ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

沖縄のトンボたち(2024)

2024-07-06 10:53:09 | トンボ

 3年連続の沖縄遠征(6/26~29)。今年は、自己満足の範疇であるが充実した4日間であり、コノハチョウ、カラスヤンマ、天の川という主要な撮影目標をすべて達成し、その他の昆虫、特にトンボ類に関しては多くの写真を撮ることができた。これは、過去2回の知識と経験があってこその成果であった。
 沖縄には、那覇市内に妹が移住して住んではいるが、時期になると自宅近くでホタルが出たと連絡があるくらいで、トンボチョウなどの生息場所を知っている訳でもない。また、現地に昆虫に詳しい知人もおらずガイドを頼むこともできない。したがって、トンボやチョウの生態や生息環境を学んだ上で、現地の自然環境をインターネットの情報やGoogleMapのストリートビューなどから調べて計画を立て、後は実際に行って見てみるしかない。過去2回これを繰り返し、積み重ねた知識と経験が今回の成果につながったと言える。しかし、それだけではない、遠征日程の決定と発生時期、何より天候が良かった。遠征の飛行機・レンタカー・ホテルは、半年も前に予約しているので、天候は良いことを祈るしかない。もし沖縄の梅雨明けが伸びていれば、多くは撮れなかっただろう。結果的には、運の良さを使い果たさんばかりであった。
 季節的に未発生の種は勿論、チョウ類に関してはほとんど撮影しておらず、更にはホタルも観察のみであるから、今度は時期を変えて、また沖縄に行って見たいと思うが、過去に訪問している宮古島や石垣島、未訪問の西表島も魅力的である。
 最後に、今回の沖縄遠征での撮り納めの1枚「ベニトンボと沖縄の空」の写真とともに、美しい大自然がいつまでも残るよう心より願い、報告を終わりたい。

ベニトンボと沖縄の空の写真
ベニトンボと沖縄の空
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 100 1/3EV(撮影地:沖縄県 2024.06.29 11:13)

 以下には、今年、沖縄で撮影したトンボ類で先に掲載した4種を除いた6種の写真を掲載した。尚、初見初撮影の3種についての解説は省く。サムネイル写真は、 元画像は1920×1280ピクセルで投稿しており、写真をクリックすると別窓で拡大表示される。

  • ハネビロトンボ Tramea virginia (Rambur, 1842)
  • アカナガイトトンボ Pseudagrion pilidorsum pilidorsum (Brauer, 1868)(初見初撮影 116種類目)
  • オキナワオジロサナエ Stylogomphus ryukyuanus asatoi Asahina, 1972(初見初撮影 117種類目)
  • ヒメイトトンボ Agriocnemis pygmaea pygmaea (Rambur, 1842)(初見初撮影 118種類目)
  • コフキヒメイトトンボ Agriocnemis femina oryzae Lieftinck, 1962
  • セスジイトトンボ Paracercion hieroglyphicum (Brauer, 1865)
ハネビロトンボの写真 ハネビロトンボの写真 アカナガイトトンボの写真 アカナガイトトンボの写真 オキナワオジロサナエの写真 オキナワオジロサナエの写真 ヒメイトトンボ(メス)の写真 ヒメイトトンボ(メス)の写真 コフキヒメイトトンボの写真 コフキヒメイトトンボの写真 コフキヒメイトトンボ(未成熟メス)の写真 コフキヒメイトトンボ(成熟メス)の写真 セスジイトトンボの写真 セスジイトトンボの写真
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ただ撮っただけのトンボ写真

