(撮影地:群馬県沼田市 2014.4.26 13:31)

発知のヒガンザクラの写真

発知のヒガンザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:群馬県沼田市 2014.4.26 13:35)

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新型コロナウイルス感染拡大防止のために

2020-04-06 19:56:35 | 風景写真/桜

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために。私は、勤め先から4/1~4/12まで、私に会社を休むようにと指示が出ております。仕事柄、在宅勤務はできず、また新宿や渋谷の3密状態の場所に出入りすることが多く感染の危険性が高いこと、そして前立腺がんの全摘手術をした病後であることから、感染すると重篤になる可能性があることなどからの措置との事。従いまして、食事のための買い物の時以外は外出せず、1日中自宅内で過ごしております。
 感染予防そして感染拡大防止にために、趣味を含むすべての予定を取り止め、不要不急の外出は控えております。昆虫観察も風景写真も、今しか見られない、撮ることが出来ないものが多くありますが、これらは来年に延期したいと思います。「車で移動し、誰もいない山の中に行くのだから大丈夫。」これは無責任です。一刻も早く、この事態を終息させるには、「自分だけは大丈夫」とか「他人事」ではなく、一人一人が自覚することと自粛することが必要だと思いますので、当面は、自宅にて過去に撮影した写真を再現像したり、ホタルをはじめとする昆虫の生態、特に発生に関して気象データからの分析等に時間を費やしたいと思います。

 4月7日には緊急事態宣言が発令され、東京都では緊急事態措置に基づいて外出自粛などをこれまでより一層強く求められます。法的拘束力がないからこそ、今一度、不要不急とは何かを考え、外出を自粛する必要があります。東京に住んでいながら風景写真やトンボやチョウを一人で山地に撮りに行くから週末は出かけるという方がいるかも知れません。私も先週まではそうでした。しかし、これからは我慢です。「3密ではないから大丈夫。自分だけは大丈夫。」と出かける方が事態の終息を伸ばすかもしれません。私も早く会社の仕事は勿論、風景撮影や昆虫観察のフィールドワークを再開させたいのです。感染していないのに自宅待機しているので仕方なく言っているのではないです。感染していなくても、自分が感染していると仮定して、ウイルスをばらまかないためと思って行動を自粛しないといけないのです。他人のため、社会のために自粛するのです。今こそ問われます。自分自身の行動が!

 以下には、過去に撮影し本ブログでは未掲載の写真5点を掲載しました。今後しばらくの間は、こうした写真や撮りためた写真で記事を作成して掲載していきたいと思っております。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。尚、Facebookでは、以下掲載写真の一部を1920*1280 Pixelsで投稿しています。

桜の写真


Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/160秒 ISO 100 +2EV(撮影地:東京都あきる野市 2011.4.16 7:25)

桜の写真

人里(へんぼり)のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 0.4秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都檜原村 2011.4.16 6:34)

桜の写真

身延山久遠寺のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 36秒 ISO 400(撮影地:山梨県身延町 2011.4.02 4:54)

桜の写真

北小倉のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 +1 2/3EV(撮影地:長野県安曇野市 2013.4.21 5:47)

新緑とミツバツツジの写真

今熊山の新緑とミツバツツジ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/15秒 ISO 100 1 1/3EV(撮影地:東京都八王子市 2015.4.12 6:05)

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ゲンジボタルの幼虫上陸

2020-04-05 15:02:05 | ゲンジボタル

 ゲンジボタルの幼虫上陸が各地で始まっている。幼虫は、蛹になるために水中から出て陸地を目指す。腹部第8節にある2つの発光器を光らせながら上陸する光景はとても幻想的であり、まだまだ謎の多い生態の神秘的な1ステージでもある。
 ゲンジボタルは、遺伝子型によって大きく2つのタイプ、西日本型および東日本型に分けられ生息環境や生態にも違いが認められ、幼虫の生活場所と上陸行動にもそれぞれ特徴がある。この記事では、成虫が乱舞する様子を何度も観察し撮影(ホタルの乱舞~里山で舞う東日本型ゲンジボタル~)している東日本型ゲンジボタルの生息地である千葉県某所での幼虫上陸の観察を記したいと思う。

