ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

2020年の自己ベスト(自然風景編)

2020-12-27 15:28:42 | 自己ベスト/風景、昆虫

2020年の自己ベスト(自然風景編)

 年々、歳を重ねるとともに一年を短く感じるが、この2020年は本当にあっという間であった。2月以降に始まった新型コロナウイルスの感染拡大は今現在も続いており、 自粛に伴う経済損失、医療従事者の方々のご努力とご苦労は計り知れないものがある。新型コロナウイルスとの長期戦。withコロナの今、他人事ではなく、我々一人一人が徹底した感染対策を行い、感染を予防しながら日常生活を送ることが何より大切だ。
 仕事は、4月の一か月間は自宅での自粛を命ぜられ、5月以降は毎日出勤し通常業務をしているが、理事をしている「日本ホタルの会」では、すべての活動を中止し、役員会はZoomを使ったオンラインで行った。副理事長を務める内閣府認証の「NPOホタルの会」においては活動を休止。従って、ホタルの観察会、講演会、マスコミ対応は、ほぼゼロといった一年であった。個人的には、マスコミの取材や講演会、指導などはなかったものの、観察と撮影は予定通りに行い、例年よりも充実した結果を残すことができた。また来年の3月には「ホタルの講演会」の予約も入っているので、このような活動も少しずつ再開できるものと考えている。

 趣味である写真に関しては、昆虫全般においては前時期で記したように、コロナの影響と長梅雨の影響であまり良い結果は残せなかったが、一方、自然風景写真においては、何年も追い求めてきた光景と出会うことができ、あくまでも自己満足の範疇であるが、「美しいものを、一番美しい瞬間に 美しく残す」ことができた一年であった。ただし、有名な景勝地からの光景が多く、カメラ、レンズ、構図などの違いはあってもその場に居合わせれば誰でも同じものが撮れる光景でもある。
 来年は、自然への感動と感謝、そして大切にする心を持って「美しいものを 一番美しい瞬間に 美しく残す」ことをモットーに、定番ならばその最上級の光景、そして定番から脱却したオンリーワンの光景を残すことを目標としたい。勿論、コロナ渦の時代にあったスタイルを保ちながらである。

 以下には、今年一年間に撮影した自然風景写真の中から自己ベスト10作品を掲載した。ベスト1は「箱根大観山より雪景色と紅富士」。撮りたいと思ってから8年目でのチャンス。雪が降る前日の夕方から14時間まっての撮影。時間の経過とともに何枚も撮っているが、一番最後に写した一枚を選んだ。それぞれ写真の詳細は、個別のブログ記事をご覧いただきたい。

本年の当ブログ更新は、これが最後となります。
これまでご訪問頂いた方々、そしてお世話になった皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。2021年が皆様にとってよい年でありますよう、お祈り致します。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

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箱根大観山より雪景色と紅富士の写真

箱根大観山より雪景色と紅富士

蒲生の棚田冬の朝景の写真

蒲生の棚田(冬の朝景)

根本海岸白浜の屏風岩の写真

根本海岸 白浜の屏風岩

富士山と天の川の写真

富士山と天の川

晩秋の美人林の写真

晩秋の美人林

西沢渓谷三重の滝の写真

西沢渓谷 三重の滝

星峠の棚田と星空の写真

星峠の棚田と星空

まいめの池より天の川の写真

「まいめの池」より天の川

富士と天の川(西湖)の写真

富士と天の川(西湖)

山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景

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2020年の自己ベスト(昆虫編)

2020-12-26 22:12:07 | 自己ベスト/風景、昆虫

 今年も本年撮影した写真の中から自己ベスト10を選んで締めくくりたいと思う。本記事は昆虫、次に自然風景をまとめた。

2020年の自己ベスト(昆虫編)