2024-06-12 15:53:19 | トンボ

 8月末までは、主にこれまで撮ることができなかった自然風景や撮り直しも含めた昆虫写真の撮影でスケジュール表が埋まっており、5月末までは、必ずしも予定通りではなく、また自己満足の範囲ではあるが、それなりの結果は出してきた。スケジュール的には、今月と来月がメインで、ホタルの観察と撮影を中心としてチョウやトンボ等の写真撮影を予定しているが、ホタル以外は、なかなか予定通りには進んでいない。天候と発生のタイミングもそうだが、予定したにも関わらず、間際で取りやめていることが多い。
 撮りたい被写体はほとんどが遠方のため、1度の遠征でいくつもの被写体をセットにすることが多い。今回は、当初、車中泊で大阪にてチョウを撮影し、その夜は岐阜でホタル。そのまま富山まで移動して早朝からチョウ、夜はホタル。徹夜走って帰宅。という計画を立てていたが、実際は、あまりに無謀過ぎる計画で、当日まで迷ったが、単独行動では熊の出没が怖く、撮り直しできる確証もないとの言い訳を自身にして、結局は午前3時に自宅を出発し、愛知でトンボの生息環境視察、岐阜で陸生ホタルの探索とトンボ撮影、夜はゲンジボタルの観察と撮影を済ませ、岐阜を22時に出発し、途中で3時間の仮眠で帰宅するという計画を大幅に縮小したものとなった。それでも、朝帰りした当日は、一日中、睡魔との戦いでRAW現像も進まなかった。
 このような遠征は、数年前までは平気で行っていたが、やはり還暦になると気力と体力が落ちている。特に、徹夜や極端な睡眠不足が続くと、かなり応える。熊に襲われることもなく、安全運転で事故なく帰って来るには、"欲張り過ぎず、無理のない計画"が大切だが、結果が出せなければ悔しい。それに遠方に何度も通うほど資金もないのが辛いところだ。

 今回の遠征での愛知県におけるトンボの生息環境視察は、見ただけで終わり。岐阜で陸生ホタルの探索も発見できず生息地を見ただけで終わり。時間が余ったので予定していなかった場所でのトンボ撮影は、"ただ撮っただけのトンボ写真"である。「この種の図鑑的写真を撮りたい」「この種のこうした生態写真を撮りたい」という目標もなく、細かく観察したわけでもない「そこにいたから写した」だけの写真。昔はそれだけでも楽しかったが、今は虚しさを感じる。例えば、このトンボの図鑑写真を撮るという目的ならば、レンズや撮り方の工夫もしただろう。或いは交尾や産卵のシーンを撮るという目的ならば、その時期や時間帯に訪れただろう。そうではなく撮ったことに感情と目的の欠如を感じ、空しいのである。

    撮影したトンボ種類
  • コヤマトンボ/Macromia amphigena amphigena Selys, 1871
  • グンバイトンボ/Platycnemis sasakii Asahina, 1949
  • ハッチョウトンボ/Nannophya pygmaea Rambur, 1842
  • ヤマサナエ/Asiagomphus melaenops (Selys, 1854)
  • アオサナエ/Nihonogomphus viridis Oguma, 1926

 今回の遠征での主目的は、岐阜県郡上市和良町のゲンジボタルの観察であった。4月に伺った際、幼虫の上陸が少なかったことから、成虫の発生状況を確認することで、写真撮影は二の次。できればもう一度伺い、その結果とともに来週以降に記したいと思う。その遠征計画もかなり欲張りの内容としたが、今度は何とか頑張りたい。

コヤマトンボの写真
コヤマトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 500 -1/3EV(撮影地:岐阜県土岐市 2024.05.10 9:19)

以下のサムネイル写真は、1920×1280ピクセルで投稿しています。サムネイルにカーソルを合わせると種名が表示され、写真をクリックすると別窓で拡大表示されます。

コヤマトンボの写真 グンバイトンボの写真 グンバイトンボの写真 グンバイトンボ(メス)の写真 ハッチョウトンボの写真 ハッチョウトンボの写真 ハッチョウトンボの写真 グンバイトンボとハッチョウトンボの写真 ヤマサナエの写真 ヤマサナエの写真 ヤマサナエの写真 アオサナエの写真
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沖縄のトンボたち

