ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ハイビスカス

2022-08-22 17:12:57 | 野草

 この休日(いつも土曜日出勤のため日曜月曜)は中央アルプスの千畳敷カールに行く計画を立てていたが、天候不順で断念。未撮影の高山蝶は来年に延期である。二日間自宅で過ごしたが、何事も計画的に行動する性格なので、急遽予定変更となると無駄に1日が終わりそうで悲しい。
 あまりにつまらないのでベランダで咲くハイビスカスを久々に90mmマクロレンズを取り出して撮影してみた。ハイビスカスは、エジプトの美の神である「hibis」にちなんで付けられたhibiscus(英名)で、花言葉は「繊細な美」だが、これを写真で表現するのは難しい。特に赤色の表現はデジタルでは苦手であるが、あれこれと撮ってみた。
 ハイビスカスの栽培は、難しくはない。高温多湿を好むので我が家のベランダで生き残れる数少ない植物の1つである。他には高さ2mもあるオリーブとアゲハチョウのためのミカンが大きく茂っているだけである。真冬の管理さえ怠らなければ、毎年、情熱的な赤い花を春から秋まで咲かせてくれる。アブラムシが多く付くが、薬剤は使用しない。必ずテントウムシが飛んできて産卵し、成虫と幼虫たちで駆除してくれるので、お任せである。
 ハイビスカスの花の寿命は1日だが、次々とつぼみをつけて新しい花を咲かせ続ける。摘んでも暫くは枯れない生命力もあり、鮮やかな色から「陽の気」が溢れているとも言われている。風水的に良いと言う南側に配置換えし、ハイビスカスからパワーをもらって、明日から、また頑張ろうと思う。

 次の週末は予報では秋雨前線で雨マーク。それならば考え方を変えて、雨の日ならではの自然風景を探しにドライブに行こうと思う。晴れになれば、昆虫か?9月は、自然風景、トンボ、チョウと様々な計画を立てており、10月は初めて訪れる場所の紅葉写真も予定している。気長にお付き合い頂けたら幸いである。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

ハイビスカスの写真

ハイビスカス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 250(撮影地:東京都自宅ベランダ 2022.8.22)

ハイビスカスの写真

ハイビスカス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 500(撮影地:東京都自宅ベランダ 2022.8.22)

ハイビスカスの写真

ハイビスカス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/320秒 ISO 100(撮影地:東京都自宅ベランダ 2022.8.22)

ハイビスカスの写真

ハイビスカス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/400秒 ISO 100(撮影地:東京都自宅ベランダ 2022.8.22)

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ミゾソバ

2015-11-07 18:37:02 | 野草

 ミゾソバ(Polygonum thunbergii または Persicaria thunbergii )は、タデ科タデ属 (Polygonum) またはイヌタデ属 (Persicaria) に分類される一年生草本植物である。東アジア(日本では北海道・本州・四国・九州)に分布し、小川沿いや沼沢地、湖岸など肥沃な水湿地に群生している。
 花は、8月から10月にかけて咲くが、3~4mmほどの淡紅色が混じった白い小花が集まって花をつける。 花の蕾(つぼみ)が、コンペイトウのように見えることから、コンペイトウグサとも呼ばれている。
 ミゾソバは薬草で、リューマチに対して薬効があるようである。花にはフラボノイド・クエルセチン配糖体のクエルチトリン、ペルシカリン等が含まれ、ドクダミの葉にも含まれているクエルチトリンは、利尿作用もあるという。
 食用には、新芽や柔らかい葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水に浸してアク抜きをしてから、おひたし、ごまあえ、佃煮、油いためにして食べると良いらしい。

 里山の谷戸に行くと、放棄水田が湿地化した所は一面ミゾソバに覆われており、その生命力に驚かされる。かっては、飢饉の時の救荒食として、水田の脇で有用植物として栽培していたとのことだが、今では、食べることも無い。しかも、葉柄の短い棘と茎の逆棘に触れれば痛いので、邪魔な雑草と化している。
 葉茎に触れぬように近づいて見れると、花は可憐で美しい。(花と言っても、花弁に見える部分は萼であり、花弁はない。)昆虫の少なくなった谷戸田では、マクロレンズが活躍する絶好の被写体である。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ミゾソバ

ミゾソバ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/160秒 ISO 2000(撮影地:東京都八王子市 2010.09.20)

ミゾソバ

ミゾソバ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 500(撮影地:東京都あきる野市 2011.10.16)

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