 今年は、ご存知のように4月の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、私も約一か月の自粛生活を余儀なくされ、予定したギフチョウのイエローバンドの 撮影ができず、更には6月~7月は長梅雨の影響でゼフィルスの撮影がまったくできなかった。
 以下には、(1)目標の達成度、(2)撮影の苦労度と難易度、(3)写真の完成度、(4)学術的貴重度などから10点を選び並べてみたが、全体的には夏以降に撮影したトンボ類が多くを占めている。来年は、未だに撮影できていない種と 未達の生態シーンなどを美しい図鑑写真、生態写真として残したい。
 この自己ベストでは掲載しないが、専門のホタルに関しては、飛翔風景及び動画の満足度の高いものが撮影でき、特に高知県における乱舞映像と東京都内におけるヒメボタルの写真は貴重なものを残すことが できたと思う。来年は、未訪問地である新潟や山陰地方のホタルを収めるとともに、これまでポジフィルムで残してきた詳細な生態のシーンをデジタルで撮り直しを行い、紹介したいと思う。

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ルリボシヤンマ青色型メスの写真

ルリボシヤンマ 青色型メス

カトリヤンマ交尾態の写真

カトリヤンマの交尾態

エゾトンボの写真

エゾトンボの静止飛翔

ネアカヨシヤンマ産卵の写真

ネアカヨシヤンマの産卵(2020)

ヤブヤンマ青眼メスの写真

ヤブヤンマの産卵(青眼メス)

イシガケチョウの写真

イシガケチョウ

サツマシジミの写真

サツマシジミ

コフキヒメイトトンボ交尾態の写真

コフキヒメイトトンボの交尾態

ヤクシマルリシジミの写真

ヤクシマルリシジミ(開翅)

オオマドボタルの写真

オオマドボタル

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冬の煌めき-ダイヤモンドダスト

2020-12-20 16:55:59 | 風景写真/霧氷

 冬の煌めき-ダイヤモンドダスト。気温が氷点下15度以下で湿度が高く晴天無風の時に、空気中の水蒸気が細氷となって降る現象である。
 夜明けとともにダイヤモンドダストは薄らと見え始めるが、輝きはない。しかしながら、向かいの尾根から朝日が見えそうになった瞬間、ほんの数秒だけダイヤモンドダストは黄金色に輝き始める。まるで「金粉」が舞っているようだ。太陽の光が谷を照らし始めると、ダイヤモンドダストは一斉にキラキラと煌めき始めるのである。その煌めきは、周囲の霧氷まで輝かせる。
 今回掲載したダイヤモンドダストの写真と動画は、クリスマス週間に合わせ、2013年と2014年に撮影したものの中から、未掲載のカットを中心に現像した。厳しい冬の季節に煌めき周囲を輝かせるダイヤモンドダストのように、コロナ渦であっても、自らが煌めくことによって周囲も輝くような存在になりたいものである。

 この冬は一段と寒いようで、日本海側、特に群馬や新潟では一日で2m近くも積もる大雪である。長野県の霧ヶ峰高原ではもうダイヤモンドダストも見られたようであり、この週末は、霧氷が湖面の水鏡に映る光景を撮ろうと思っていたのだが、目的地の湖面はすでに凍り付き、雪が積もって真っ白な状態と知り、諦めざるを得なかった。
 新型コロナウイルスの感染者は日々増えるばかり。撮影に行く場所は山の中。前日の夜から車中泊ではあるが、有名な撮影ポイントでは狭い所に撮影者が多く集まり密になる。これは避けるべきだろう。遠征の自粛をしようとは思っていないが、誰も来ない自分だけの冬の絶景を見つけるまで、特に今週は、家で静かな夜を過ごし、天上の静けさの中で眠りたいと思う。そして次の週末には、今年の自己ベスト10(昆虫編・自然風景編)をまとめ一年を振り返えろうと思う。

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冬の夜明けの写真

冬の夜明け(彩雲)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 1/125秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:長野県諏訪市 204.3.15 6:30)

ダイヤモンドダストの写真

黄金のダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 400(撮影地:長野県諏訪市 2013.1.27 7:12)

ダイヤモンドダストの写真

ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:50)

ダイヤモンドダストの写真

ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:54)

ダイヤモンドダストの写真

ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15 6:55)

ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO(撮影地:長野県諏訪市 2014.3.15)

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ふたご座流星群(遺憾)