2023-07-13 22:14:43 | トンボ

 今回の沖縄遠征で13種類のトンボを撮影したが、目標にしていたカラスヤンマ、アメイロトンボ、オオメトンボを撮ることができなかった。カラスヤンマは、昨年にオスの証拠程度の写真を撮り、メスも産卵していた場所と環境的にいるであろうと思われる新たな場所において、二日間で合計6時間待機したが、まったく姿を現さなかった。発生の時期が終わってしまったのか、単に運が悪かったのかは分からないが、たいへん残念である。アメイロトンボとオオメトンボについては、撮れればラッキー程度の目標で、しかも初日以外は早朝からの活動で、とても夕暮れまで体力が持たず、生息場所にも行けなかったので仕方がない。
 この記事では、今回撮影したトンボ類(過去に撮影済みの種類もある)をまとめて掲載したいと思う。尚、昨年掲載したショウジョウトンボ(沖縄個体群)は、本土に産するショウジョウトンボと染色体数が異なり、トカラ列島以南の南西諸島に分布する種は別亜種で、今回はタイリクショウジョウトンボと表記し「昆虫リストと撮影機材」「蜻蛉目」に112種類目として加えた。

この記事で写真を掲載したトンボの種類

  • リュウキュウハグロトンボ 昨年撮影しているが、今回はメスも撮影
  • オキナワチョウトンボ 2012年に宮古島で、昨年も撮影しているが、今回は交尾態を撮影
  • ヒメトンボ 2012年に宮古島で撮影済
  • コシブトトンボ 2012年に宮古島で撮影済
  • タイワンウチワヤンマ 2012年に宮古島で撮影済
  • ベニトンボ 2017年に高知県、2022年に石垣島で撮影済
  • タイリクショウジョウトンボ 初撮影
  • オオシオカラトンボ(沖縄諸島個体群) 初撮影

 尚、今回撮影したトビイロヤンマヤンバルトゲオトンボオオキイロトンボアオビタイトンボリュウキュウベニイトトンボについては、それぞれ個別の記事で掲載しているので、リンク先の各記事をご覧いただきたい。

以下の掲載写真は、サムネイル表示になっていますが、元画像は1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

リュウキュウハグロトンボの写真 リュウキュウハグロトンボの写真 リュウキュウハグロトンボ(メス)の写真 リュウキュウハグロトンボの写真 リュウキュウハグロトンボの写真 オキナワチョウトンボの写真 オキナワチョウトンボ(交尾態)の写真 ヒメトンボの写真 ヒメトンボの写真 ヒメトンボの写真 コシブトトンボの写真 タイワンウチワヤンマの写真 ベニトンボの写真 タイリクショウジョウトンボの写真 タイリクショウジョウトンボの写真 オオシオカラトンボ(沖縄諸島個体群)の写真 オオシオカラトンボ(沖縄諸島個体群)の写真
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高原の湿地にて

2022-08-01 17:11:10 | トンボ

 8月がスタートしたばかりだが、最高気温35℃の猛暑続きの毎日。まだまだ辛抱しなければならないようである。
 さて、この時期は、毎年あるトンボの写真に撮ろうと各地を探索している。過去には尾瀬沼で、昨年は上高地で出会っているが、いずれも証拠にもならない写真。何とか至近距離で撮りたく、今年も生息地と思われる場所を訪れ小さな湿地で辛抱強く待ってみたが、残念ながら出会いすら叶わなかった。文献にも記載された地区であり、近くには大きな池もあるので、そちらに行けばいるのかも知れないが、このトンボについては、今後とも粘り強く探索を続けていきたい。
 今回の記事は、訪れた湿地で撮影した写真を単なる記録として掲載。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

高原の夏空の写真

高原の夏空
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F6.3 1/640秒 -2EV ISO 100(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

アキアカネの写真

アキアカネ
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F6.3 1/640秒 -1EV ISO 125(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

ヒメアカネの羽化の写真

ヒメアカネの羽化後
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F4.0 1/400秒 ISO 1600(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

タカネトンボの写真

タカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/50秒 ISO 400(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

タカネトンボの写真

タカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/50秒 ISO 400(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

