ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

富士と天の川(西湖)

2020-03-22 09:44:34 | 風景写真/星

 富士と天の川を西湖にて撮影。

 過去に撮ったものでも更に良い結果を求めるというリベンジは別にして、毎年、同じ時期に同じ場所で同じような写真を撮る気にはならないので、自身の興味を引く新たなテーマと被写体に挑戦しているが、今月は、山梨県富士河口湖町にある西湖にて富士山と夏の天の川を撮る予定にしていた。西湖には、今年1月4日に訪れ冬の星景を撮影しているが、その時に夏の天の川を撮ろうと決めていた。
 富士山と夏の天の川の撮影は、今回で通算5回目になるが、湖を入れての撮影は、本栖湖、河口湖に次ぐ挑戦になる。富士山と夏の天の川は勿論のこと、湖ならではの湖面に映る「逆さ富士と星々」を写すことも重要な目的である。すべてが揃わないと絵は完成しない。実は、3月1日に一度挑戦しているが、何と濃霧。朝まで霧が晴れることはなかった。今回が二度目の挑戦で、写真撮影も一ヶ月ぶりになる。

 先週末は雨で翌日曜は晴れ。奥蓼科の御射鹿池に池面に映る霧氷を撮りたいと思い午前1時に起きたが、空模様と風向きその他気象状況から霧氷は無しと自己判断し、 ベッドに引き返した。ところが後日、ある方のインスタグラムを拝見すると、その日の朝、霧ケ峰には霧氷のみならずダイヤモンドダストも見られたのである。
 霧ケ峰の霧氷とダイヤモンドダストは、これまでに自己満足度の高い写真と動画を撮影しているので悔しくはないが、もし行っていれば、御射鹿池にも霧氷が付いていたかもしれないと思うと悔いが残る。霧氷など複数の条件が重ならないと見られない自然現象は、最終的には行って見なければ分からないのが辛いところ。現場が近くなら良いが、200kmも遠方では状況が見えない。行って無駄だったことは何十回と経験済みである。ダメな条件という知識の積み重ねにはなるが、お金と時間の無駄使いには違いない。

 さて、今回はどうか?まず星景写真を撮るには月明かりが邪魔である。新月でなくても月沈んでいればよい。国立天文台暦計算室が提供しているWebサイトをチェックし、この3連休に計画していた。あとは天候である。勿論、晴れていなければ撮ることができないが、今回は風が問題である。風速1m以下でなければ波立って星々が湖面に映らない。気象庁、ウェザーニューズ、そしてGPV気象予報の1時間ごとの予報を見ながら、21日未明が良いと判断。計画実行である。
 20日16時に自宅を出発。途中、中央自動車道の談合坂SAで夕食。体力増強、免疫力upという宣伝文句に惹かれ、にんにくすた丼に決定。通常よりもにんにくが5倍多いらしい。にんにくは殺菌作用が強く、摂りすぎると悪玉菌だけでなく善玉菌も殺してしまうが、そんなのはお構いなしである。新型コロナウイルスに感染して肺炎で苦しまないためと馬鹿なことを思いながら、更にすりおろしにんにくをたっぷりと入れた。どうせ行くのは山の中。にんにく臭くても関係ない。
 腹を満たした後、現地である西湖には19時に到着。釣り人が2名いたが、星撮りとしては一番乗りである。湖面は波立っていたが、予報を信じて車内でテレビを見ながら待機した。

 21日0時50分。撮影開始である。月も風もない快晴の夜。絶好の日和である。これを期待してか、星景カメラマンは20人を超えていた。放射冷却で気温はマイナス1℃だが、風がないので、それほど寒くは感じない。
 静かな湖面には逆さ富士。そして星々も映っている。ただし、正月に訪れた時に比べると空が明るい。春特有の僅かな塵に都心の灯りが反射しているのか?先月に撮影した場所に比べても星があまり見えない。3時になって、ようやく昇ってきた天の川をカメラのモニターで薄っすらと確認できたが、肉眼ではほとんど見えない状況であった。160枚撮影して3時半に撤収。一睡もしていなかったので運転中に睡魔が襲ってきたため、談合坂SAでしばらく休憩し、6時過ぎに帰宅した。