 当生息地は、全体が典型的な谷戸になっており、谷戸の最奥から転々と発生場所がある。上陸を観察したところは、谷戸の入口付近で、水田脇の用水路である。コンクリート3面張りで、壁の高さはおよそ60cm、水底には泥が堆積し、水深は約15cm。カワニナはかなり多く生息している。ここより上部は小さな用水路で、台風や大雨でも濁流になるようなことはほとんどない。人為的な幼虫の放流やカワニナの放流など一切行われていない全くの自然発生地であり、谷戸全体では、毎年多くのゲンジボタルが発生している。
 千葉県内では最も成虫の発生時期が早く、5月中旬から見られ、ピークは5月下旬頃である。上陸してから羽化発生するまでの潜土期間はおよそ50日であるから、当地の幼虫の上陸時期は3月中旬頃からと予測できるが、幼虫は幾つかの条件が合致しなければ上陸を開始しない。これは遺伝子型の違いとは関係なく基本的な条件は以下の4つになる。

  • 日長時間が、12~13時間であること。
  • 上陸時の気温が、約10℃以上であること。
  • 降雨時、または降雨後で陸地が濡れていること。
  • 0.1lux以下であること。(満月の夜の地表面は0.2lux、街灯下は50~100lux)

 ゲンジボタルの終齢幼虫は、室内の人工飼育において、室内灯を照らすなど屋外の日長時間と異なる場合は、自然界とは違う時期に上陸しようとすることから、体内時計によって日長時間の変化を計り上陸時期を見極めていると思われる。日長時間が12~13時間くらいになると、幼虫は岸辺の水際に集まってきて、時々水面から頭部を出して水上を伺うような行動をする。おそらく気温や雨の状況を確認しているものと思われる。そして条件が揃えば夜間に上陸が行われるのである。
 まずは当生息地において日長時間が12時間を超えた今年3月1日から4月1日までの降水量と上陸開始時間である19時の気温をグラフで表してみる。(グラフ1)上陸は19時以降になってからも行われるが、19時の気温で考察することとした。

降水量と気温変化のグラフ

グラフ1.千葉県A市のゲンジボタル生息地における降水量と気温(19時)の変化 2020.3/1~4/1(気象庁のデータより作成)

 グラフ1の中で先の上陸の条件と完全に合致する日を見ると、3月10日と19日、28日、そして4月1日が該当するので、次にそれぞれの日の1時間ごとの降水量と気温の変化を表してみる。(グラフ2)

降水量と気温変化のグラフ

グラフ2.千葉県A市のゲンジボタル生息地における3月10日、28日、4月1日の気温と降水量(気象庁のデータより作成)

 このグラフから、3月10日と19日は上陸したであろうことが推定できる。(残念ながら3月10日および19日は観察を行っておらず、実際に上陸したかどうかは確認できていないので、あくまで気象データからの推定である。)以前、4月9日に千葉県の房総にて上陸を観察しているので、3月10日の上陸は時期的にかなり早いように思うが、温暖化の影響なのであろう千葉県内の他の地区では、ここ数年、上陸の時期が少しずつ早くなってきているという観察もある。今年は桜の開花も東京では3月14日で、1953年の観測開始以来最も早い開花となった。 当地のゲンジボタルの幼虫が3月10日に上陸しても不思議ではない。
 次の19日は、21時を過ぎてから雨が降り始めている。かつて、ゲンジボタルの幼虫が上陸を開始するには「朝から雨が降り続いていること」が条件と言われていたが、筆者が山梨県と千葉県の生息地で観察した結果では、上陸の時期であり、気温が10℃以上であれば、夜になって(深夜からでも)雨が降ってくれば上陸を開始することが分かった。ただし、霧雨ではダメで、地面がしっかりと濡れるまとまった雨でなければならない。(雨が夕方になって止んだ場合でも、陸地が十分に濡れていれば上陸を開始することも分かっている。)従って、これも推定ではあるが、19日もおそらく上陸したと思われる。
 次に合致する28日は、知人と観察に訪れたが、天気予報よりも雨の降り出しが遅く、18時の時点で霧雨。からからに乾燥した土壌を湿らすには、ほど遠い状況。気温は11℃。予報では、どんどん気温が下がり深夜から降雪の予報。実際に翌29日は、東京都内では雪が積もった。その日は19時を過ぎても水際で発光する幼虫の姿がなかったため、早々と諦めて撤収してしまったが、知人は、千葉県内のゲンジボタルの生息地をいくつか回った後、再び当地を訪れると、23時過ぎに10頭ほどの幼虫が上陸しているところを確認し、写真を撮影している。気温は7℃まで下がり、上陸が続くことはなかったと記載している。その記事はこちらになる。「オヤヂのご近所仲間日記」(ゲンジボタル 幼虫上陸の頃
 28日は遅い時間になればまとまった雨が降ることは分かっていたが、気温が下がってしまうことから早々と諦めて撤収してしまったことに、写真云々ではなく、ホタルの研究家として後悔の念に駆られたが、次のチャンスに恵まれ、夕方に現地入りし観察と撮影を行った。