ネキトンボの写真

ネキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1250(撮影地:岐阜県 2022.7.31)

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沖縄のトンボ

2022-06-30 20:56:56 | トンボ

 今回の沖縄遠征におけるトンボの目的は、すでに掲載したリュウキュウハグロトンボ以外に、トビイロヤンマカラスヤンマの撮影であった。トビイロヤンマは早朝と夕方のみ活動する種なので、那覇市内に予約したホテルには泊まらずにレンタカーで移動し、夜明け前(日の出は5時36分)の5時から生息地と思われる場所で探索を開始した。湿地の周りを歩いていると、多数のトンボが水路の上や低木の周りを飛び回る姿が目に入った。トビイロヤンマである。
 トビイロヤンマは意外と小さいという印象。薄暗い中でも水色の複眼は確認できる。小さな虫を捕まえて食べるために、かなりのスピードで飛び回るので、カメラで捉えることは不可能である。上空を飛ぶ姿を何とか撮ったが、証拠にもならない1枚。かなり広範囲を20~30頭が飛んでいたように思われる。朝日が顔を出すころにはほとんどの個体はいなくなり、6時にはまったく飛翔しなくなった。夕方は、18時半頃から日の入り時刻を過ぎるまで飛翔するようである。

 この湿地では、真っ黒な翅の大きなヤンマが滑空していた。カラスヤンマのメスである。急いでカメラを向けたがピントが合わず、それ以後はチャンスがなかった。この近くの海岸沿いの松林では、その上を群飛するらしいという情報も得たが、産卵シーンならばチャンスも多そうだと思い、清流で昼過ぎまで待機したが、この日は結局現れず撮影することはできなかった。
 夜は那覇でホタルの観察と撮影をし、ホテルに宿泊。トビイロヤンマカラスヤンマが心残りである。実はリュウキュウハグロトンボにも出会えていなかった。ただし、ホテルからポイントまで2時間以上の道のり。ホテルであれこれ考え、インターネットで別のポイントを探して、翌日はカラスヤンマとリュウキュウハグロトンボに的を絞ることにした。
 密林の中を流れる渓流。到着後、早速リュウキュウハグロトンボに出会う。ただし、例によってカバンからカメラを出した途端にレンズが曇る。その後、リュウキュウハグロトンボは無事に撮影でき、渓流を下って行くと堰によって川の水が溜まった場所で、カラスヤンマが産卵中であった。(10時)ただし、カメラを向けた時には頭上高く飛び去り、大木の中へと消えてしまった。
 しばらくまっていると、流れの上を行き来するトンボが見えた。カラスヤンマのオスである。ホバリングはしない。10mくらいの範囲を行ったり来たり探雌&パトロール飛翔しているのである。15分ほど経つと頭上の木々の中へと消えていった。その後12時過ぎに2頭のオスが、再び飛翔し始めた。メスも来るに違いない。メスが来るまでの間、置きピンでオスの飛翔を撮影。数十枚撮ったがすべてピンボケ。かろうじて種類が分かる程度の3枚を以下に掲載した。メスは結局現れず、蒸し暑さからの体力の限界も近く、仕方なく諦めて帰ることにした。

 トンボの撮影に2日間かけたが、これまでに紹介した種の他に、ハラボソトンボ、アオビタイトンボなども撮影し、写真には撮れなかったが、オオキイロトンボのタンデム飛翔も見た。以下に掲載した写真の中には初見初撮影の種もあるが、証拠にもならない程度のものばかりであるから、自身の「撮影済み昆虫リスト」には加えない事とした。
 今回はカラスヤンマ探索に多くの時間を割いたため、トゲオトンボやイトトンボ類など沖縄にしかいないにも関わらず出会えなかった種も多い。初めての沖縄において、正確な情報もないまま自身の勘を頼りに探索をしたが、一週間くらい滞在しないとすべての目標は達成できないように思う。今回は多くの事を学んだので、来年また絶対に再訪し、多くの種を奇麗な写真に収めたいと思う。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