2020-12-15 22:23:16 | 風景写真/星

 ふたご座流星群の活動(2020年)が12月14日10時頃に極大を迎えた。今年は、極大が夜間の時間帯に比較的近い上、15日が新月のため月明かりの影響もなく、天文的には3年ぶりにかなり良い条件で観察できるとされた。ただし、13日夜は日曜日。翌日の仕事の事を考えれば、前夜12日の夜しかチャンスはない。
 私は赤道儀を持っていないため、双子座の放射点から放射状に流れる流星群を奇麗に捉えることは出来ないので、他の写真同様に、星空風景写真(星景写真)として残したい。光害がなく満点の空が臨める所、主役と脇役がある所など過去の経験からいくつかの候補地を絞った。後は天気である。12日出発ギリギリまで気象庁、ウェザーニューズ、GPV気象予報(スーパーコンピュータが予測する高解像度の天気予報)を入念にチェックし、「富士山に降り注ぐ流星群」をイメージし、静岡県裾野市にある水ケ塚を選んだ。
 現地に向かう途中、まず前記事に掲載したように山中湖で富士の夕景を撮影し、水ケ塚には18時に到着した。富士の全景が確認でき、空には星々。流星は20時過ぎから流れ始め、放射点が天頂に来るのは午前1時。タイムラプスも作成するため23時から撮影を開始する予定で、それまで車内で仮眠した。
 目覚まし時計で起き、空を見上げると曇って何も見えない。流星どころか星の1つも見えない。富士山もまったく見えない。午前1時まで2時間待ったが、雲が切れることはなかった。「これは、いかん!」しびれを切らし、水ケ塚とは富士を挟んで反対側(西側)の朝霧高原に回ってみたが、そちらも厚い雲。更に北に進んで西湖まで行って見たが、そこもダメ。諦めて河口湖方面に向かうと、途中で雲に切れ間が見えたので、車を止めて10枚ほどシャッターを切ったところ、運よく1枚に流星が写っていたが、単に夜空に流れ星1つを写しただけ。しかも画面左下に中途半端。当然、遺憾である。数分後、星空は再び雲に隠れてしまった。

 今年は、ネオワイズ彗星も接近し奇麗に撮られた方が多いが、私は天候と休みのタイミングが悪く、見ることさえ叶わなかった。そして今回のふたご座流星群も残念な結果で終わってしまった。仮に快晴だったとしても、イメージ通りに撮れるのは数百枚に1枚に写っているかどうかの世界。来年の1月3日23時~4日0時頃に極大を迎える「しぶんぎ座流星群」に期待したいところだが、おそらく4日から出勤。しかも21時を過ぎると月齢20の明るい月が昇ってくるため、条件としては最悪。長い目で気長に将来を見るしかない。
 以下には、今回撮影したふたご座流星群と冬の星空を掲載した。2枚目の写真は雲の様子がオーロラや白鳥に見えなくもないので選んだ。また、過去に撮影した"富士山に流星が写っていたもの"を掲載した。

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ふたご座流星群の写真

ふたご座流星群
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 640(撮影地:山梨県富士河口湖町 (撮影:2020.12.13 2:05)

12月の星空の写真

12月の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:山梨県富士河口湖町 (撮影:2020.12.13 2:08)

12月の星空の写真

12月の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:山梨県富士河口湖町 (撮影:2020.12.13 2:17)

富士と天の川と流星の写真

富士と流星
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.2.24 4:38)

富士山と天の川と流星の写真

富士山と流星
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1250 / PRO1D プロソフトン[A](W)使用(撮影地:山梨県身延町 2018.3.17 3:19)

富士山と天の川と流星の写真

富士山と流星
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 25秒 ISO 800 +1/3EV(撮影地:山梨県富士河口湖町 (撮影:2019.3.09 4:28)

ペルセウス座流星群と富士の写真

富士山と流星(ペルセウス座流星群)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:山梨県富士吉田市 2019.8.11 2:20)