 当日は、グラフ2で分かるように朝から雨で気温も18時で13℃と高かった。水路をのぞいていると、18時半におよそ10頭のゲンジボタルの幼虫が一斉に水際で発光を始めた。カメラのフレーム内では、1頭がゆっくりと壁を登り始めた。この1頭は22分かけて高さ約60cmの垂直のコンクリート壁を登ったが、なかなか後が続かない。途中で水中に戻ってしまった個体もいた。19時過ぎに、ちょうど発達した南岸低気圧が南海上を通過したため、かなりの土砂降り。まとまった雨が上陸の条件ではあるものの、土砂降りでは上陸も躊躇するようである。
 また不思議なことに、この生息地では、写真で見ると奥の壁しか登らない。手前側(カメラで撮影している側)は、すぐに田んぼになっており、畔は草刈りがされている。奥では、壁を登り切った先の斜面は草刈りがされていないのである。潜土したり隙間で蛹になるホタルは、少なくとも2か月は安定した環境でなければ羽化できない。幼虫は、安定した環境がどちらなのか分かっているのであろか?
 20時を過ぎると上陸幼虫も、水際で発光する幼虫も見えなくなった。ここのゲンジボタルの遺伝子は東日本型であるから幼虫の集団性もあまりない。更には上陸時期が終盤で個体数も少なくなっているのであろう。写真としての見栄えには物足りなさもあるが、この場所におけるゲンジボタルの生態の証拠写真と新たな知見を得ることが出来た。
 これら上陸した幼虫たちは、前蛹期間を経て蛹化、そして羽化して成虫となるが、蛹化までの日数は有効積算温度で決定される。この後の気温変化にもよるが、早ければGW明けには少しずつ成虫の発生が始まり、5月20日頃がピークになるかもしれない。関東地方では、これから上陸が始まる地区が多くある。チャンスがあれば、山梨県、東京都内の自然発生地において、引き続き上陸の観察と撮影を行いたいと思う。また、今年は、5月22日から2泊3日で高知県までゲンジボタルの観察と撮影に行く予定である。高知県におけるホタルの上陸報告から、おそらく高知も5月22日頃が発生のピークと思われるので、期待に胸が膨らむ。

 以下には、過去に撮影した水際でカワニナを食べるゲンジボタルの幼虫と上陸している幼虫の写真、そして今回撮影した上陸幼虫の光跡写真、120枚の写真1枚1枚をタイムラプス動画にして掲載した。尚、タイムラプス動画は、約15倍速のスピードになっている。先にも記したが、一番左の幼虫は、コンクリート壁を登りきるのに実際は22分かかっている。

参考:ホタルの幼虫上陸

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。 また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

カワニナを食べるゲンジボタルの幼虫の写真
カワニナを食べるゲンジボタルの幼虫(水中撮影)
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F20 1/25秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:千葉県 2011.3.19 8:19)
ゲンジボタルの幼虫の写真
ゲンジボタルの幼虫(水中撮影)
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F20 1/25秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:千葉県 2011.3.19 8:19)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫の写真
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫(腹部第8節の左右両側に発光器がある)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 16秒 ISO 400(撮影地:千葉県 2011.4.09 20:24)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫の写真
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫の光景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 640 約60分の多重露光(撮影地:千葉県 2020.4.01 18:37~19:43)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫の写真
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫の光景
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / バルブ撮影 F2.8 90秒×10カット多重 ISO 400(撮影地:千葉県勝浦市 2011.4.9)
発光しながら上陸するゲンジボタルの幼虫(再生時は、設定からHDお選び頂きフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます)
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