トビイロヤンマの写真

トビイロヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.0 1/400秒 ISO 200(撮影地:沖縄県 2022.6.23 6:02)

カラスヤンマの写真

カラスヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / シャッタースピード優先AE F2.8 1/640秒 ISO 1000(撮影地:沖縄県 2022.6.24 12:08)

カラスヤンマの写真

カラスヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / シャッタースピード優先AE F2.8 1/640秒 ISO 800(撮影地:沖縄県 2022.6.24 12:09)

カラスヤンマの写真

カラスヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / シャッタースピード優先AE F2.8 1/640秒 ISO 500(撮影地:沖縄県 2022.6.24 12:09)

ハラボソトンボの写真

ハラボソトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.0 1/400秒 ISO 2500(撮影地:沖縄県 2022.6.23 5:49)

アオビタイトンボの写真

アオビタイトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 1600 +2/3EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 9:06)

ショウジョウトンボ沖縄個体群の写真

ショウジョウトンボ沖縄個体群
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 1000 +2/3EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

ショウジョウトンボ沖縄個体群の写真

ショウジョウトンボ沖縄個体群
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 1000 +2/3EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

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石垣島のトンボ

2022-04-04 21:57:10 | トンボ

 石垣島には多くの種類のトンボ類が生息しているが、訪れた3月末はトンボの発生には時期が早く、また遠征二日目を丸一日チョウとトンボ探索にあてていたにも関わらず雨に強風。結局初日の数時間しか撮影できず、トンボ類は3種を見かけただけであった。しかも、1種は遠くを飛んでいる証拠程度のリュウキュウギンヤンマ。二年前に行った高知県でもそうであったが、多くのトンボとの出会いを叶えるには6月以降が良いようだ。いつか、トンボ三昧の遠征を行いたいと思う。
 アカスジベッコウトンボは初撮影で、当ブログ(PartⅠを含む)においては蜻蛉目 104種目になる。ベニトンボとリュウキュウギンヤンマについては、参考までに過去に撮影した写真も掲載した。

以下の掲載写真は、1024*683 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

アカスジベッコウトンボの写真

アカスジベッコウトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(撮影地:沖縄県石垣市 2022.3.31 11:13)

ベニトンボの写真

ベニトンボ(未成熟個体)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800(撮影地:沖縄県石垣市 2022.13.01)

ベニトンボの写真

ベニトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 200(撮影地:高知県四万十市 2017.10.14)

リュウキュウギンヤンマの写真

リュウキュウギンヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 100(撮影地:沖縄県石垣市 2022.3.31 11:52)

リュウキュウギンヤンマの写真

リュウキュウギンヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO400(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.08)

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トンボのハート型

2016-10-06 20:23:06 | トンボ

 トンボのハートは、オスがメスの前胸部(不均翅亜目は頭部、均翅亜目は前胸部)を腹端の付属器でつかみ、メスは腹部後端をオスの腹部の付け根近くに接合した様子、いわゆる交尾態である。他の昆虫の交尾は、雌雄それぞれの腹端にある生殖器を接して行われるが、トンボ類は特殊である。トンボも生殖器は雌雄ともに腹部後端にあるが、オスの腹部後端は、メスを確保するのに用いられ、交接時にはふさがっている。そのため、オスの腹部第2及び3節に副性器という貯精のうがあり、オスはあらかじめ自分の腹部後端をここに接して精子を蓄えている。オスによって前胸部を固定されたメスは、自分の腹部後端をオスの副性器に接合して精子を受け取るため、このようなハート型を形成するのである。イトトンボの仲間で腹部が細く長く、そして柔らかい種ほどハート型はきれいな形になる。
 トンボの愛の形は、まさにハート型なのであるが、メスが他のオスに奪われてしまうと、メスの生殖器に入っている精子が掻き出して自分の精子を渡すと言われている。それゆえ、オスとメスが連結したまま産卵する種が多く、または産卵するメスの周辺で警護している種も見られるが、オスが寝ている時間帯にメスが単独で産卵に訪れる種もある。きっと、ハート型もすこし歪(いびつ)に違いない・・・。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 200(2012.5.5)