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山中湖より富士の夕景

2020-12-13 16:07:46 | 風景写真/富士山

 山中湖より富士の夕景を撮影した。この場所からは過去に2回撮影しており、最初の2012年1月は早朝に紅富士を撮り、次の2018年1月は夕景であったが、山中湖が結氷した光景であった。今回は、次の記事で詳しく記すが「ふたご座流星群」の撮影に向かう途中で立ち寄ってみた。
 自宅を13時半に出発し、山中湖畔に15時半に到着。駐車場(300円)に車を止めて湖畔へ。目前には、山頂付近が雪で少しだけ白くなった富士と程よい雲。風はなく湖畔に近い所はほとんど波立っていない。カメラマンは、全部で15人ほど。湖畔は広いが、ソーシャルディスタンスを保つため何組かのグループとは離れて、一番静かな湖面の前にカメラをセットした。
 10月末には、日本のウユニ塩湖と呼ばれている和歌山県田辺市の天神崎に行ったが、風速毎秒5mに快晴と言う条件でまったく絵にならない状況であった。今回の山中湖は、赤く染まる夕焼けこそなかったが、静かな湖面と雲を17mmの広角で狙い、とてもダイナミックな山中湖より富士の夕景を堪能することができた。
 以下には、参考までに2018年1月に同じ場所で撮影した写真も掲載した。

 山中湖より富士の夕景を撮った後、本遠征の一番の目的であった「ふたご座流星群」を撮るためにポイントに移動した。

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山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F8.0 1/80秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡山中湖村 2020.12.12 15:56)

山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1/50秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡山中湖村 2020.12.12 16:11)

山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1/25秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡山中湖村 2020.12.12 16:14)

山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡山中湖村 2020.12.12 16:20)

山中湖より富士の夕景の写真

山中湖より富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/60秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡山中湖村 2018.1.13 16:25)

山中湖より富士の夕景

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鹿野山九十九谷

2020-12-06 13:38:59 | 風景写真

 鹿野山九十九谷(かのうざんくじゅうくだに)は、千葉県君津市にあり、その幾重にも連なる房総の山並みの総称である。その墨絵のように霞むさまを近代日本の随筆家である大町桂月(1869-1925)が「鹿野山の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛し、昭和63年には「房総の魅力500選」に、平成19年には「ちば眺望100景」にも選定されている。また、日本画家の東山魁夷(1908-1999)は、出世作である「残照」で九十九谷を描いており「夕暮れ近い澄んだ大気の中に、幾重もの襞(ひだ)を見せて、遠くへ遠くへと山並みが重なっていた。」と述べている。
 鹿野山九十九谷は、鹿野山九十九谷展望台から望むことができ、条件が良ければ「朝霧と水墨画の世界」が眼下に広がる。雨が降った翌朝は、山々から霧が発生し谷を埋めて雲海のようになる。霧は、まるで生きているかのように動き、刻一刻と変化する光景に目を奪われる。

 以下に掲載した鹿野山九十九谷は、過去(2016年)に撮影したものを再現像したものである。ただし、今回は鹿野山九十九谷の魅力である「朝霧と水墨画の世界」を意識して「ダブルトーン」で現像してみた。
 水墨画は真っ白な紙の上に墨と水だけで表現する絵画であるが、白と黒だけではなく、グレーの色調が繊細な風合いを表現している。モノクロ写真も同様である。色という情報がないため、見る者は質感(テクスチャー)を注視することになり、表現もストレートに伝わりやすいという特徴があるが、今回は、モノクロ画像に補助的に2色を加えたダブルトーンで現像した。モノクロよりダイナミックレンジが広がり、微妙なトーンを表現できることで、写真に深みと厚みを出せたように思う。

