九州などの西日本の一部で、ホタルが発生したところがあるようである。それらが、ゲンジボタルかヘイケボタルなのか、また、自然発生地なのか、或いは飼育して放流している地域なのかは分からないが、昨年に引き続き平年よりも少し早めのホタルの出現であるようだ。
民間の気象会社が5月19日に「春の暖かさが影響で、ほたる昨年に引き続き早めの出現」と発表した。東北や北海道などでは、やや遅れる可能性もあるとしながらも、全国的に出現が早かった昨年よりも、さらに早まる傾向が現れており、その原因として、「冬から春にかけて全国的に平年よりも気温が高くなり、幼虫の活動が活発化し、上陸が平年よりも早まったものと思われる。」と発表している。
さて、東京の場合はどうであろうか。ゲンジボタルの場合では、今年は例年の時期に発生する地域もあれば、かなり遅くなる可能性のある地域もあると私は考えている。東京でのホタル幼虫の上陸は、自然発生地に限っていえば、ほとんどが5月に入ってからである。丘陵地ではゴールデンウィーク期間に上陸し、6月中旬頃に成虫が出現する。山間部では、上陸の時期は丘陵地よりも後になり、7月上旬に発生する。
今年は、ゴールデンウィーク期間に雨が降っており丘陵地では例年通りに上陸が見られたが、その後、今日までほとんど雨が降っておらず、山間部では上陸が行われていない。明日24日は、午後から雨の予報だが、万が一降らなければ上陸は更に遅くなり、発生時期も遅くなると予想される。ただし、遅い時期に上陸しても、気温(地温)が高くなるので、羽化までの期間が短くなるから、極端に発生が遅れることはないが、それでも例年よりは遅くなると考えられる。
ホタルの出現時期は、幼虫の上陸時期に左右される。幼虫の上陸時期は、気温、水温、幼虫の成熟度も関係しているが、それだけではなく日長時間も大きく関係している。冬から気温や水温が例年よりも高いからといって、上陸が早まることは自然発生地ではない。また、もっとも重要なのは、降雨である。上陸時期になっても雨が降らなければ上陸は行われない。
つまり、「冬から春にかけて全国的に平年よりも気温が高くなり、幼虫の活動が活発化し、上陸が平年よりも早まった」とする気象会社の考え方は、間違っている。
ホタルの出現が早い地域があることは確かである。おそらく、上陸時期には期間に幅があるから、その一番初期に降雨があったことで、上陸がスムーズに行われたこと。そして、上陸後の気温(地温)が高かったことで、前蛹期間が短くなり、結果として、成虫の発生が平年よりも若干早くなったと考えられる。
また、昨今幼虫を水槽で飼育して3月頃に放流することが各地で盛んに行われているが、この場合、幼虫は人工飼育によって、上陸時期を決定するシステムが狂わされている可能性があり、これら幼虫は相対的にかなり早い時期に上陸し、成虫の発生も早い。
民間の気象会社が5月19日に「春の暖かさが影響で、ほたる昨年に引き続き早めの出現」と発表した。東北や北海道などでは、やや遅れる可能性もあるとしながらも、全国的に出現が早かった昨年よりも、さらに早まる傾向が現れており、その原因として、「冬から春にかけて全国的に平年よりも気温が高くなり、幼虫の活動が活発化し、上陸が平年よりも早まったものと思われる。」と発表している。
さて、東京の場合はどうであろうか。ゲンジボタルの場合では、今年は例年の時期に発生する地域もあれば、かなり遅くなる可能性のある地域もあると私は考えている。東京でのホタル幼虫の上陸は、自然発生地に限っていえば、ほとんどが5月に入ってからである。丘陵地ではゴールデンウィーク期間に上陸し、6月中旬頃に成虫が出現する。山間部では、上陸の時期は丘陵地よりも後になり、7月上旬に発生する。
今年は、ゴールデンウィーク期間に雨が降っており丘陵地では例年通りに上陸が見られたが、その後、今日までほとんど雨が降っておらず、山間部では上陸が行われていない。明日24日は、午後から雨の予報だが、万が一降らなければ上陸は更に遅くなり、発生時期も遅くなると予想される。ただし、遅い時期に上陸しても、気温(地温)が高くなるので、羽化までの期間が短くなるから、極端に発生が遅れることはないが、それでも例年よりは遅くなると考えられる。
ホタルの出現時期は、幼虫の上陸時期に左右される。幼虫の上陸時期は、気温、水温、幼虫の成熟度も関係しているが、それだけではなく日長時間も大きく関係している。冬から気温や水温が例年よりも高いからといって、上陸が早まることは自然発生地ではない。また、もっとも重要なのは、降雨である。上陸時期になっても雨が降らなければ上陸は行われない。
つまり、「冬から春にかけて全国的に平年よりも気温が高くなり、幼虫の活動が活発化し、上陸が平年よりも早まった」とする気象会社の考え方は、間違っている。
ホタルの出現が早い地域があることは確かである。おそらく、上陸時期には期間に幅があるから、その一番初期に降雨があったことで、上陸がスムーズに行われたこと。そして、上陸後の気温(地温)が高かったことで、前蛹期間が短くなり、結果として、成虫の発生が平年よりも若干早くなったと考えられる。
また、昨今幼虫を水槽で飼育して3月頃に放流することが各地で盛んに行われているが、この場合、幼虫は人工飼育によって、上陸時期を決定するシステムが狂わされている可能性があり、これら幼虫は相対的にかなり早い時期に上陸し、成虫の発生も早い。