アオモンイトトンボ

アオモンイトトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200(2010.8.14)

アオモンイトトンボ

アオモンイトトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320(2010.8.21)

アジアイトトンボ

アジアイトトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 500(2010.8.21)

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(2013.5.6)

アマゴイルリトンボ

アマゴイルリトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/500秒 ISO 200 +1EV(2014.7.6)

ベニイトトンボ

ベニイトトンボ / 交尾態
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/250秒 ISO 320 +1EV(2011.10.1)

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成虫で越冬するトンボ

2016-02-28 18:00:47 | トンボ

 まもなく3月となり、昆虫も越冬から覚め活動を始める。昆虫の越冬態は、卵、幼虫、蛹の場合が多いが、成虫で冬を越す種もおり、オサムシ類やカメムシ類、テントウムシの仲間の他、チョウ類では身近なものでは16種類ほど知られている。トンボ類では、日本国内に生息する約200種の内、成虫で越冬する種は、以下の3種類のみであり、今回は、これらについて紹介したい。

アオイトトンボ科

  1. ホソミオツネントンボ属
    • ホソミオツネントンボ(Indolestes peregrinus
  2. オツネントンボ属
    • オツネントンボ(Sympecma paedisca

イトトンボ科

  1. ホソミイトトンボ属
    • ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum

 ホソミオツネントンボは、北海道、本州、四国、九州に分布するが、北海道では極めて局所的で、東北地方でも数は多くない。挺水植物のある池沼・湿地、河川緩流部などに生息し、夏前後に羽化し、しばらくすると林等に移動して過ごす。水辺からかなり離れた所まで移動するが、11月頃になると水辺に比較的近い越冬場所に集まってきて、成虫のまま越年する。越年成虫は、地味な茶色の保護色であり擬態も行う。風当たりの少ない日当たりのよい林縁などの細枝に脚を前に伸ばして頭部を枝に付けるようにして止まるため、枝の延長または分岐した枝のように見えるのである。(写真:1)
 3月になると移動・分散がはじまり、3月下旬頃になると徐々に体色が青に変わる。4月下旬頃の産卵期には、複眼も体もきれいなブルーに変色している。体色の変化は、温度に依存しており、気温が高くなると青色が濃くなっていく。青色に変化した後に気温が低くなると、茶色に戻ってしまう。また、メスは、気温が高くなっても、青く色づかない個体(写真:4)も存在する。アカネ属のアキアカネ、ナツアカネ等は、成熟すると赤くなる。これは婚姻色で成熟した証であるが、オモクロームという色素の酸化還元反応によって、体色が黄色から赤色に変化することが独立行政法人 産業技術総合研究所の生物共生進化機構研究グループによって解明されており、成熟すると体は強い抗酸化作用を持つようになり、赤色に変化することで、日向に止まった際に紫外線による酸化ストレスを軽減するという機能も果たしている可能性があることが分かったが、ホソミオツネントンボの体色変化のメカニズムについては解明されていない。
 ホソミオツネントンボは、環境省RDBに記載はないが、北海道で絶滅危惧Ⅰ類、東京都では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

 オツネントンボ(写真:6~8)は、北海道、本州、四国、九州に分布し、平地から山地の水生植物の多い池沼に生息している。7~9月頃に羽化し、やはり林等に移動して成虫のまま越年する。朽木の中や木の皮の間、木の葉が重なり合った所等、風のあたらない場所で越冬すると言われているが、生息場所の状況によっても様々であり、詳しい生態は分かっておらず、筆者は未だに確認できていない。
 気温が17℃くらいになると、飛び回るようになり、春~初夏になると水田や水辺に集まって水生植物の葉に産卵する。ホソミオツネントンボは、体色が青く変化するが、オツネントンボは、雌雄ともに成熟過程で複眼が青くなるだけで、体色は淡い褐色のままでほとんど変化しない。多くのオプシン遺伝子が存在し、非常に複雑な色覚システムを持ったトンボは、基本的に視覚を用いて相手を認識すると考えられているから、生息環境や形態が類似しているホソミオツネントンボとの差別化を図っているのかも知れないが明確なことは分かっていない。
 オツネントンボは、環境省RDBに記載はないが、東京都、千葉県、秋田県、富山県のRDBでは、絶滅危惧Ⅰ類に選定されている。