 以前「いろいろこだわって撮影されているみたいですが、色合いが不自然に感じます。見たままの再現にもこだわった方がいいのではないかなと思いました。」というコメントを頂いた。私のブログ記事「デジタル写真~現像とフォトレタッチ」でも記しているように、風景写真、昆虫写真いづれも常に階調優先の「ニュートラル」にてRAWで撮影し、撮影後に Lightronn を用いてパソコンでRAW現像(画像調整)作業を行っているが、30年以上もフィルムで撮影してきたので、デジタルであっても原版のRAWデータとかけ離れるような過度な調整は行ってはいないし、するつもりもない。(コダクロームやフジクローム・ベルビアで撮ったポジでも、それぞれのフィルムの特徴が反映され、見たままの再現にはならないと言うことを付け加えておきたい。)
 今回掲載した3枚も「ダブルトーン」で現像しているから「見たままの再現」ではないが、1枚目においては、画像上部を占めるハイライト領域のトーンを調整したところ、実際に見えていた空からの光芒(天使の梯子)が表れた。「JPEG撮って出しが写真で、RAW現像したものは写真ではない。」という方もいるが、そう思う方は、そうすれば良いだけのことである。(尚、フルハイビジョン映像に関しては画質など無調整のまま編集して掲載した。)
 私の根本理念は「美」を追求し「美しいものを 一番美しい時に 美しく写して残す。」である。

 気が付けば昆虫撮影は10月の和歌山で終わり、自然風景は、次の週末に予定している「ふたご座流星群」。しかし今のところ天気は、場所によっては曇りの予報。その後の「霧氷」も運次第。何も撮れずに今年が終わるかも知れないが、年末に一年を振り返ってブログに掲載する「2020年の自己ベスト」をまとめるまで自己ベスト10に入る作品と呼べるものを最後まで追い続けたいと思う。

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鹿野山九十九谷の写真

鹿野山九十九谷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21 7:24)

鹿野山九十九谷の写真

鹿野山九十九谷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21 6:40)

鹿野山九十九谷の写真

鹿野山九十九谷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21 6:51)

鹿野山九十九谷

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時坂峠

2020-12-05 16:43:55 | 風景写真/秋

 時坂峠(とっさかとうげ)は、東京都檜原村にある。甲州への道は、今は甲州街道と呼ばれ小仏峠を通っているが、江戸時代では小仏峠ではなく檜原村の浅間尾根を通る甲州道中が主な路であった。時坂峠は、その浅間尾根へ続く路として檜原の人々に利用されていた。時坂峠からは、御前山、大岳山などの山並みや檜原村本宿とあきる野を望むことができ、峠への坂道は平均斜度8.3%とそれなりのキツさがあるため、現在では、都内絶景ヒルクライムとして多くのクライマーが訪れているようである。

 あっという間に2020年も12月。この週末は、東京は前夜から弱い雨で最高気温が一日中10℃に届かない寒い一日。一方、信州は晴れで乾燥。これでは目的の霧氷撮影は叶わない。新型コロナウイルスの第3波も拡大が収まらないので、こんな週末は自宅でゆっくりと過ごすことに決め込んだ。
 今朝は7時に起床。土曜出勤が2週連続で連日4時半に起きていた為、久しぶりの寝坊である。猫5匹に囲まれながらの朝食。他にすることもないので、外付けハードディスクに保存しているRAWデータを見直して、これはと思うものを現像してみる。季節が逆戻りする光景ではあるが、様々な思い出を蘇らせ記憶色で現像した駄作の中から、今回は10年前に撮影した「時坂峠」の光景から5枚を選んだ。朝陽に当たることで、徐々に全貌を現す霧で覆われた雨上がりの深い谷。「ここが東京なのか?」と思うほどの秘境「時坂峠」である。
 駄作であるため「お蔵入り」していたが、10年前の感性と撮影技術の未熟さを私自身が反省するために「蔵出し」した。

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時坂峠の写真

時坂峠より
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/8秒 ISO 100(撮影地:東京都檜原村 2010.11.21 8:00)

時坂峠の写真

時坂峠より
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 1/13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:東京都檜原村 2010.11.21 7:18)

時坂峠の写真

時坂峠より
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/6秒 ISO 100(撮影地:東京都檜原村 2010.11.21 7:40)

ケヤキ(紅葉)の写真

欅の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:東京都檜原村 2010.11.13 15:32)

ケヤキ(紅葉)の写真

欅の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 0.8秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:東京都檜原村 2010.11.13 15:46)

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