ビーナスベルトとは、早朝や日没後の薄明の20分程度の間、太陽とは逆側の空にピンク色の帯がかかる現象である。大気が安定し澄み渡った晩秋から冬にかけて見られることが多い。くすんだアッシュピンクやオレンジ色がかったピンク、紫がかったピンクなど様々な色合いがあり、色やベルトの幅は、時間とともに変化していく。ベルトの下の藍色に染まった部分は、地球の影である。
ビーナスベルトは、ピンク色がローマ神話の愛と美の女神「ビーナス」を象徴する色であるために名付けられたが、スピリチュアルな意味もあるという。バランスと調和、新しい出発や変化が始まることを象徴しており、新たに何かをスタートすることで、女神がもたらすような幸福に導かれるらしい。ビーナスベルトを目撃したら「新しいことを始めると成功に繋がる」かもしれない。
ホタルの生態と生息環境の研究、そして保全のコンサルタントはライフワークであるが、それだけでは今後の人生を生きていくには無理がある。そこで、4月に60歳で28年間勤めたヤマト運輸を定年退職した後、9月からタクシー会社に就職した。未経験の職種であるため、まずは教習所の合宿と免許センターの難しい試験をパスして普通2種免許を取得し、タクシーセンターでの講習と試験を受けて「ジャパン・プロフェッショナル・ドライバー」の乗務員証を頂いた。会社では日々様々な勉強を行って、ようやく11月17日(日)から現場へ独り立ちとなり、お客様をお乗せした。
改めてスタートラインに立ち、自分独りで、自分の実力と努力で頑張っていかねばならない。過去に撮影したビーナスベルトの写真だが、再現像しながら、今後の成功を祈りたいと思う。
以下の掲載写真は、1920×1280ピクセルで投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2024 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.