 以下には、今回撮影した写真を時系列に3点と1月に撮影したものを比較として掲載した。湖面に映る星々の撮影には成功したが、天の川は角度の問題もあるのだろう、2月24日に撮影した「富士山と天の川」の方が「天の川」そのものは素晴らしいという印象である。また、タイムラプス動画は1月に撮影したものと併せて編集し掲載した。

参照:富士と天の川(本栖湖)

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。 また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

西湖より富士と天の川の写真
富士と天の川(西湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.03.21 2:56)
西湖より富士と天の川の写真
富士と天の川(西湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.03.21 3:08)
西湖より富士と天の川の写真
富士と天の川(西湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.03.21 3:21)
西湖より富士と天の川の写真
富士と天の川(西湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.1.04 0:34)
Mt.Fuji and the Milky Way from Lake

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ミツマタの森

2020-03-15 12:49:41 | 風景写真/春

 ミツマタは、ジンチョウゲ科のミツマタ属に属する落葉性の低木。中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地とされ、3月から4月頃頃にかけて、三つ叉(また)に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせる。ミツマタは枝が必ず3つに分かれるのがその名の由来である。
 ミツマタは栽培が容易で鹿による食害が比較的少ないと言われており、その皮は和紙の原料になる。また岡山県、徳島県、島根県の3県だけで生産されている国立印刷局に納める「局納みつまた」は、 日本の紙幣に使用されている。

 ミツマタは、農家の庭先でも良く見かけるが、杉林に大きな群落を見ることもできる。栃木県内では、那須町の伊王野や茂木町の焼森山が有名である。太平洋戦争中に紙を作るために植えられたが、戦後物資が豊かになると放置され、60年近くを経て、沢沿いに両側の斜面と林道を約3千平方メートルにわたって埋め尽くす群落になったと言われている。
 以下には、過去の撮影ではあるが、伊王野と焼森山のミツマタの森を掲載した。ミツマタは成長が早く、年間30cmほど枝が伸びるというから、管理(剪定)されていないと人の背丈よりも高くなり、当時の撮影においても脚立を持参して撮影している。

以下の掲載写真は、1024*683 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で表示されます。

ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 1.6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県那須町伊王野 2013.04.13 6:02)
ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 13秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:栃木県那須町伊王野 2013.04.13 6:28)
ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/15秒 ISO 100 -1EV(撮影地:撮影地:栃木県芳賀郡茂木町/焼森山 2014.3.29 8:06)
ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/50秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:撮影地:栃木県芳賀郡茂木町/焼森山 2014.3.29 8:52)
ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 3.2秒 ISO 100 -1EV(撮影地:撮影地:栃木県芳賀郡茂木町/焼森山 2014.4.05 7:50)
ミツマタの森の写真
ミツマタの森
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 2.5秒 ISO 100 -1EV(撮影地:撮影地:栃木県芳賀郡茂木町/焼森山 2014.4.05 7:31)

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枯れ木に花を咲かせましょう。

2020-03-14 17:05:47 | 風景写真/春

枯れ木に花を咲かせましょう。

「枯れ木に花」とは、衰えたものが再び栄えることの例えであり、不可能であることが実現することの例え。日本の民話の一つに登場する「花咲かじいさん」は、 枯木であっても必ず花が咲くということを信じていた。どんな状況でも、必ず花が咲くということを信じて「愛」という「灰」を撒いたのかも知れない。
 新型コロナウイルスのパンデミック、デマや噂を信じたことによる物の買い占め、学校の休校、テレワークや時差出勤、無観客の試合、株価の下落・・・今まで経験したことがない状況に見舞われているが、季節は冬から春へと変わろうとしている。先の見えない不安が続く世の中だが、負けずに頑張りたい。我々も枯れ木に花を咲かせようではないか!

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

雨氷の写真

雨氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 2秒 ISO 100 +2/3EV

雨氷の写真

雨氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/6秒 ISO 100 +2/3EV

梅花の写真

梅林にて
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 0.4秒 ISO 100 +1 1/3EV

梅花の写真

梅林にて
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 0.4秒 ISO 100 +1 1/3EV

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