 ホソミイトトンボ(写真:9~14)は、石川県、栃木県を北限東限とした本州、四国、九州などに分布している。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂している湿地や滞水・水田などに生息し、羽化した個体は水辺を離れ、雑木林の中で生活している。
 トンボ類では国内で唯一、夏型と越冬型の季節型があり、夏型は6月頃から見られ、9月頃には姿を消し、越冬型は盛夏頃から現れ、そのまま成虫で冬を越すが、通常の年2化ではないと言われている。夏型が産卵にしたものは、すべて越冬型として羽化するが、越冬型が産卵したものは、一部は夏型として初夏に羽化し、一部は越冬型として盛夏から秋にかけて羽化をするというのである。つまり越冬型には、春に前年に羽化した越冬型が産卵した個体群と、夏に夏型が産卵した個体群が混在しているのである。季節型は、チョウ類では多く見受けられるが、大きさ翅の模様の違いだけで、このような生態的特質は不明である。ホソミイトトンボの場合は、環境変化に対応した種の保存戦略としての生態パターンと考えられるが、そのメカニズムについては分かっていない。また、越冬型の越冬場所やその様子も明らかになっておらず、未知の部分が多い。
 ホソミイトトンボの季節型の形態的な特徴としては、夏型は薄い緑色をしており、一方、越冬型は、当初茶色の地味な色をしているが、翌年4月下旬頃の繁殖期には、ホソミオツネントンボ同様に美しいブルーに変色している。
 ホソミイトトンボは、環境省RDBに記載はないが、埼玉県、千葉県、石川県、愛媛県では絶滅危惧Ⅰ類に、長野県、福井県では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

関連ブログ記事(各種の詳細については、以下をご覧頂きたい)
ホソミオツネントンボ
オツネントンボ
ホソミイトトンボ(越冬)

参考文献 他
ホソミオツネントンボの越冬について 井上悦甫 岡山県自然保護センター研究報告(5):1-6,1997
アカトンボの酸化還元反応による体色変化機構 独立行政法人 産業技術総合研究所
トンボの色覚に関わる遺伝子の著しい多様性の発見 独立行政法人 産業技術総合研究所
日本のレッドデータ検索システム

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ホソミオツネントンボ(オス)の写真

写真:1/ホソミオツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)

ホソミオツネントンボ(メス)の写真

写真:2/ホソミオツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)

ホソミオツネントンボ(オス)の写真

写真:3/ホソミオツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 800(撮影地:千葉県勝浦市 2012.6.2)

ホソミオツネントンボ(メス)の写真

写真:4/ホソミオツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 3200(撮影地:千葉県いすみ市 2011.6.11)

ホソミオツネントンボの写真

写真:5/ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.5.5)

オツネントンボ(オス)の写真

写真:6/オツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 250(撮影地:福島県会津若松市 2011.8.7)

オツネントンボ(メス)の写真

写真:7/オツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 400(撮影地:福島県会津若松市 2011.8.7)

オツネントンボ(オス)の写真

写真:8/オツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.8)

ホソミイトトンボ

写真:9/ホソミイトトンボ/越冬型(越冬態)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/1260秒 ISO 400 -1EV(2017.1.22)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:10/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:11/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:12/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:13/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(夏型)の写真

写真:14/ホソミイトトンボ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/200秒 ISO 250(撮影地:神奈川県 2016.7.24)

ホソミイトトンボ(夏型)の写真

写真:15/ホソミイトトンボ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/320秒 ISO 640 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2016.7.24)

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